ソリューションのおぼえがき

ソリューションのおぼえがき

中小企業を応援するために、経営者と共に元気に戦っています!


正解なき、組織や事業の課題を発見し、
向き合って、ソリューションを提案しつづけるための「覚書」。

かつての新卒採用といえば、毎年決まったスケジュールでリクルートスーツに身を包み、一斉に就職活動を始める「一括採用」が主流でした。しかし、近年では企業の採用アプローチが大きく変化しています。

 

特に大学3回生の皆さんにとっては、この変化を正しく理解しておくことが、今後のキャリア選択において重要な鍵となります。

 

まず注目すべきは、「通年採用」や「インターンシップ型採用」の広がりです。

従来は4年生の春頃に採用が始まりましたが、今では3回生の夏や秋からインターンシップを通じて企業との接点を持ち、そのまま選考へ進むケースが増えています。

 

これは企業が「早期に優秀な人材を確保したい」というニーズと、「学生が企業との相性を確かめたい」という思いを両立させるアプローチです。

 

また、「リファラル採用(社員紹介)」も注目されています。

これは企業の社員が知人や後輩を紹介し、選考に進んでもらうスタイルで、信頼性の高い人材を効率よく採用できるメリットがあります。

学生にとっても、企業文化をよく知る先輩からの情報が得られる点で安心感があります。

 

さらに、選考基準も変わってきています。かつては学歴やSPIの点数など「見える実績」に重きが置かれていましたが、今では「価値観」や「可能性」を重視する企業が増えています。そのため、面接では「自分の価値観や考え方をどう言語化するか」が問われます。

 

新卒採用は「早く」「深く」「多様に」なってきています。

早い段階から自分の強みや価値観を把握し、企業との相性を見極める準備が必要です。

「就職活動はまだ先」と思っていても、今この時期から少しずつインターンに参加したり、企業研究を始めたりすることで、後悔しない進路選択が可能になります。

就活を始めると、「企業は、いったいどんな人を求めているのか?」ということに悩まされることになるでしょう。

 

「これさえあれば内定が取れる!」という単純な答えは存在しません。

というのも、企業ごとに求める人材像は異なり、また時代とともにその基準も変化しているからです。

 

しかし、最近の傾向を踏まえて「共通して求められている資質」は存在します。

 

・自律的に動ける人

近年、企業が最も重視しているのは「自分で考え、自分で動ける力」です。指示待ち型ではなく、自ら課題を見つけ、解決に向けて行動できる人材は、どんな業界でも重宝されます。特にコロナ禍以降、リモートワークなど働き方が多様化した今、誰かに管理されなくても成果を出せることが求められています。

・コミュニケーション力

単に「話すのが得意」という意味ではありません。相手の意図を正しくくみ取り、自分の意見を適切に伝える力。そしてチームの中で役割を理解し、周囲と協力して動ける姿勢が問われます。

・トライする姿勢

変化の激しい時代においては、前例のないことにも積極的に挑戦するマインドが求められます。たとえ結果がうまくいかなくても、「その経験から何を学んだか」が重視される傾向があります。

・論理的思考力

職種を問わず、物事を筋道立てて考えられる力は非常に重要です。特に文系学生の場合、「論理的に話せていない」と評価されることも少なくありません。自己PRや志望動機は、ストーリーを明確にして話すことで、説得力が大きく変わります。

・価値観の一致(カルチャーフィット)

企業が学生を見る際、「スキルや経験」以上に「会社の価値観に合うかどうか」を重視するケースが増えています。例えば、ベンチャー企業では即断即決できる人が好まれます。逆に、安定企業では、着実に物事を進められる人が価値観に合うと評価される傾向にあります。

 

企業が求めているのは、「完璧な人」ではありません。

むしろ、「未完成でも、自分の課題を理解し、努力し続けられる人」のほうが高く評価されます。

大切なのは、自分の強みを知り、それをどう活かして貢献できるかを語れることです。

 

就職活動を進めるうえで、採用の「トレンドワード」を知っておくことは非常に重要です。

 

企業が今、どんなキーワードに注目し、何を重視して学生を見ているのかがわかれば、自分のESや面接準備にも活かすことができます。

・ジョブ型採用

従来の「メンバーシップ型採用」に対し、ここ数年で急速に広がっているキーワードです。これは、職務内容があらかじめ明確に定められたうえで、その職務に適した人材を採用するという形です。たとえば「マーケティング職募集」として、専門性やスキル、適性を重視して選考が行われます。

文系理系を問わず、「配属ガチャ」が怖いという声がある中、自分のやりたい仕事が明確な人にとっては歓迎すべき変化とも言えます。

 

・リスキリング

これは「学び直し」という意味で、社会人になってからも必要なスキルを身につけ続ける姿勢を指します。これまで企業は「育成してくれるもの」とされてきましたが、今は「自分で学ぶ人材」が評価される時代です。就活においても、「最近どんなことを学んでいるか」「将来、どんなスキルを身につけたいか」を語れるかがカギになります。

 

・パーパス(Purpose)

企業の存在意義や社会的な役割を意味する言葉です。就職活動においても、「企業のパーパスに共感しているか」「そのパーパスに自分の価値観が合っているか」が、企業とのマッチングの重要な指標になりつつあります。今の学生は「何をやるか」だけでなく、「なぜそれをやるのか」という理由を求めています。企業もそれに応える形で、自社のパーパスを積極的に発信しています。

 

・ウェルビーイング(Well-being)

最近では「働きやすさ」や「心の健康」も重要なトピックです。給与やネームバリューだけではなく、「その企業で自分が幸せに働けるか」「成長しながらも心身のバランスを保てるか」といった視点が重視されるようになりました。企業側も、柔軟な働き方(リモート・フレックス制など)や、メンタルヘルスへの取り組みを打ち出しています。

 

こうしたトレンドワードをただ知っているだけでなく、「自分の言葉で語れるか」が就活にとって重要です。経験をもとに具体的に語れるよう準備しておきましょう。

日本の新卒採用の仕組みは、他国と比べて非常にユニークです。特に欧米諸国と比較すると、その違いは明確で、日本独自の文化や経済の成り立ちが強く影響しています。

大学3回生、つまり就職活動を間近に控えた皆さんにとって、この違いを理解することは、自己分析や企業選びの軸を考える上で重要です。

 

まず、日本の新卒採用の特徴として「一括採用」が挙げられます。多くの企業が春(主に4月)入社を前提に、大学3年の夏~冬頃から採用活動を開始し、同じ時期に内定を出します。この「同期入社」という制度は、日本企業が長期雇用を前提としており、新卒社員を一から育てるという文化のもとで成り立っています。

一方、欧米諸国では、新卒という概念自体が希薄です。卒業後にインターンやアルバイトを経て就職する人が多く、入社時期も企業によってまちまちです。また、職務やスキルに応じた「ジョブ型雇用」が主流で、採用時には実務経験や専門知識が強く求められます。

 

さらに、日本の就活では「ポテンシャル採用」が基本です。つまり、現時点でのスキルよりも、将来性や人柄を重視されます。学生時代に何をしてきたか(いわゆる「ガクチカ」)や、チームでどう動けるか、素直に学べる姿勢が評価されやすいのです。

海外では、インターンでの実績や大学での専攻と職種とのマッチ度が重視され、実践的な即戦力が期待されます。つまり、就職は「キャリアの延長線上」にあるのです。対して日本では、「就職がキャリアのスタートライン」として扱われます。

 

日本のこの仕組みは、学生にとってはある意味で「守られている」状態です。しかし、同時に「みんなと同じタイミングで動く」必要があるため、自由度や個別最適の観点では制約もあります。

この違いを知ることで、「なぜ今インターンに参加するのか」「なぜESで自分を語らなければいけないのか」が見えてくるのではないでしょうか。

自分にとって何が最適なキャリアの道かを考えるヒントにしてみてください。

「市場が不安定」とは、自然に均衡に向かわないときのことをいいます。

 

価格が安くなっても、買いたいと思う需要者が増えない状況を経済用語的には、「ワルラス的には不安定な状況」といえるかもしれません。

すなわち、価格調整メカニズムによって市場均衡がもとに戻らない状況を考えるとよいかと思います。

 

一方、需要者が買いたい価格より供給者が売りたい価格のほうが低く、利益が大きいにもかかわらず供給量が増えない状況を、「マーシャル的には不安定な状況」といえるかもしれません。

一言でいうと、数量調整メカニズムによって市場均衡が回復しない状況を考えるとよいでしょう。