ランチェスターの理論については、今までもいくつか覚書きしてきましたが、
中小企業においての戦略策定の方向として活用できる部分がたくさんあります。
まずは、中小企業を考える上で、中小企業は経営資源が少ないため、小規模であり、弱者の戦略を取ることが前提となります。
中小企業の経営者の方には、失礼にあたると思いますが、このような前提に立って戦略を考えてみてください。
「大企業の戦略を手本にするのではなく、小規模、弱者に合った戦略を立てる。」
では「弱者の経営戦略」の基本原則とは?
前項の「ランチェスターの法則」に基づいて、「弱者」の取るべき経営戦略の原則を整理してみると以下のようになります。
・「弱者」は先発会社と同じやり方をしない、差別化が基本。
・「弱者」は小規模1位、部分1位を狙え。
・「弱者」は強い競争相手がいる業界には決して参入しない。
・「弱者」は戦わずして勝ち、勝ち易きに勝つことを狙え。
・「弱者」は対象市場等を細分化する。
・「弱者」は目標を得意なもの一つに絞る。
・「弱者」は軽装備で資金の固定化を防ぐ。
・「弱者」は目標に対して持てる力のすべてを集中する。
・「弱者」は競争相手に知られないよう、静かに行動する。
一つでも意識して戦略を立てる事をお勧めいたします。