起業家精神
新しいもの、異質なものを創造することを指します。
イノベーションの7つの機会
①予期せぬことの生起
②現実とあるべき姿にギャップがあるとき
③ニーズの存在
④産業構造の変化
⑤人口構造の変化
⑥ものの見方、考え方の変化
⑦新しい知識がでたとき
企業家戦略
①総力による攻撃
最初から永続してトップの地位を得ようとします。この戦略はリスクが高く、他の多くの場合は他の戦略をとるべきであるドラッカーは言っています。
理由として「総力による攻撃」に必要なコスト、資源等に見合うだけの大きなイノベーションはあまりないと考えるからです。
②弱みへの攻撃
創造的模倣戦略のことです。創造的模倣とは起業家はすでに誰かが行ったことを行うということで、創造的模倣を行う者は、他人の成功を利用するので先駆が成功していることが前提となります。上手い事マネをするという考えです。
③ニッチの占拠
隙間占拠を目指す戦略であり、目標が限定され、その領域で実質的占拠を目指すという考えです。この戦略は競争を回避するか挑戦を受けないようにする戦略と言えます。
④価値の創造
価値の創造のための方法・・・①効用戦略、②価格戦略、③顧客戦略、④価値戦略(価格設定は価値の概念が必要であると述べています)
ドラッガーがなぜ日本で評価が高いのか?
私は、二つあると考えています。一つ目は、彼は歴史的背景から未来を予想していくというプロセスを丁寧にしています。土着性の高い日本において、侵略などがなかった風土と歴史のつながりが強かったから、しっくりとしやすかったのではないだろうかと思います。もう一つは、日本人の考え方や日本企業を誉めたからです。海外の戦略論や経営学を学んできた日本人にとって、日本のやり方がすばらしいのだと言われたことは、当時の日本のビジネスマンはさぞかし自信になったことだと思います。