経営者の補佐という役割を念頭に置きながら育成していきます。
そのための「ゆとり」を作るには、何を任せたらよいかを考えるとよいでしょう。
上下のパイプ役として、コミュニケーションを活性化するための仕事を優先します。
そのために何を任せたらよいかを考える。
マネジャーは何よりも”実行者”“計画者”になりますから、そのための先見力の強化・情報の収集に集中できるよう、二次的・三次的な仕事はなるべく任せるようにしたいものです。
実務的な仕事はなるべく係長クラスに任せて、急所になる所を重点的にチェックすることに務めるべきです。
自分が休暇・病欠・出張しても仕事が滞らないように、安心してまかせられる代行者は就任早々から二人程度に決めて、任せるための協働と教育を開始します。
一か月休んでも大丈夫なくらい任せられればOKでしょう。
その代行者またはそれ以外の者の中から後継者をきめ、さらに本格的にまかせる教育を進めていくわけです。
代行者と後継者は一致すれば申し分ありません。
しかし実際は、代行者はとりあえず先任者から選び、実態を十分に把握してから、望ましい後継者をじっくり選ぶことになる事が多いです。
後継者候補を二人育てられれば、任せるための教育はうまくいったと言えるでしょう。
段階としては、比較的重要性の低い会議や打合せへの代理出席などから始め、報告書・起案書の代筆、OJT分担・・・・・と、だんだんレベルを上げていくとよいです。