従業員に対して、経営者の誰もが「経営者的な感覚を持って欲しい」と望みます。
しかし、私の経験から言えばそれは「絶対にかなり厳しい注文」だと考えています。
たとえば、いくら店長が、売上や利益に対してシビアに行動しているといっても実際には「会社から守られた中」で運営を任されているにしかすぎません。
ですから、店長やスタッフに対して、経営者が「経営者感覚」を求めるのは、スタッフに対して高いレベルを求めすぎということが言えます。
飲食店で働くスタッフで優秀な人ほど、「独立」を希望します。自ら経営者となりたいと思うからこそ、仕事に対しての取り組む姿勢も違うのでしょう。
その独立したいという目標、夢を会社が支援する、資金的にも経営面でのサポートもする、といった仕組みが社内にあれば、「自分も頑張れば、独立して店が持てる」と考え、スタッフの仕事に対しての真剣さも変わってくるでしょう。
「独立制度を社内に設ける」ことで、「経営者感覚」を身につけさせることが有効だと考える理由です。