フレーミング理論とは、「物事のどの部分を基準とするか、数字データなどの見せ方を変える事で、その物事に対する判断を大きく変えてしまう」という理論です。
A:社長が従業員に「この給料の2割を毎月貯金しなさい」と言いました。
→従業員は「それは無理です」と答えました。
B:社長が従業員に「この給料の8割で生活してみなさい」と言いました。
→すると、従業員は「やってみます」と答えました。
あなたは病気にかかってしまい、治療の為には手術を受けなければなりません。
そのとき、医者から以下の2通りの説明を受けました。
「この手術は死亡率が10%です。 」
「この手術は生存率が90%です。 」
結局言っている事は一緒ですし、後者のやり取りでもやはり同じ内容の事を言っている訳ですが、なぜか2つの説明から受ける印象は違ってきますよね。
これらは、「物事の見方やどの部分(数字、データ)にフォーカスするかによって違う印象を受ける」というフレーミング理論を解説するわかりやすい題材です。
「不良品率が10%から5%になった」
「不良品率が50%減になった」
は同じ事を言っていますが、これら2つから感じ取れる印象はまったく異なります。
リスクやネガティブワードは小さく、ベネフィットやポジティブワードは大きくがフレーミングのコツです。
このような表現ですと、相手の判断を自分の考えている方向に誘導させる事が可能になるといわれています。