シュンペーターの定義したイノベーション | ソリューションのおぼえがき

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ヨゼフ・シュンペーターは経済学者です。

「イノベーション」という言葉は、彼が定義した言葉であると言われています。

ちなみに、シュンペーターは、初期の著書『経済発展の理論』ではイノベーションではなく「新結合(neue Kombination)」という言葉を使っています。

なお、「経済発展の理論」はなんと1937年に出版されています。


シュンペーターは、資本主義の成長の原動力は「企業家精神」にあると主張し、その原理によって「進化する社会」を予言しました。
資本主義が成功し続ければ企業家の結合が進んで、ついにはそれが自動化し、もはや企業家精神がなくても新結合が起こり続けるようになります。


しかし、これは資本主義社会の発展を支え続けてきた企業家階層を消滅させ、それによって資本主義社会そのものが崩壊すると考えました。


海外ではそんなに高い評価は受けていないのですが、日本のある高名な学者がシュンペーターのことが好きで、好意的に紹介されたので、日本ではファンが多い研究者です。


● イノベーションは経済発展の基本動因と提唱しました。

● 新結合を遂行することが革新(イノベーション)であり、その革新の担い手が企業家であるとしました。


シュンペーター5つの新結合
①新製品または新品質の創出、実現
②新生産方式の導入
③新組織の実現
④新市場・販路の開拓
⑤原材料の新供給源の獲得


シュンペーターの企業家行動動機
①私的帝国を建設しようとする夢想と意思・・・企業家活動としての私有財産の獲得が基本的狙いであること。
②勝利者意志・・・企業家には闘争心がありそして利潤量が成功の指標となって成功獲得意欲がある。
③創造の喜び・・・企業家は困難そのもののために、経済に変化を与え、経済に猪突猛進する。それは、行為そのものに対する喜びであり、同時に仕事に対する喜び、そして新しい創造に対する喜びである。


ベンチャー企業を立ち上げたい方は少し言葉は古いですが、しっくりくるのではないでしょうか?



確か、研究者で玉田俊平太とおっしゃる方がいらっしゃるはずで、その方もイノベーション研究の大先生であるという話を伺ったことがあります。

その方のお父さんもすごいですね。