よく、経営指標でROEという言葉が出てきます。
ROE(Return On Equity)株主資本利益率のことです。
自己資本からみた利益の割合という考え方で、一番手堅い指標と言われていますが、
よく考えてみると、これって負債の比率を上げて、利益を出した場合は、ROEが上がるということになりかねません。
大企業においては、この考え方でもいいかもしれませんが、中小企業は、ROEで計ってはいけないと思います。
むしろ、総資産利益率=ROA(Return On Assets)を使うようにした方がよいかもしれません。
全体の資産の中で、どれだけの利益を出したのか?この利益率の中で、自己資本と負債の割合はどれくらいなのか?負債が多くて、利益を出しているのなら、返済計画を合わせてみておく。自己資本が多くて利益が出ているのなら、現金化はどうなっているのか?利益の使い方をどう見るのか?など
そのような視点で企業の成績を見ていく方が手堅い気がしています。