方向性や戦略を策定するときに、環境分析をします。
その際に、「5年後・10年後のありたい姿を描いてください」「業界はこの先どうなっていると思いますか?」みたいな質問を投げかけてしまいます。
あくまで、「したい・なりたい・ありたい」という願望レベルです。
事実、予想なんかできるわけがない。これは勝手に想像してくださいといっているだけで、精密に分析してほしいといっているわけではありません。
しかし、研修や会議などで、このような質問にみなさん苦しみます。
無理だと思った方が良いです。
あくまで「希望的観測」「願望」でいいんです。
むしろそれよりも、流れを掴んでおく方が重要だと考えています。
流れとは、過去や現在の振り返り、どういう方向に行こうとしているのかを肌感覚で掴む事です。
かの有名な、P.ドラッカー氏も「未来は予測できない。過去の歴史からしかわからない」みたいなことをおっしゃっていて、確かに納得できます。
だから、経営者は歴史が好きな人が多いのかもしれませんね。
肌感覚で大きな社会のうねりなどに身を置いてみたいからなのかもしれません。
「会社」は、「社会」の反対文字です。社会と言う大海の舵取りを会社という船はしていかないといけません。だから社会の波やうねり、風向きや地質など・・・様々な現状をしっかりと見ることが大切になります。