クラシック音楽をストリーミング配信で楽しもうと思ったとき、「Qobuz」はかなり良いです。

 

そもそも何と読むのかわからなかったので調べてみたら「コバズ」なんですね。

 

日本で導入されたのが2024年10月で、それほど年月が経っていないせいか、日本語による検索に難があるように思います。


それでも気になっていたCDが見つかれば、すぐに確かめられるのは助かります。


試しに「蘇州夜曲」で検索するとずらりとリストアップされ、私はその世代ではないのですが、「渡辺はま子」さんの歌唱力に驚かされたりして楽しめます。

 

また、CDより音質がいいハイレゾ音源が多くあるのは、オーディオファンとしてもありがたいことです。


AmazonやAppleの配信サービスを利用した事も有りましたが、オーディオ寄りを感じなくて直ぐに使わなくなってしまいました。


Cobuzは、この点の満足度は高いです。


導入してしばらくはヘッドホンで聴いていましたが、浦賀にあるメインのシステムで再生してみました。





DACは、マランツのCDプレーヤーSA-12OSEに内蔵されているものを使いました。


その高音質とゆったり感にびっくり!


CDの音質は悪くはないものの、どこか限界いっぱいで頑張っている感じがして、ゆったりとした気分になれない事が多くあります。


特にオーケストラものは駄目です。


Qobuzは、透明な空気感と静寂感を感じられ、これはシステムをある程度追い込んだオーディオショップで聴く感じに似ています。


PCとSA-12OSEを繋いだ状態でiPhoneから操作もできるのも便利です。


ここ数年、CDの置き場に困るようになっています。


どれだけの枚数が有るのかも分かりません。


5000枚は有るけれどたぶん1万枚は無いだろうくらいしか分かっていません。


Cobuzに置き換えてしまえればスッキリとして良いのでしょう。


ただし配信音源は膨大と言っても、そこに乗らない音源もあります。


そう言うCDだけを手元に残すのが現実的かもしれません。



ヴァイオリニストの花井悠希さんの『譚詩曲』は、取り出すことが多いお気に入りのアルバムです。

 

 

2010年頃に『1966カルテット』のメンバーだった、林そよかさん(ピアノ)、林はるかさん(チェロ)とのトリオによるアルバムです。

 

とにかく選曲が素晴らしい!

 

カリンニコフ、シュニトケ、ケイト・ブッシュというような、なかなか凝った作曲家の編曲者が入っていて、どうしたらこういう曲を選べるのかと不思議に思うくらいのセンスに感心します。

 

海外の有名な演奏家のソロアルバムでは、『譚詩曲』のようなユニークで発見のあるものは出てこないように思います。

 

カリンニコフはロシアの作曲家で、2曲しか残さなかった交響曲は隠れた名曲と言われています。

 

花井悠希さんは、交響曲第1番の2楽章を取り上げて『ディアローグ』と名付けて演奏しています。

 

曲の美しいところをさらに美しくまとめ上げた演奏にはうっとりとさせられます。

 

ケイト・ブッシュの『アーミー・ドリーマーズ』、シュニトケの『タンゴ』もそうなのですが、編曲も素晴らしい!


そして伴奏の良さ!

 

ヴァイオリンが主体となって伴奏が加わるアルバムには、伴奏に不満が残るものが多いように思います。

 

『譚詩曲』はそうではありません。

 

バランスが良いというのではなく、ヴァイオリンを盛り上げる技が絶妙で、伴奏に注目しても楽しめます。

 

同じ日に別のヴァイオリニストで、ピアノ伴奏の『剣の舞(ハチャトゥリャン)』を聴いたのですが、なぜそこでピアノが前に出ないのだと、ストレスを感じる演奏でした。

 

音楽の感動を一段シフトアップするのは、伴奏の大きな役割だと思うのです。

 

『譚詩曲』を購入したのはだいぶ前ですが、日本人の演奏するアルバムを積極的に購入するきっかけになった1枚です。


 

 

 

 

 

 

 

日本橋での打合せの後、八重洲の地下街にあるリカーショップに立ち寄り、「オクトモア15.1」を買おうかどうか迷っていると、すぐ下の棚にあったウィスキーに目がとまりました。

 

ラグ蒸留所の『キルモリーエディション』です。

 

ラグ蒸留所はスコットランドのアラン島にある若い蒸留所です。

 

アラン島には、アランモルトで知られるロックランザ蒸留所があり、姉妹関係にあるようです。

 

「オクトモア15.1」を悩んでいるくらいなので、ピート感が強い1本を欲していたわけですが、『キルモリーエディション』のフェノール値は50ppmあり、これはなかなかのスモーキーさを期待できます。

 

興味が湧いてきたので、オクトモアはあきらめて、こちらを購入することにしました。

 

ボトルは、爽やかなグリーンで、木製のボトルキャップがおしゃれです。






 

蒸し料理を食べながら頂くので、一杯目はハイボールにしました。

 

ガツンとくるピート感ではありませんが、ピート感が苦手な人だと敬遠するくらいの強さがあります。

 

私はスモーキーなウィスキーが大好きなので、少し濃いめのハイボールにしました。


アードベックと比べると、ピート感の中にも爽やかさがあるようです。

 

翌日は、同じく蒸し料理を食べながら、写真のようなチョイスで楽しみました。




 

まずは『アバフェルディ』のハイボール。

 

『アバフェルディ』は最近見つけた1本で、あまさがあり、とても美味しいのですが、はっきりとした個性があるわけではないので、2杯目は『ディーコン』に切り替えました。


しっかりしたピート感があり、値段(私が買うところでは三千円ちょっと)に対しての満足感が大きい一本です。


色々試したい方なので、同じウィスキーをリピートする事は少ないのですが『ディーコン』は3本目となっています。


そして最後は、ラグのロック。


ストレートやロックは苦手ですが、かなり美味しく味わえました。


ロックは、時間とともに、味わいが変化するのが面白いところです。


ラグ蒸溜所には、全部で3種類があるようです。


他の2種類も試したくなるウィスキーでした。