中小企業に足りないものとして、「マネジメント」と「マーケティング」がよくあげられます。
限られた経営資源で効果的に成果を上げていくためにはマネジメント・マーケティング発想は必須です。
具体的には、計画(Plan)実行(Do)評価(Check)修正(Action)のサイクルを回すことです。
これらは、アルファベットの頭文字をとってPDCAサイクルと呼びます。
しかし、たいていの中小企業はこのPDCAサイクルを回すことが苦手です。
社長の独断や、時流に乗っただけの成行管理で無計画にビジネスを進めてしまうことがよくあります。
これが一概にダメかというと、そうでもありません。
ビジネスには「勢い」も大切ですので、好調時には「計画」より「行動」を優先させる必要があります。
とくに新規事業のスタートアップ期や成長期には、「朝令暮改」ともいうべき臨機応変さが求められます。
従って、昨今の激動する経営環境では、P→D→C→Aよりも、
D→C→A→Pの順番でサイクルを回す方が現実的なのです。
まず、実行(D)してみて、その結果をもとに計画(P)に落とし込むわけです。
何もない状況から計画を策定するよりも、ある程度成功の見込みを立ててからプランニングに入った方が、事業の実現可能性を高めることができます。
この「DCAPサイクル」を超短期で回しながら、独自の成長戦略を組み立てていってください。