状況対応型8つのマネジメントスタイル | ソリューションのおぼえがき

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マネジメントスタイル・・・画一化されたものはありません。


「行動スタイル×適応能力×やる気」で整理してみたいと思います。

まずは、行動スタイル


A:指示的行動・・・「仕事の内容を、どのような方法で、いつまでに行うのかを明確にメンバーに示し、その行動を監督すること」を指します。


B:援助的行動・・・「仕事を進めるにあたり、メンバーの意見を聞き、その行動をサポート、称賛や励ましを与えながら、問題解決や意思決定への参加を促すようにすること」を指します。


そして、適応能力とやる気のレベルに応じて、4つのタイプに分けてみます。


①指示型

適応能力:低 やる気:高

タイプ:適正能力は低いが、情熱とやる気のある人(例えば、新人など)
マネジメント方法:説明、指示、進め方を示す、監督。

※具体的で細かい説明、指示、命令を与え、仕事の達成をきちんと監督、コントロールする。マネジャーが計画や問題解決、意思決定。メンバーはマネジャーに言われたことを確実に実行するだけになります。

②コーチ型

適応能力:中 やる気:中

タイプ:ある程度の適応能力はあるが、限界やマンネリを感じて、自信ややる気を失いかけている発展途上の人(例えば、入社3~5年目の若手)。
マネジメント方法:指示、監督。メンバーの意見を聴き、その努力を認め褒める。

※引き続き説明、指示、命令を行い、仕事の達成を監督するが、メンバー自身の自分の意見やアイデアも出させ耳を傾ける。また、意思決定の一端に参加させるようにして、成長を援助する。双方向のコミュニケーションをとるが、最終決定はマネジャー。

③支援型

適応能力:高 やる気:まちまち

タイプ:適正能力はあるが、自信または意欲がない人
適応能力は十分備えていてあまり指示は必要としないが、自分のアイデアや意思決定について必ずしも自信があるわけではない。
マネジメント方法:承認、自信と意欲を向上させる援助。

※細かい指示はあまり必要ないが、マネジャーは仕事の達成に向かってメンバーの努力を促し、援助し、意思決定に関する責任をメンバーと分かち合う。

④委任型

適応能力:高 やる気:高

タイプ:適正能力・やる気の両方を備えた、いわゆるすぐれた人財。監督したり援助しなくても、自分の頭で積極的に考え自発的に仕事ができる。自信があり、自分で自らを動機づけることができる(援助型との違いは、自信と動機付けがむすびついた“コミットメント”の有無にある)。
マネジメント方法:任せて特殊・例外事項のみ対応。

※マネジャーは意思決定と問題解決の責任をメンバーに任せる。

これで8つのタイプに分類されました。

マネジメントには、どのような状況でも通用する最善のやり方はありません。

人をマネジメントする方法を一つに決めつけてはいけません。


相手によって、また状況によって、あるいは同じ相手でもあっても仕事の内容によって、マネジメントスタイルを使い分ける必要があります。

 

マネジメントのやり方はその相手・状況・内容によって柔軟に変えたほうがいいという考え方です。