中小企業における新規事業開発の重要性について
一般的に、新規事業を始める目的は二つあります。
①本業に代わり得る事業を創るため
②経営人材の育成をするため
すべて、将来のため、企業の持続的成長のために検討が必要だと考えます。
②経営人材の育成をするため
中小企業白書などからも、中小企業経営者にとって、事業承継とともに経営人材の育成は大きな課題となっています。
現状の業務を引き継がせて遂行させるだけでもある程度の教育はできるのかもしれませんが、「経営者の感覚を身に着ける」という点で考えると、小規模でもよいので、事業を自ら立ち上げ、重要な意思決定をし、損益を含めた責任を持たせて、経営をさせてみることが経営者感覚を身に着けるうえでの効果的な訓練となります。
もちろん新規事業が失敗すると大きな財務的損失が出ますので教育目的だけで新規事業を推進することは賛成できません。
しかし、次世代の柱となる事業を作るチャレンジをしながら将来の幹部を育成するというのは極めて価値が高い取り組みと言えるでしょう。
中小企業といえどもゴーイング・コンサーンの考えは同じであると考えます。
これらの課題は、すべて重要なのはわかっているのですが、緊急度は企業によりけりな部分があるために、将来に向けての検討ポイントです。
会社の持続的な成長をより確実なものにするために取り組みを検討して頂きたいものです。