情報が多すぎる昨今では、
データを分析して、またデータを分析して、問題点を整理して、その対策を練る・・・。
というプロセスだけでは、スピードと精度の点からも、うまくいかないことが多くなってきています。
そこで、「仮説」思考です。
コンサルタント用語です。
要は「結論から考えること」です。
○状況の分析
発生している問題や課題から、事実を集めたり、情報を集めます。
①仮説設定
情報は限られているので、ある程度で一旦仮説を立ててみます。
↓
②仮説実行
実際に仮説を実行してみます。
↓
③仮説検証
行動した結果を分析し、正しいかどうか検証します。
↓
④修正 →立証できなければ、①に戻る
予測と合えば、立証。できなければ、再仮説を設定します。
私は、パソコンが普及され、EXCELを使い始めたときです。
表やグラフが簡単に作成できることが楽しくて、「分析オタク」になったことがありました。
データマイニングなど知らなかった時代でしたので、
とにかく情報をたくさん集めて、あらゆる角度から分析してみて、
課題や問題点を発見しようかと試みていたことがありました。
ところが、私は研究者でも発明をするヒトでもありません。
そのときに、「ばくっとこの答えを見つけるためにデータを探してみよう・・・」と発想を変えたことがありました。
これも一種の仮説思考なのでしょう。
ばくっと考える=仮設を立てる
経営に正解はありません。
ただし、60%くらい「こんなことがあるかもしれない」と想定することを訓練することも大切です。
特に実践のビジネス経験が少ない人にとっては、一般常識や倫理観から、
これはこうなる
だからこうなる・・・
といった考えで、仮説を立てるクセをつけたいものです。