経営者の意図は役員には伝わりません。
いくら言っても役員は社長の立場に立てるものではありません。これは現実です。
伝わらない理由があるからです。
①そもそも視界が違う
②判断基準がわからない
③現実を直視できない
④役割・責任が先に立って本音が言えない
⑤社長のスピードについていけないし、社長はそれを待てない
この中で④の役割・責任の呪縛を取り除くことが一番難しい印象があります。
社長は飲み会などで、「今日は無礼講だし、お互い腹を割って…話しよう。」といいだしても、一瞬みんなで顔色を伺い合い、「じゃぁ、まず専務から何か一言…。」と会議が始まってしまいます。
これは、役員同士が普段から本音のコミュニケーションをしていないということが一因です。
「あの人はあの人なりに一生懸命やっているのだろう」と、お互い何も口を挟みません。
また、自分に火の粉がかかるのを恐れるのも一因です。誰しも言いだしっぺを嫌がる習性があるものです。責任を取らされるなら、なおさら言い出せるものですか・・・。
ようするに、経営者と役員の間に視界・対象・基準のずれがあるために起こるのでしょう。
このずれを修正できればいいのですが、なかなか「言うは易し行うは難し」です。