ハーバードビジネススクールの教授キャプラン氏とコンサル会社のノートン氏が発表した、比較的新しいマネジメントシステムのフレームです。
4つの視点 ①財務②顧客③プロセス④学習と成長 で戦略がどのように実行できているかを評価します。
一般では、業績評価といえば「売上」「利益」が中心ですが、顧客やプロセス・成長視点での業績につながる取り組みを数値化し、評価に組み入れます。
バランススコアカードの組み方ですが、
①一番の上位概念として、目指すべき方向性とか経営目標があります。
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②ブレイクダウンして、4視点での戦略目標を設定します。=KGI(Key Goal Indicator)
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③戦略目標を達成するためには、どのような要因が最重要なのかを考えます。=CSF(Critical Success Factor)
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④CSFに付随する定量化可能の指標を考えます。=KPI(Key Performance Indicator)
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⑤目標値を設定し、そのためのアクションプランを設定します。
なお良く使う4視点の指標(KPI)ですが、
財務:売上・利益・CF・ROE・EBITDAなど
顧客:リピート率・顧客満足度など
プロセス:開発スピード・納品リードタイム・訪社件数・見込み客獲得数など
成長:研修の受講回数・特許出願数など
大手企業では少しづつ考え方も入ってきているようです。
中小企業では、財務指標だけでなく、経営者の考えに即した指標を設定し、業績評価につなげる事で、経営者の思想なども理解でき、評価システムがより良くなると思います。