トランジションの乗り越え方 | ソリューションのおぼえがき

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トランジションって??

トランジション(Transition):・・・物事が移り行く中で、人生の大きな過渡期や転換期のことを言います。


たとえば、「進学」「就職」「昇進」「結婚」「出産」「死別」などはトランジションといえるでしょう。

生活状況や人間関係・アイデンティティが今まで~別のものに変わるタイミングです。

この概念を理解することにより、
①キャリア・コンサルティング上、クライアントの置かれている状況がどの段階にあるか理解しやすくなります。
②過去のトランジションをどのようにして乗り切ったのかを知ることにより、クライアントのタイプを理解しやすくなります。

そして、人生の転機を乗り越えるためには、次の3つの段階が必要だといわれています。

①変化を見定める段階
まず「イベント」と「ノンイベント」を把握する必要があります。
「イベント」とは、起きた出来事や変化の勃発のことです。
「ノンイベント」とは、起きなかった出来事や変化しない状況の到来のことです。

また、変化には4つの種類があると考えられます。
(1)人生の役割の変化
(2)人間関係の変化
(3)日常生活の変化
(4)自己概念の変化
起きている変化が、いったいどういう性質のモノなのかを把握する段階です。

②リソースを点検する段階
変化を乗り切るための力(リソース)には4つの種類(4つの「S」)があるといわれています。
(1)状況 ……変化をどのように見るか
(2)自分自身 ……自分自身の力を確認する
(3)支援 ……まわりからどのような支援があるか、ないか
(4)戦略 ……変化に対してどのような戦略を立てるか
このフローで自分自身に起きている変化を整理します。

③変化を受け止める段階
「転機」に対する反応は、本人の「リソース」にかかっており、それは次の4つの要素が影響している。
(1)転換の過去体験 ……過去の転換期ではどうだったか
(2)キャリア転換に対する対処行動 ……転換に際し、適切な行動が取れるか
(3)自律感 ……自分の人生をコントロールできているか
(4)人生に対する認知 ……自分の人生を肯定的に認知しているか
上記の4つのうちのどれに当たるのかを把握して、事実を受け止めて、具体的に行動計画に落とし込みます。

ただし、転機をうまく乗り越えるためのの重要ポイントとして
①転機を乗り越えるための多様な方法を知っている
②自分自身をよく理解している
③乗り超えるためのリソースを主体的に活用することができる
ことが大切だといわれています。