経営者に必要な仕事の一つに数字の意味するものを理解する必要があります。
実は経営数字には「裏」があるものです。
それぞれの数字の裏の意味を読み取って、迅速かつ適切に次の一手を打つことが大切になってきます。
①人件費:手間のかかる仕事は増えていないか?
「売り上げが横ばい、または減っているにもかかわらず、残業代が増えた」
・売上が減っている →手間のかかる仕事が増えている →一時的なものか観察
→見込み生産で作りすぎ →生産量を減らすよう指示
・売上が増えている →社員の負担が増えている →社員採用
②材料費:「作りすぎのムダ」で仕掛品などの在庫が増えていないか?
「売り上げが減っているのに材料費が増えている」
・材料費が増えている →売上が増えている →問題なし
→売上が減っている →仕掛品の在庫→現場で確認→作りすぎをやめさせる
③設備費:設備は多めに。特に不況時に設備投資を増やす。
「コストは徹底的に抑えるが、新しい工作機械などにはカネをきちんと使う」
④総支出:集計表と組み合わせて社内の小さな変化を見逃さない。
「総支出をコントロールすることで、支払う費用をチェックする」
「神は細部に宿る」
整理して考えると次の一手も打ちやすくなりますね。