ビジネスマンは日々数字にさらされています。
思考するときに以下の6ポイントに留意して、考えるくせをつけると、本質的な課題や新たな疑問が生まれてくると思います。
①大きな数字を、小さく分けて考える
ニュースなどでは、よく「売上」が使われ「○億円」という数字が出てきます。しかし、本当に大切な数字は「○億円」といった売上に代表される大きな数字ではなく、本質を語る数字を探しだすことです。大きな数字を分解していき、売上を構成している本当に大切な数字は何?と小さく分けて考えていくようにしましょう。
②会社の数字を考えるときは、「利益」から始める
会社の数字を考えるときに必要なのは、「利益」から考えることです。会社の使命の一つに「利益の最大化」がありますが、利益は「売上を増やす」か「費用を減らす」でしか増えません。会社の利益から数字を考えれば、「今回の課題は何だろう?」という本質的な問いに、いち早くたどりつくことができるものです。
③1人あたりの数字に分けてみる
「日本の借金が〇〇〇兆円」と言われてもピンと来ませんが、「国民1人あたり〇〇〇万円の借金」といえば、実感も湧きますよね。会社で使う大きな数字も、1人あたりに分けて考えてみるようにしましょう。
④比較する数字を見つける
数字は単体ではあまり意味を持ちません。数字は2つ並べて、比較することではじめて活用できるものになるのです。自分の扱う数字の比較対象の数字も調べ、常に「くらべる」ことを意識するようにしましょう。
⑤あまり細かいことは気にしない
数字を覚えるときに、大切なのは「ざっくり」と覚えていることです。あまり細かいことを気にしても、仕方ありません。コンビニの店舗数は、ざっくり「約4万店舗」です。これくらいで覚えていればOKです。完璧に覚えようとすると、面倒くさくなり、覚えられなくなりますので、細かいことはあまり気にしないようにしましょう。
⑥平均は何も語らない
「平均」という先入観を捨てることです。平均年齢33歳という職場に転職しても、実態は50歳と19歳しかいない職場かもしれません。「平均という数字は何も語らない」と考え、より掘り下げて考えるくせをつけるようにしましょう。