社長がよくおっしゃられます。
「うちの商品は手間もかかっていて、いい材料も使っていて・・・いい商品なんですが」
たしかに・・・で私はこう尋ねます。
「売れてるんですか?」「いえ、それが・・・」「やり方が間違っているのでしょうか?もっともっとお金を使って、PRしないといけないのかなあ・・・」
で私はこう尋ねます。
「いい商品という評価は、誰が下しているんですか?」
「???、どういう意味ですか?」「誰がって・・・、自分たちが」
「お買いになる方はいい商品だとおっしゃってくれているのですか?」
「この、”いい商品”とは一体何なんでしょうね?」
商品を全面的に出していく考え方に、プロダクトアウトという考え方があります。
商品が良いから、その良さを徹底的に訴求していこうという考え方です。
これは、消費が活発で、必要に迫られることが多かった時代には通用したんです。
しかし、近年。売れません。
だって、お客様は良い商品という理由では買わなくなったんですもの。
だから、マーケットイン・・・すなわち、顧客がどんな必要性を持って、商品を購入しているのかを探り、商品を販売する際に活かす考え方がでてきました。