長年の営業での経験でも電話をすることが一番の苦手でした。
なぜか?私は声がよくありません。伝わりにくいんです。
電話で約束をいただいて、初めてお邪魔するとき「電話の声では、どこかのおじいちゃんと思いました」「意外と若いんですね」という言葉をどれだけ聞いたか。
ですから、昔から電話掛けをするよりも現地へ飛び込め、というような手当たり次第のやり方をしていたことがありました。
あるときから考えを変えてみました。
自分には、電話で相手を言いくるめる技術もなけりゃ、雰囲気もない。やり方を変えてみよう・・・。
では、ということで、とにかく「教えてほしい」という姿勢と「お会いしたい」ことだけを伝えるようにしました。
営業という仕事は、コミュニケーションだという認識を持てば、気が楽になると思いませんか?
この考え方で行けば、電話営業でもさほど苦労をしなくなります。
テレフォンオペレーターでも、コミュニケーション力のある方の話し振りは、相手を気持ちよくさせ、会話も弾ませることができますよね。
コミュニケーションだという観点で考えると、電話での目的をはっきりさせるとよいでしょう。
電話だけでモノを買ってくれる商材は少ないです。
脅迫されるものか形の無いもの、インチキなものが多いのではないでしょうか?
だから通常、電話する目的を「自分を理解してもらい、会ってもらう」ことに定義すればすっきりとしませんか?
自ら、会ってもらえる件数をシールで手帳に張ってみる。会ってもらえる件数を社内で競ってみる。
定義を変えてみて、楽しくコミュニケーションを図りたいものです。