この記事にはヘブバン第三章までのネタバレを含みます。第三章までクリア、および蔵っちのイベストを見てから見ること推奨です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんにちは。

ヘブバンにコラボは必要なのか?

これは公式からアンケートのお願いが来た直後から散々Twitterとかで議論されてきた一つでもあります。 アンケートにはこの先コラボがあるのかもしれないと思わせる記述がありましたから。

通常、ソシャゲのコラボというものはコラボ先のファンの人にもコラボ元のゲームを知ってもらえる良い機会でもあります。逆にコラボ先の作品を知れる機会でもあります。

 

好きな作品が何かしらのソシャゲに参戦したから始めるという人もいるでしょう。長く続けられるかは置いといて。

 

ヘブバンにコラボは必要か。これは他のソシャゲのコラボを見た上での話になりますが、結論から言って賛否両論だと思います。

僕は世界観さえ壊さなければ良いですが、キャラを戦闘員として実装するならば、間違いなく壊れると思います。

 

まず第一にヘブバンはセラフ部隊の物語だからです。キャンサーはセラフでないと倒せない、第三章クリアすることで分かりますが、セラフ隊員は人間ではなく、記憶を転写したナービィです。つまりセラフ隊員は人類がキャンサーと戦う目的で生み出された事だけは明らかです。他にもあるかもしれませんが、キャンサーと戦うための存在なのは確かです。

よってよそのソシャゲみたいにコラボキャラを実装して、コラボ終わった後も入手出来たキャラは引き続きパーティメンバーに編成出来るようにすると、セラフ隊員の戦う理由がなくなってしまうんですよ。その存在理由も否定することになってしまう。世界観が壊れるのと同義です。

 

同じKey作品繋がりとかで特別にコラボキャラを一人や二人入れるかもしれない。けど、たったそれだけでもセラフ隊員の存在意義が危うくなると僕は思うんですよね。

 

それがまかり通るならば、ファイアーエムブレムヒーローズみたいに、異界から歴代FEの英雄を召喚して戦うのと同じじゃないですか。異世界転生した主人公が無双するラノベやアニメみたいですよね。ヘブバンはそうじゃないだろと。

僕はヘブバンの世界を外界から来たキャラの踏み台にして欲しくありません。外界から来たキャラを戦力に組み込み、キャンサーに勝てるなら、そもそもセラフ部隊の存在する意味がなくなるんですよ。

 

よってグラブルやモンストとか、長年続いてきて色んな作品とコラボしまくった結果、古参プレイヤーは所持キャラがさながらスマブラやスパロボみたいな様相を呈しているゲームには絶対して欲しくないですね。

 

僕もヘブバン始めた最初は同じKey作品のクラナドやAB!、リトバスとコラボを期待してました。ユッキーの個性的なツッコミも聞けるでしょうし。ヘブバンはKeyのお祭りゲーになればいいのではと。

しかし第一章でぶんちゃんを悲しむワッキーの涙、第二章のレッドクリムゾンによる蒼井ショックなどを経て、第三章攻略中の段階ではコラボなんて考えもしなくなりましたね。クラナド、AB!、リトバスとかの懐かしいキャラに会いたいならば、かぎなどを観ればいいじゃないかと。

なのでアンケートにコラボについて問う書かれていた時は意表を突かれたようで正直驚きました。勿論、公式が対人戦の有無とかもひっくるめてユーザーへの確認のために入れたと信じたいです。

 

では、逆にどのようなコラボが平和的に終わりそうか。いくつかあげてみます。

 

・コラボ先の作品のキャラを実装するのではなく、そのコスプレをしたセラフ隊員のスタイルを実装する

コラボで新戦力を入れる場合、これが一番無難かなと思います。例えば、リトバスやクラナド、AB!のキャラの着てる制服をセラフ部隊が着たイラストのスタイルです。ただあまりコラボしまくるとコスプレキャラが増えすぎてセラフ部隊の存在とはまた別の意味で世界観が壊れそうなのでやりすぎも禁物ですね。コスプレして殴るゲームになってしまいます(笑)

 

・コラボキャラは実装しないでイベントストーリーだけに出して絡ませる

キャンサーと戦うのはあくまでセラフ部隊なので、ストーリーの中で月歌達と絡ませて戦闘パートは徹底して月歌達がやる。しかしセラフ部隊はなぜか軍から一般人と接触を禁止されており、生活圏も分けられて徹底されているため、そもそも外部の人間にあたるコラボ先キャラと月歌達の接触は可能なのかも疑問です。また、この謎の接触禁止ルールを深掘りするにあたってコラボによるイベントストーリーはあれば非常に良い機会とも言えます。もし顔を会わせて普通に会話出来るなら、接触禁止は他に別の理由があると考察の材料が今よりも増えるので。(因みに前の記事でこの接触禁止ルールについても色々考えてみたので良かったら読んでみて下さい。)

 

・月歌達がコラボ先の作品に出張して、ヘブバン側にはコラボ先の作品のキャラは入れない

これも嫌な人はそもそも着いていかなければ良い話なので、有効かもしれません。

ドラガリアロストとファイアーエムブレムヒーローズがコラボした時は、ドラガリア側にヒーローズの主人公、アルフォンスなどが出張してるのを見かけましたが、ヒーローズ側にはドラガリアのキャラが来たりとかはありませんでしたね。ヒーローズもFE以外の作品のキャラを入れないことで歴代FEのキャラオールスターのお祭りゲーという世界観を守っていると察することが出来ます。

 

・音楽だけコラボ先にて実装する

バンドリとか様々な名曲をアレンジした音ゲーを扱うソシャゲの場合はコラボしやすいかもしれません。コラボ先がヘブバンの名曲をアレンジして実装するのです。これも上記の出張みたいな感じになりますね。ヘブバンの世界観に影響を及ぼさない一番平和的なコラボだと思います。


・コラボ先キャラを実装するがコラボ期間限定にする

これは昔、艦これであったことで僕もまだ着任する前で経験したことはありませんが、昔艦これは「蒼き鋼のアルペジオ」とコラボしたことがあります。その際にアルペジオ側から来たキャラがコラボ期間限定で加入していたのです。しかしコラボが終わると強制脱退。文字通りの期間限定で今は使用することも出来ません。

僕は期間限定だったらヘブバンの売り込みの関係もあるでしょうし、一ヶ月は大目に見ますよ。しかしヘブバンはエーデルワイスで解禁することで過去イベのプリズムバトルやダンジョンも全て遊べる素敵仕様なので、コラボ終わったらその中でしか使用出来ないキャラになる可能性が濃厚かなと思います。

 

・派閥関係なく選択権を与える

コラボキャラをどうしても使いたい人のために、ヘブバンの世界観多少壊れても気にしない派に応えて、大量のメダルと交換でコラボ先キャラをどこでも使用出来るようにする。その代わり勿論、ストーリーでは常に「乖離しています」の警告が常につく感じで。そうすれば僕みたいに世界観重視派は交換しなければ良い話なのでありかもしれません。しかしSNSであげる人もいると思うのでこれもユーザー間によってヘブバンの世界観が歪になるリスクはゼロではありません。

 

 

・まとめ

とまあ、色々あげてみましたが、ヘブバンの場合は他のソシャゲと違って、既に他作品キャラをそのまま参戦させれば世界観が崩れることは明確でしょう。グラブルやモンストとかにはない、ヘブバンならではの設定がそうさせています。

 

第一章クリア後は「キャンサーはセラフという武器でないと倒せない」「そのセラフを使うのがセラフ部隊」という認識で進んでいきます。だからこそ「セラフさえ使えればコラボで他作品キャラが参戦してもいいのでは?」という発想に至るわけです。

しかし第二章クリア後は「死んだ隊員はナービィになる。ナービィは死者の成れの果て」ということが分かり、その後第三章をクリアすると「セラフ部隊は人間ではなくナービィ」「死んだ隊員はナービィに回帰する」という事実が判明してそれまでの認識が大きく覆るわけです。その後蔵っちのイベストもやるとななみんの台詞からよりその仕組みが分かります。この時点でもうキャンサーと戦うのはセラフ隊員じゃないとダメということが明確になりますよね。

 

そもそもただの人間がセラフを使えるならば、ナービィからセラフ隊員を造る必要はないと思うんですよ。だったら適当に徴兵するなりクローンや人造兵士でも造ればいいわけで。いかにセラフ隊員の存在がこの世界で重要であることを感じます。なのでその存在意義をコラボで奪うということはあってはいけないと思いますね。

 

以上です。ここまで読んで頂き、ありがとうございました。

 

 

この記事は「ヘブンバーンズレッド」、通称ヘブバンを最新の第三章までやって、ストーリーを観て思った個人的な感想や考察をひたすら語る内容となっております。

このゲーム、本当に面白いです。上半期はこのヘブバンがマイブームとなるぐらい毎日楽しませてもらってます。

笑い、泣いて、驚いて……Twitterだとネタバレになるので、ここで存分に語らせて頂きます。

なお、6月現在最新のイベントストーリーは全て観てきて、交流やメモリーストーリーは一部まだ観てないものもあります。

第三章クリア後、および蔵っちのイベストを観た後に読むことを推奨します。OKの方は↓

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・ぶんちゃんについて

ぶんちゃんこと豊後弥生。彼女は31C部隊長であるワッキーの腰巾着のようなキャラで、ワッキー共々、所謂ジャイアンとスネ夫枠的な初登場を果たします。この時から結構面白いキャラだなと思ってましたがw

しかしぶんちゃんは記憶が更新されません。周期的に訪れるもので、眠りにつくとその日に体験したこと含めて記憶が消えてしまうのです。残ってる記憶は昔ワッキーとマッドサイエンティストごっこしてた時のもの。セラフ部隊に来てから体験する出来事は彼女にとっては全てが初めて。

そんなぶんちゃんがこうなった原因は幼馴染みのワッキーと一緒に遊んでたらキャンサーに襲われ、一命はとりとめましたが後遺症でこうなったと。

が、僕は後述のつかさっちの件から、ぶんちゃんがこうなったのはキャンサーのせいではない可能性も視野に入れています。

ぶんちゃんも記憶操作をされたつかさっちと同様に軍にとっては不都合な何かを持っている可能性があるということです。記憶が更新されないという事は心は子供のまま。精神的な成長がないわけで、キャンサーに襲われたぶんちゃんの治療を軍の関係者がしたのなら、その時に何かを施されたか、別の目的でぶんちゃんに何か他の事をやろうとしてトラブルがあったんじゃないかと僕は思います。第三章終わっても未解決事項なので再びぶんちゃんにフォーカスが当てられる日を待つことにします。

 

・つかさっちについて

つかさっちこと東城つかさ。彼女は31Aの諜報員であり、無駄な知識に詳しく、見た目に反して場を和ませる純粋でポンコツな所が魅力でもあります。そんな彼女ですが、第二章冒頭で記憶をいくつか失っていることが判明、更に軍から記憶操作を受けてる可能性が浮上します。また、母親が事故に見せかけて口封じに殺された疑惑やそして母親の死の真相を追っていることもこの時点では分かっていることです。ここで僕はぶんちゃんも記憶に何かされた可能性があると思いましたね。

つかさっちの話に戻ります。第三章から一転して重要キャラです。終盤で記憶を取り戻し、更に覚醒を果たします。覚醒した彼女は辛辣でドSなキャラになりますが、同時に目の前の目も背けたくなる衝撃の真実を月歌そしてプレイヤーに突きつけるように残酷に説明してくれます。

僕は協調性皆無な覚醒後よりも覚醒前の彼女の方が好き(こういう馴れ合いが好きじゃないクールなキャラは好きな傾向なんですが、セラフ部隊はみんな仲が良く、覚醒つかさっちが浮いて見えてしまうのと、今までの面白いつかさっちのイメージと大きく違うので(^_^;))ですが、覚醒後はもっと物語の核心に迫る重大な情報を握っていることは確かなのでメインストーリーが更新されたら真っ先に注目すべきキャラだと思います。

 

・ナービィについて

星のナービィ、ではない。謎の生き物。第二章でプレイヤーだけにはその正体は死んだセラフ隊員の成れの果てと判明し、僕は最初は「軍が何かしらの理由で死んだ隊員に秘かにナービィ化の処置を施しているだけ」と予想してました。だから生き残った隊員にも見せられないのだろうと。

しかし第三章にてつかさっちの口と、目の前の現象からそもそもセラフ隊員は人間ではなく、みんなナービィであるという衝撃の真実が判明します。これには驚きましたね。Ever17やシュタゲに並ぶくらいの驚愕ですよw

第二章で蒼井、第三章で蔵っちがナービィになったわけですが、死んだ後の行き先が違います。蒼井はナービィの中にわずかに生前の意識があり、蔵っちは自分が生前語った夢の一つが叶った夢の世界。ですが蔵っちもイベストでナービィの中で記憶と自我が消滅していくので、夢の世界を見れるかは個人差があるのかもしれませんね。

セラフ隊員がナービィになるのではなく、ナービィが記憶を転写してセラフ隊員になっていた。死んだ隊員がナービィになるこの現象はナービィに回帰すると言われています。即ちナービィに戻ったと。

ここからは独自に考察をしていきます。

 

・そもそもナービィってなに?

考えられるのが誰かが発見した未知の生き物、もしくは開発された生き物説。ナービィには記憶を読み取り転写して姿を変える能力があり、それでセラフ隊員が生まれるわけですが、 キャンサーに対抗する手段がセラフなので、キャンサーに対抗する戦士を造り出す目的で核となるナービィがどこかから調達されて軍事運用されてるもしくは作り出されたと考えると辻褄が合います。そして電子軍人手帳が開発され、同時にセラフも開発されたと考えるのが妥当でしょう。ナービィからセラフ部隊を生み出す技術と電子軍人手帳およびセラフ、どちらが先に出来たのかは分かりませんがね。

姿を変えることはポケモンでいうならメタモンでしょうね。メタモンの変身も見たものそっくりに変身出来る。姿以外に戦闘力も真似る。ナービィがどのように記憶を転写しセラフ隊員になるのかは不明ですが、メタモンが見たものを元に変身するように、ナービィは記憶をもとに姿を変えている事になります。

しかしセラフ隊員には自分がナービィだという自覚はないので、ナービィがセラフ隊員になるとその記憶に沿った自我(もしくは記憶とワンセットの自我)が形成されるのかなと思います。変身とは似て非なる現象ですね。
そしてナービィはいわばセラフ隊員の自我と記憶の入れ物であり、セラフ隊員の核(コア)ともいうべき存在。現に蔵っちのイベントはナービィの中に残されていた消えようとしている蔵っちの自我と記憶の回想で物語が展開します。

 

・基地内にいるナービィ

彼らも当然、セラフ隊員だった者たち、そしてこれからセラフ隊員になる存在でしょうね。しかし放し飼い同然になっているのは、蔵っちのイベントを見るに、前の隊員の記憶がナービィから完全に消えるまで放し飼いにしているのか、それとも他に理由があるのか。謎が残ります。

 

・記憶を保存する媒体がある可能性

ナービィが記憶を転写する以上、記憶をどこかに保存しておく必要があるわけですが、生身の記憶なんてものはデータじゃあるまいしどう保存するかは分かりません。しかし媒体なくして不可能だと思うので、軍は何かしらの手段でセラフ隊員に使えそうな記憶を集めているかもしれませんね。そこから考えられることはセラフ隊員のオリジナルは既に死亡している、即ちオリジナルを殺害して脳を記憶媒体に使っているか、もしくはオリジナルから何らかの手段で記憶を読み取ってそれを複製しナービィに転写させてセラフ隊員にしていると思われます。

 

・セラフ隊員のオリジナル

ご覧のとおり、セラフ隊員は人間ではなく、ナービィだったわけですが、そうなると月歌達含めてみんな元の記憶を保持するオリジナルがいることになります。月歌の「She is Legend」のボーカルとしてのエピソードは紛れもなく月歌本人の体験であり、そのファンであるユッキーもユッキー本人の体験によるものでしょう。母親を探し求めてここまでやってきたつかさっちの場合も本人に自覚がないだけでオリジナルの時の体験が記憶に残っててナービィを通して継承されている形でセラフ隊員になっていると思われます。

 

・軍がセラフ隊員と一般人の接触を禁止している理由

禁止している理由はセラフ隊員が一般人と仲良くなって、心変わりして軍に反逆を企てたりなどトラブルを防ぐためという可能性もありますが、もし死んだりしたら当然、セラフ隊員がナービィであることが一般人に知られてしまうのでそれが最有力かなと思います。また、死ななかったとしても、仮に一般人の男性とセラフ隊員が恋に落ちて結婚し、子供を作るということになった時に子供を産めなくて人間ではなくナービィであることがバレるのを防ぐのもあるかもしれません。どちらにしろセラフ隊員が外部と接触することは軍にとっては不都合でしかない。
あと、セラフ隊員のオリジナルが今もどこかで生きている可能性もあるでしょう。一般人とセラフ隊員の接触を軍は固く禁止していますが、もしその理由が一般人の中にオリジナルが生きているとするならばどうなるか……が、月歌たちが一般人の前でライブをやることを軍が許可しているので、生きていたとしても31A以外の隊員のオリジナルでしょうね。それか考えられるのが、軍がまとめてセラフ隊員のオリジナルを一括でどこかに隔離して、培養カプセルとかに入れて、生きた永眠状態のまま保存していることもあるかもしれません。

 

・ジャスミンから蒼井は生まれた?

オリジナルの存在を推理した所で既にオリジナルかもしれないキャラがいます。ジャスミンです。

ジャスミンは水瀬姉妹が昔出会ったという蒼井にそっくりな女の子です。しかしジャスミンはもう故人です。そこで考えたのが、何らかの理由で死んだジャスミンの記憶を軍が採取し、外見情報の記憶だけを蒼井えりかの素材に使った可能性です。

ジャスミンの外見情報の記憶にプラス、そこに僕らがよく知っている蒼井えりかとは姿形は全く異なる別人、オリジナルの蒼井えりかの記憶を組み合わせることで今の誰もがよく知るセラフ隊員、蒼井えりかが生まれた可能性もあると思います。ただの他人の空似なだけかもしれませんが、軍とナービィとセラフ隊員の関係がアレなのでゼロではないと思います。トラのビャッコみたいな隊員もいるわけですからね。

勿論、この場合、全く姿が違うオリジナルの蒼井はセラフ隊員の蒼井と同じハイパーサイメシアでしょう。ハイパーサイメシアだからこれは使えると軍はそれを狙い、オリジナルの蒼井をもとにセラフ隊員を作ろうとしたが、そこで何かしらのアクシデントがあって上手く適応したジャスミンの記憶を使うしかなかった……という感じでしょうか。つまり蒼井は特殊な経緯で造られた隊員説もあるかなと僕は思います。

つかさっちにやったような記憶操作技術を軍は持っているため、ナービィに転写させる前に記憶をある程度調整してから転写させていると思うんですよ。記憶の齟齬が出ないように。高度なプログラミングみたいな感じで。

 

・そもそもヘブバンの世界は現実世界なのか?

ファンタジー、あるいは技術によって形成された仮想現実という可能性もあると思うんですよね。外から何者かが俯瞰する箱庭のゲームの世界か、あるいはキャンサーが宇宙という体内のガン細胞と言われてることから、そもそもの世界に関しても謎です。

 

・最後に

他にも探せば深掘り出来そうな情報はありますが、第三章までをクリアして思ったことはこれが全部ですかね。だいたいナービィとセラフ隊員関連のことばかりです。キャンサーよりも真の敵は軍にいるような気がするんですよね。キャンサーは二の次の可能性があります。

第二章の蒼井で僕らプレイヤーは死んだセラフ隊員がナービィになることを月歌たちよりも先に知り、第三章ではそれまで全くナービィとセラフ隊員の関連性を知らなかった月歌たち共々、僕らプレイヤーも新たなる真実に驚かされ、完結となりました。

生放送でちょろっと発表された第四章のタイトルに「それぞれの選択」とあるので、31Aが方向性の違いで分裂(第三章で喧嘩したユッキーは絶対に月歌と行動をともにするでしょうが覚醒つかさっちの動向が気になります)しちゃうのか、それとも他のセラフ部隊と対立するのか。蔵っちを殺してしまったもなにゃんはどうなるのか。そして、この先物語はどうなるのか、非常に楽しみでなりません。

セラフ隊員の正体が分かったことでどのようにセラフ隊員が補充されるのかも断片的にですが分かってきたので、蒼井を失った31B、蔵っちを失った30Gはもしかしたら新メンバーが加わるかもしれませんね。

 

セラフ隊員のナービィの真実を知った時はぶっちゃけショックでした。が、ネタバレを拾わずここまで来たので良かったかなと。

月歌達がマジで人間じゃなかったのが結構ショックですね。このショックは一夜引きずりました。元々人間離れした戦闘力ありましたがそれは異能バトルものとかなら当然なわけで。あとは月歌達も自分達が人間じゃないことが分かってのショックもダイレクトに来ましたね。

僕がヘブバンに触れたきっかけは元々だーまえさんが新作のソシャゲを出すことは知ってて、リリースを知ったらパッケージの月歌に一目惚れしてとりあえずインストール、それで始めてみたら冒頭の月歌ユキの漫才が面白かったこと、そうして毎日仕事帰りに楽しんでるうちに第一章ラストでぶんちゃんの真実を知り、ぶんちゃんの前で泣いてるワッキーの姿を見てついていくことを決めました。

それに僕は本気で熱くなりついていったソシャゲが近年ほぼ何もなかったので。始めても続かなかったり。興味はあるがアプデに期待して後回しにした結果サ終が早くて急いで終活したり。

でもヘブバンは違った。かつて看取った世紀末デイズ以来かもしれません。その次がアプデに期待してたらサ終決まって急いで終活したサクラ革命。世紀末デイズがサ終して以降、「ソシャゲは運営されてるから失う」と闇を抱えて、なかなか新しいソシャゲ始めても低空飛行気味で上手くいかなかったりしてきましたが、ヘブバンのお陰で忘れていた情熱が戻ってきました。

 

今ではワッキーやぶんちゃんも含めてセラフ隊員は人間じゃなかったことが判明したわけですが、人間じゃないと分かっても生まれてきた彼女達の幸せを願い、行く末を見届けたい、物語を解明したいのでこのままついていきます。本質が記憶とナービィによって複製された存在で、純粋な人間じゃなくても、月歌達はセラフ隊員以前に人格と感情を持って生きている人間だと僕は思います。バケモノじゃない。

第四章はもうそれまでの日常に戻れない鬱展開が予想されますが、それでも月歌達を応援し、見届けることにします。

 

とりあえず今回はここまで。色々考察出されてる方いますが、ここに記した考察は僕なりの考察です。もしかしたら同じこと考える人いるんじゃないかなと思いますが、僕が信じてることはここに全て書きました。

 

読んで頂き、ありがとうございました。コメントはちょっと返せるか不安なので何かあればTwitterまで。

 

最後に叫ばせて下さい。カフェにグッズに山手線にスタンプに渋谷広告にファミ通にライブにファンミーティングにラジオに……ヘブバン最高おーーーー!!!!

こんばんは。

2021年も残りわずか。

今年は僕にとってはゲーム的な意味で大冒険でした。アニメは色々興味あるものをマークしてても結局創作やゲームに回ってしまい、消化しきれていません。

そういうわけで今日は2021年プレイしたゲームを振り返っていこうと思います。ネタバレはふせて語るので興味あるタイトルあれば是非プレイして確かめて下さい。どうぞ!

 

 

・デイグラシアの羅針盤

10年前、プレイして未だに強く心に残っているEver17。奇しくも10年になろうとしている時にデイグラシアのswitch移植を知り、2020年末からコツコツやって1月に完走。Ever17のオマージュで作られたこちらは今年やったゲームでかなり心に残った一作です。僕にとっては文句無しの令和のEver17枠でした。沈んだ海洋テーマパークが舞台だったEver17とは違い、水深700mに沈んだ潜水艇で物語が繰り広げられるこちらは、ストーリーの方向性は違いますが僕にとってはキャラ、ストーリーひっくるめて10年前の再来でありました。制作者もリスペクトをこめてつけたのだろうオマージュ要素にも気づけて二重の意味でも楽しめましたね。癖はあるが読み進めると次第に先が気になる謎めいたストーリー、その中で大きく胸を打たれた文句なしの推しと呼べるキャラ。それがEver17にもありましたし、デイグラシアにもありました。Switchでダウンロード購入出来て、PC版だけの時代はソフトを入手する機会に恵まれずようやくプレイ出来た一作です。

 

・バイタルブレス デジタルモンスター

デイグラシアに熱狂した1月から2ヶ月後の3月。Dimカードを差し込みデジタマから生まれるデジモンをバイタルブレスという時計に入れてそれを身につけ、ウォーキングや筋トレといった運動で鍛えて育て進化させ、ちょっとした対戦も楽しめる……厳密にはゲームというより玩具ですがここでは一種のゲームとして紹介します。育てたデジモンは専用のスマホアプリで管理出来ます。

僕はこのバイタルブレスきっかけに積極的にウォーキングや筋トレするようになったので画期的な玩具だなと思いました。あとパートナーデジモンが傍にいるような感じが良いですね。発売前に抽選限定の特別なDimカードに当選したり、今も様々なデジモンが収録されたDimカードが出続けてるので、集めたりして結構楽しんでます。

 

・デジモンワールド2

バイタルブレス効果でデジモン熱が上がり、物置から引っ張り出してプレイ。PS1ソフトで小学生の頃にお年玉で買ったのですが、未だに自力でエンディングを見れてない難攻不落のゲームです。その理由は一言でいうなら全体的にテンポが悪くめんどくさい、かつ回避不可能の理不尽なトラップがある、でしょうか。もう何度もやっては挫折してます。3月から4月はこれをアニメとか観ながら回してましたがその後怒濤のゲームラッシュ中断。更に進んでる途中のダンジョンにて回避不可能な理不尽なトラップで打ちのめされ、積みゲー化してます。たまに起動してレベリング中。しかしそのレベリングもアニメや動画観ながらやらないとたぶんキツイです。時間空いたら続きやりたいです。

 

・風雨来記

3月はデジワー2とこれをやってました。主人公はルポライターで仕事のため北海道に来て、バイクを使った旅の過程で記事のための写真を撮ったり、旅先にてヒロインと出会ったりして交流するゲームです。しかもグラフィックが少し前の現実の北海道の写真を使って作られているため、自由に旅が出来る意味では今のコロナ渦だからこそ響きましたね。勿論、ヒロインに合わず黙々と一人旅も可能です。こちらPS版をPS2に移植した所謂リマスター版です。プレイしたきっかけはPSアーカイブスが閉鎖されるというニュースを聞き、閉鎖される前に興味あるソフトは買ってしまおうという動きが活発化したためです。結局その後世界中のゲーマー達の声を受けて閉鎖は免れましたので良かったですが。一見、旅に女の子と楽しそうなゲームなんですが、今年やったゲームで切なくなった三本のうちの一本にあたります。こちらも気に入ったヒロイン一人の時坂樹ルートをクリアして止まってます。また時間空いたらやりたいなと思ってる一作。

 

・Newポケモンスナップ

2020年の時点で今年の目玉がこれでしたね。真っ先に予約して発売日に抑えました。64のポケモンスナップをやったことがあるのでパワーアップを感じた一作。前作ではカントーのポケモンしかいませんでしたが、今作は全世代から様々なポケモンが暮らすレンティル地方にてカメラマンとして冒険することになります。さすがに全てのポケモンが出てくるわけではありませんが、ポケモンが好きならば買って損はない一作です。あとは剣盾やダイパリメイクとかでバトルや冒険に疲れた時はこれを箸休めにプレイしてみるといいかもしれません。ハマればイキイキと自然の中で動き暮らすポケモン達を激写することに病みつきになることでしょう。

 

・バイオハザードヴィレッジ(バイオ8)

Newポケモンスナップと並ぶ目玉。こちらも予約して真っ先に抑えたほどの注目作です。僕はホラーゲームを自力で完走したことが殆どないのでとても新鮮な冒険でありました。これがきっかけで過去作バイオやホラーも機会があればまたやってみようかなと思いました。無人の荒廃した村にて迫ってくるゾンビがとにかく怖いのと、FPS視点なので臨場感抜群、そして魅力的なキャラに仕上がった四貴族という四天王とも言うべきキャラ達とその頭目が立ちはだかります。ストーリーを進める理由も主人公イーサン・ウィンターズのさらわれた娘を取り返すため。なぜ娘はさらわれたのか、そしてバイオ1でお馴染みの英雄クリス・レッドフィールドがなんで襲ってきたのか、など序盤から伏線がたっぷりで恐怖を乗り越えた先に何があるのか、気になる一作です。あと、恐らくシリーズを長らく追ってきた人はこの舞台となる村に特別な感情を抱くことでしょうね。

 

・イース8  ラクリモサオブダーナ

水深700mに沈みし潜水艇、ゾンビが徘徊する荒廃した村、そして次は無人島だ!!!という感じにお目にかかったこちらのソフト。きっかけswitchオンライン加入者の特典コンテンツである「いっせいトライアル」の対象ソフトにこちらが選ばれたことがきっかけでした。一週間対象のソフトが遊び放題になり、期間中は製品版がダウンロード限定で値下がりするということで、バイオ8きっかけにまだ見ぬ世界への冒険心に燃えていた僕はこちらのソフトを期間内に遊んだ後に先が気になって製品版買いました。航行中の船が怪物に沈められ、漂着した先は無人島。島の周りの海域は船を沈めた怪物の住処になっていて、果たして主人公アドル・クリスティン達はどう脱出するのかというものですが、無人島での冒険を進めるうちに事態はどういうわけか島だけでなく世界に関わることへと発展していきます。そしてこのゲーム、風雨来記に次ぐ僕がプレイして切なくなった三本のうちの一本です。切ない感情が暫く続きましたね。しかしこの島での冒険はアドル達同様忘れられないですし、僕もこれでイースシリーズに興味を持ったのでこの8から3年後のアドルの冒険を描いたイース9を予約するに至りました。

 

・戦場のヴァルキュリア

先にお詫びします。こちら現在夏に購入してまだクリア出来てなくてプレイ中です。イース8をクリアした後の「いっせいトライアル」で興味を持って製品版買いました。イース8との出会いがあまりにも良かったので、これからはこの「いっせいトライアル」で興味ある作品が来たら一度触れてみて良ければ製品版購入という形で新たなる冒険を見つけるきっかけにしようと思いました。作品は前々から知っていて、僕も思い入れがあるサクラ大戦を手がけたスタッフさんが関わっていることも知っていたのですが、プレイする機会が今までなかった次第です。で、なんで夏場に買ってまだプレイ中なのかというと、僕はシミュレーションゲームがあまり得意ではないようで一つのステージクリアするのも結構時間がかかります。初見殺しに尽くハマってゲームオーバーになったり、操作ミスやユニットの動かしミスで仲間がやられたりすることもザラです。

が、こちらも今やってるゲームなどが落ち着いたら続きやろうと思ってます。さすがサクラ大戦のスタッフさんが関わっているだけあり、人種差別や国家間が戦争を起こしている時代というものを色濃く描いた一作です。

 

・サクラ革命

こちらはコンシューマではなくソシャゲです。僕にとっては外伝でも思い入れあるサクラ大戦の初めてのソシャゲなので最初は期待してました。リリース前から賛否両論あり、炎上とか色々ありましたが、成功して長生きしていれば、新たなサクラとして輝くこと間違いない可能性のあった一作でした。リリースからわずか4ヶ月でサービス終了告知ということでかつて僕が看取ったソシャゲ、世紀末デイズと同じような末路になったわけですが、普通サービス終了が決まれば物語も打ち切りエンドになって当たり前なソシャゲ界において、駆け足でも物語を完結させてくれたことは賞賛すべきだと思います。このようなことをしてくれたゲームは初めてでした。

 

・ウマ娘 プリティダービー

今まさに流行ってる作品ですね。サクラ革命の穴埋めをするようにちょっと流行りに乗って入れてみましたが、ゲーム的にはパワプロに近いです。ゴルシとか結構気に入りましたが、僕はソシャゲはガッツリやった作品が少なく、ダラダラとやってます汗

 

・グリザイアクロノスリベリオン

グリザイアのソシャゲ。しかしグリザイア経験はファントムトリガーを一作観ただけかつ本編を未プレイだったためにキャラは一部知っていてもダラダラプレイになってしまい、そのままサービス終了告知。なお、今作はPC版で作り直しがされるとのことなのでサクラ革命とは違った結末で救われた数少ないソシャゲの一つだと思います。僕のグリザイアは後述のswitchの三部作に委ねることになりました。ファントムトリガーも興味あるんですがまずは三部作をやらないとという状態です。

 

・装甲娘

昨年、インストールしたソシャゲの一つ。こちらも今年でサービス終了になったのでスクショでキャラみんな撮って最後終わりました。これもキャラ絵が凄く良かったんですが続かず、ダラダラプレイしてたらサービス終了……というパターンです。

 

・グリザイアの果実 グリザイアの迷宮 グリザイアの楽園

こちらswitch版の三部作が一つのソフトに入ったものを春にフルプライスで買い、バイオ8とか他ゲームの関係で寝かせてて初めて開封したのは夏の終わりでした。戦場のヴァルキュリア同様にこちらもまだクリアしておらず、一作目の果実をコツコツとやってますが、主人公風見雄二とヒロイン達しか生徒がいない少人数制の特別すぎる学校を舞台にした日常パートが長く続くので丁寧にプレイしています。Ever17、デイグラシアの羅針盤、シュタゲもでしたがこういう作品は物語が一気に加速すると本当に盛り上がる法則があるので、長い付き合いになりますが完走したいと考えてます。これのために他のADV買うのも控えてるぐらいです。また、グリザイアもデイグラシアの羅針盤と同じで昔から知っていてプレイする機会が訪れなかった一作です。グリザイアはファントムトリガー以前にアニメがやってましたが、ヒロインの一人の榊由美子がEver17のつぐみと重なって気に入った僕はアニメ版を回避してゲームやれる機会を待つ方針をとり、それが今年叶ったという状況です。

 

・イース9 モンストルムノクス

イース8をクリアした影響でやりたくなりswitch版をすかさず予約。今度の舞台は無人島から監獄都市!!前作の8が無人島だったために、初めてイースの世界の本来の文化を目の当たりにした瞬間でした。怪人となって街やダンジョンを飛び回る異能アクション、突然街中が灰色に染まって実体化する悪魔のような敵など、ハロウィンみたいなファンタジー要素が結構強かったですね。序盤の時点で終盤に繋がる巧妙な伏線が張られていて、やればやるほど監獄の謎やストーリーの結末というものが気になり出すので8同様にダレることなく駆け抜けた一作です。(その引き換えにグリザイアが停滞気味になりましたが)また、今作のエンディングを見た僕はイース熱がとどまる事を知らず、後述のPS4のセルセタ改を購入しました。

 

・イース セルセタの樹海:改

イース9をクリアしてそのままの勢いで購入。こちらも現在プレイ中です。しかし後述のダイパリメイクなどで戦ヴァルとか共々中断を余儀なくされている状態。今度の舞台は樹海。しかし、時系列上こちらは8の3年前、9の6年前にあたる作品なので一番古いです。都会を舞台にした9よりも自然の中を駆け回った8に原点回帰したような感触ですね。

 

・ポケットモンスター ブリリアントダイヤモンド

通称、ダイパリメイク。レジェンズアルセウス発売が来年一月に控えているので、前座的な立ち位置でもあります。リメイク前を知っている人ならば攻略法も浮かんでスイスイ進められますが、ゆえに本作ならではの躓く要素が含まれているのも事実の一作です。僕は昔、ダイヤモンドをプレイしたのでその流れに沿ってブリリアントダイヤモンドを選びました。これはサファイアからのアルファサファイアを選んだのと同じ流れです。

 

・ファイアーエムブレム 暗黒竜と光の剣

ブリリアントダイヤモンドプレイ中に突如、switchオンラインで始めたら止まらなくなってしまった一作。こちらはこれまでも裏で何度かやっているのですが、文字通りの「手ごわいシミュレーション」は伊達ではなく挫折してました。強力な仲間でも気を付けないと次々と死ぬデスゲームと化したのでラスボスを倒したクリアした時のエンディングはそれまでの戦場の中で散っていった大勢の仲間たちの葬式の様相を呈していました。ゆえに、僕がプレイして切なくなった三本のうちの最後の一本がこれです。ストーリー面で色々あった風雨来記とイース8と違って、この切なさは僕がゲームの中で動かした仲間の死によるものなので、僕がもう少ししっかりしていれば防げたものもあったと思うのです。戦ヴァルの時に少し話しましたが僕がシミュレーションがあまり得意ではないと言う理由はこういうハードでシビアなシミュレーションゲームのクリア経験があまり無いためです。初めてのFEが暁の女神でしたが、そちらは強力な即戦力とも言うべき完成された状態の仲間が次々と加入するため、暗黒竜よりは精神的に楽な印象でした。ラスボス戦も彼らがいるために安心出来た面もありました。が、暗黒竜では加入してくる仲間は必ずしも即戦力ではなく、その殆どが育てないと生き残れないため、ギャップを感じましたね。が、この経験もあるので戦ヴァルも乗り切れそうな気がしてきました。また、キャラにも愛着が生まれたのでソシャゲのFEHで大切にしていこうと思います。

 

・カウンターサイド

こちら12月に始まったソシャゲですね。世界観とキャラデザが良いのでやってますが、ここまで世紀末デイズをはじめ様々なソシャゲを看取ってきたのでこのゲームはどのような道筋を辿るのか。

 

・真・三国無双8 empires

2021年のトリともいうべき一作。このゲームの予約を最後に今年は終わりとすることにしました。現在もプレイ中。しかしこれは周回プレイ前提なので明確な終わりはありません。850人エディット武将を作ることが出来、オリジナルの三国志が作れることがウリなのですが、前作の7エンパで出来たエディット要素の一部が出来ないようになっているので是非ともDLCで追加して頂きたいです。7エンパは軍馬や兵士、旗、シナリオまでもエディット出来たのですが8エンパではそれがないのです。

 

 

・総評

いやあ、今年は実に色んなゲームをやったなと思います。昨年以上に。ゆえにとても充実してました。やっぱりコロナ渦なのでレジャーとかにも行きづらいし完全に行けない時もあったので、「だったらゲームの世界で冒険すればいいじゃないか!」という結論に辿り突いた結果がこれですね。10年前が思い入れあるEver17をプレイし、アニメ版シュタゲを観たり他にも沢山のアニメが刺さったり豊作年だったのでそれから10年経つ今年はゲーム方面でその再来になったと思います。シュタゲは昨年エリートをプレイしたので9年越しにプレイしたことになります。

バイオハザード、イースといった、名前は知っているけれどもやる機会がなかったシリーズに参入出来たのが良かったですね。いずれも続編が出たらやりたいとも思っていますし、過去作も機会があればやりたいなと。長い付き合いになるかと思います。

 

来年は1月に出るレジェンズアルセウスがまず目玉ですね。次に4月に夜廻三というゲームが出るのでそれもPV観て面白そうだと思ったので予約を検討してます。が、僕は今年はPSアーカイブス閉鎖騒動を経て風雨来記、いっせいトライアルとの出会いでイース8などをプレイしてるので、僕がやりたいと思うゲームは最新ゲームだけじゃありません。

因みにいっせいトライアルは他にも「もじぴったん」と「すばらしきこのせかい」をやりましたが、こちらはちょっと色々考えた末に製品版買わずに流してしまいました。好きな人には申し訳ないです。いっせいトライアルも全部製品版で受け入れるとお金もかかるので難しい所です。

 

来年以降はどんな作品と出会えるか。それも突然であり、分かりません。昨年もこんなに沢山の作品に出会えるとは思っていませんでしたので。僕は創作活動をしながら、それをより豊かに活発化させるための取材も込みで、これからも旅を続けるつもりです。勿論、ここでいう旅とはゲームだけにとどまりません。メディア問わず、触れたもの、聞いたもの、見たもの。あらゆるものがそれです。

 

来年も楽しい一年にしたいものです。それでは良いお年を!

 

この記事は2020年3月に書いたものの、お蔵入りにしたブログ記事を載せたものです。今回、溜まっていたものを大掃除することも兼ねてここで吐きます。

2021年11月もこの友人トラブルを経験したことで導きだした考えを題材にエッセイにして出すつもりでしたが、あまりに説教臭いしあまりにも暗くて面白くないことからお蔵入りにしました。こういうのはブログでやった方がいいだろと。

 

高校時代から長く続く友情。それはとても素晴らしいものです。しかしその反面、大人になることで次第にズレていく価値観の相違によってはそれはただのクソったれになる可能性もあると僕は思い知りました。お蔵入りにした記事の後、あとがきにてお蔵入りにしたエッセイの内容も混ぜて色々語ります。

 

この記事を載せようと思った理由はこのまま抱え込んでいると間違いなく自作品の創作活動の展開に支障を来すと思ったこと、ストレスのあまり作品のプロットや構成も登場人物や読者さんの事を考えない昔の路線に逆戻りしてしまうことを危惧したためです。 これから語るこの2020年2月の悲劇の経験はこれからの作品作りにも活かす場面はあるかもしれませんが、登場人物や読者さんの事を考えた制作をしていこうと考えているので、年末の大掃除ということで一旦ここで荷を下ろさせて下さい。

 

あと、更に決め手となったのは最近、「人間関係リセット症候群」という言葉が巷で流行り出してることもありますね。僕みたいな奴もいるんだよということで。

 

というわけで開幕です。よろしくお願いします!!男友達三人で岩手に旅行行ったことで起こった事件の顛末です。

 

 

記事タイトル:岩手で何があったの?友人トラブルって何?全部話します!

 

こんばんは。

最近はコロナで本当に世の中暗くなってしまいましたが、僕は元気です。

皆さんも感染しないように頑張りましょう。

 

さて、今日は二ヶ月前の話をします。

これはTwitterでも呟いた事ですが「岩手旅行での友人トラブル」とは何かです。

結論から言うとこれがきっかけで僕は創作全体のスランプに陥り、三月は再起をかけてスランプ脱却のために細々動きました。

小説もイラストも作ってる過程で上手くいかない……それがスランプです。

 

創作も一刻も早く「新ソルジャーズ・スカイスクレーパー(仮)」を書かないといけない……そんな中、2月11日と12日、高校時代の友人二人と岩手に旅行へ行ってきました。

初日は猊鼻渓の幽玄洞や舟下り、二日目は花巻と新花巻の宮沢賢治ゆかりの地を旅するものです。

 

旅行を企画した友人Aは高校時代からの付き合いで(もう一人も同じく高校時代からの友人Bです)、これまでも旅行企画した友人Aとは沖縄、伊豆高原、四国とか一緒に行ったんですよ。鎌倉にも行きました。

僕も旅行を通して創作の取材になるし、何より貴重な昔からの関係なので時間さえあれば旅行はその都度OKしてました。

一緒にゲームをする仲でもあり、僕が持ってるポケモンのダイヤモンドはその友人から譲り受けたもので、プラチナ出た当時、サファイアでポケモンを完全引退していた僕もこれで復帰し、 今日までポケモンを楽しめてます。モンハンを始めたのもクロスでその友人Aに誘われたからです。

ドラクエ7とドラクエ9、モンストにはまっていたこともありましたね。ドラクエは僕が当時DSや3DS持ってなかったのもあり話をするだけでしたが。モンストも当時、僕はガラケー族だったのもあり、一緒にやれませんでした。

遊戯王やMTGもその友人とお付き合いでやったことありますが、ポケモンやモンハン、ドラクエ含め、友人Aは飽きたりやる気無くすとあっさりやめてしまいます。

この時はまだ許容範囲でした。

 

今回このブログを書いたのは、旅行を企画したその友人に酷く失望させられたからなんですよ。 岩手に行けたのは本当に良かった、でも友人の自分勝手な行動に凄くガッカリしたんです。 

 

同時に色々旅行で思い知ったことがあるので、ブログに書きたいなと思った次第です。

今はコロナで外出自粛になってますが、旅行というものは主催した人がしっかりしないと下手すれば友情崩壊に繋がるんだなと。

 

なろうとかでエッセイにしようかと思いましたが、あちらはウチの我が子たる自作品の舞台。ならば、こういう話はブログの方がいいかなと。

 

この旅行の発端は昨年11月、僕が冬コミ初出店が決まった直後。

友人Aが「座敷わらしに会えばまた出店出来るかもね」と言ったこと、その友人Aが前に岩手に行きたがってたことをLINEで発言していたことがきっかけでした。

それにより年末年始にかけて定期的に友人A主導のもと岩手旅行計画がLINE上で始まりました。

座敷わらしのご利益を得ると同時に岩手の旅行を通して創作に使えそうなものを糧にするぞ!!僕はそう決めていました。

 

初日は少々思う所はありましたが何事もありませんでした。

しかし、旅行二日目。宮沢賢治ゆかりの地を見て回り、夜に新幹線で東京に帰るはずでした。

旅館でチェックアウトを済ませ、旅館最寄り駅の二戸に来た時のこと。

その友人が唐突に「新花巻に着いたら先に帰っていい?」と言い出したのです。

理由は「行く気を無くしたから」と。僕は驚愕しましたが、その場はひとまずもう一人の友人Bの提案と説得でせっかく来たんだからと新花巻からタクシーでお隣の花巻のイギリス海岸に行って観光するも、やはり考えは変わらず新花巻で別れて一人、東京に帰っていきました。

僕は残された友人Bと宮沢賢治ゆかりの博物館などを見て回り、予定通り夜の新幹線で東京に帰りました。

 

最初はこんなこともあるかと思ってました。しかし東京に戻った後。振り返ってみれば、

旅行ここまで主導してきたくせにこれはないんじゃないかと。そもそも岩手の話振ったのはお前だろと。

だいたい責任と自覚あるのかと僕の中で怒りが爆発したのです。

僕は基本的に高校時代の友人にはかなり好意的です。10年以上の付き合いある数少ない友人なのもあり、気にくわない事はあっても水に流して接してきました。

が、 今回は水に流せなかった。裏切られたことに強い失望と怒りしか出ませんでした。

 

だってせっかく貴重なカネと時間費やして来てるのにこれはないでしょう!!!  

日々のストレスで荒んだ心を旅で癒そうと思って参加したのにそれさえも踏みにじられたも同然な気分になりました。

 

いくら高校時代の友人とはいえ、失礼ですよ。そもそも大金払ってるのに「行く気無くしたから帰る」って凄まじく贅沢な話ですよね。小学生じゃないんですから。 

 

また、猊鼻渓の舟下りでカモに餌やりしたのは自分だけだったり、食事の時も暗くて会話が弾まない。

 それぞれの旅行に対する温度差が違うことを実感しました。

 

それで僕は思いました。参加者全員の旅に対する温度差が違う、あまつさえ主催が自分勝手な理由で帰ってしまう。

 

もう、 このメンバーで旅行は無理だなと。

 

それに旅行ってこんなバラバラな状態で行って楽しいの?って思うんです。みんなが温度差違う、こんな自分勝手なトラブルが起こる、 ノリが噛み合わない、だったら一人旅でいいじゃん!!って思うんです。

 

それに途中で投げ出すにしてもちゃんとした対応の仕方があります。他の参加者にしっかり心込めて謝るとか、飯奢るとか。

それさえ無くただ「やる気無くしたから帰る」ですからね。この時点でここまで費やしたカネと時間は何だったんだよと。

 

体調不良や用事で帰るならともかく、こんな自分勝手で放り捨てるのでは次のお付き合いは出来ません。また同じ事をやる可能性ありますからね。

依然として解決が見えないコロナ。それが終息してまた旅行に行こうって話が来ても僕は断りますし一緒には行けません。

 

己のやらかした事を反省して、責任と自覚を分かってもらわないと。

 

いくら高校時代の友人とはいえ、未だに大人になりきれてないことに僕は強く失望しています。旅行の温度差の違いも相まって、その失望の念はより強くなりましたね。

 

学生の頃から長い付き合いである友人に裏切られました。

そのショックはなかなか晴れるわけがなく、二月中はストレスと不安定な状態が続きました。だから創作もスランプに陥った。

楽しい旅行になるはずが、旅行に対する温度差が違うことに違和感を抱き、そして友人に裏切られたことで失望へと至りました。

 

とりあえず、今回の旅行で痛感したことは以下の通りです。旅行の楽しみ方は人それぞれですが、少なくともこれは大事だと思います。

 

・それぞれの温度差が違いすぎると旅行は楽しくない

・他人を巻き込んで何かを始める時は責任と自覚を持たなければならない

・旅行企画するなら参加してくれた人の気持ちを考える

・旅行企画しといて途中で投げ出すなら、参加してくれた人にちゃんと誠意こめた対応をしよう

 

因みに帰った彼には昨年秋もモンハンに誘われました。こちらはポケモン剣、新サクラ大戦、ドラクエ11Sとか他にも予約してるソフトある最中ワールドとアイスボーンをわざわざ買ったんですよ。

が、これも二ヶ月ほどで「やる気無くした」の理由で投げ出したという前科があります。

この時はこれまで同様に仕方ないと思いました。

が、岩手の一件で完全に見損ないましたね。

たぶん金返せ!って言われてもしょうがないですよ(笑)  

 

言いませんけれども。僕が求めるのは金云々ではなくきちんとした謝罪。自覚と責任が足りなすぎる。金で解決は「ほら迷惑料だ。受け取りや」と言うチンピラと変わりません。

そもそも良い年した大人なんだからもう少ししっかりしろよ!!!!(怒)

 

因みにその後、彼からLINEがきたので見たら海外からイタズラ電話くるから気を付けろよってものでした。

さすがに僕も「まずはお前は言うべきことがあるだろ?」と打ったら四ヶ月返事無し。

 

僕は少なくとももう、向こうが自分のやらかしたことが間違いだったと気づかない限りは僕はこの怒りと憎しみが自分の正義だと思うようにしました。

 

友情もクソもない。だったら破壊するのみです。

 

友人のLINEグループ脱退も真剣に考えてます。とにかく、僕は金返せとまでは言いません。これがせめてもの優しさです。反省しない以上はもう手を切ります。 

 

 

あとがき

以上です。ここまで読んで下さった方、本当に、本当にありがとうございました。

補足ですが岩手行きの前日は神田のカラオケで夜にフリータイムをとり、早朝東京駅で合流して三人で岩手に出発、2020年2月中旬になる頃なのでコロナ渦になる直前の話です。

 

なおこの事件が原因で当時、なろうで連載開始しようとしていた人狼少女は3月から4月26日に延期するなど、精神面でデカイダメージを負いました。

 

2021年現在ですが、友人Aからは全くLINEで返事も返ってきてません。恐らく逃げたんでしょう。

友人Bとはこのコロナ渦の生き方や価値観の相違で喧嘩して噛み合わなくなり袂を分かちました。

 

そもそも、友人Aが帰ったことを批判したのは僕だけで、友人Bから「批判して大丈夫?」と疑問符を投げかけられ、それでも僕は、友人Aに襟を正して欲しくて言うべきことを言ったつもりでした。友人Aのしたことは友人Bも踏みにじる行為だからです。ただ僕の主張は快く歓迎されなかった。

 

こんな事を黙って許せるわけがないですし、こんな筋の通らない事をする奴が今後コロナ落ち着いてまた旅行企画しても着いてくる人間は誰もいないし、何も知らない人間ならば僕みたいに現地で泣きを見る可能性もあります。

にも関わらずここまで関係が悪化したのは僕も含めてやっぱり価値観の相違が原因なんだなと結論づけました。高校卒業して10年以上経って、進む道も三人それぞれ違うがために価値観がズレて起こった悲劇だと。

僕自身も高校出た後に社会のルールやマナーとか考え方に触れていくうちにそれが当たり前の正義になってしまい、その構築された正義を主張したら思うような結果にならなかった。これに尽きます。

「正義とは立場や状況によって変わるもの」ってワンピースのクザンも言ってますからね。友人Bとのすれ違いもそれです。職業はおろか置かれた立場もまるで違う、住む世界が違うんですから。それは友人Aにも言えます。向こうは今回のコレが当たり前のつもりでやったのでしょうが相反する正義の立場にいた僕はどうしても納得いかなかった。

 

この旅行で僕は旅費約7万、有給一日を捧げました。友人Aの見つけた安いプランゆえです。この額は安いパソコンやタブレット一台買えちゃうぐらいのお金です。

それは今までのように友人と旅行を楽しみたかったから。にも関わらず、そのデカイ代価は価値ごと踏みにじられた。

帰ると言い出した前日は泊まった旅館で友人Aは座敷わらし探しを楽しんでいたのに。温度差の違いとか、こうなる伏線と思しきものは岩手初日、いや以前からありました。でもそれは当たり前の光景と思っていて、それが伏線だと気づいたのは宿泊した次の日。即ち事が起こってからでした。

 

この件もあって、価値観が違ってそもそも噛み合わないのに、一緒にいて楽しくないのに、高校時代からの友情だの、絆だのをごり押しされるのは実に滑稽で馬鹿馬鹿しいと思うようになりました。そう思った時点で青春からの輝かしい友情はとっくに錆び付いていたことを思い知りましたね。

 

仮に僕が怒らずこらえていれば、ここまで悪化しなかったのかもしれません。でも僕は自分が立ち上がらなければダメになると思いました。そう確信したから。いつまでも子供じゃない。子供のままなら子供でいればいい。でも僕はそうはなれなかった。

 

高校時代からの付き合いある友達はどんな事があっても大切にしようと思って穏やかにやってはきました。本当に友達と信じていたから。でも踏みにじられて、あらゆる意味での相違に気づいた以上、もう後戻りは出来ません。

決起した時点でもう以前の関係に戻れないのは覚悟の上でした。岩手でそれまで高校時代の友達思いだった僕は死に、己の正義のためならば嫌われ役になっても構わない男になりました。友人Aが僕の抗議に対して己の過ちに気づいて謝ったりしてれば僕を止められたかもしれませんが、もうそれさえしないで逃げた以上はこうなっても仕方ありません。

踏みにじられた事で初めて、価値観の相違を実感し、ただ同じ高校時代の同級生で机並べて一緒に勉強しただけの仲、それも一緒に部活とか一緒にやったこともない程度の関係は、社会人になるにつれて、維持することも限界が来ていたとも思いましたね。

 

高校時代の人間関係には卒業後も一般的に色んなカタチがありますよ。結婚したり生涯の友になったり。でもそれは真に通じあえて結ばれた人だけの特権であり、ただ昔からの縁で友人Aの号令の下、時々集まっては人生の方向性も違うのに遊んでただけの関係では到底辿り着けない領域ですよ。僕含めて自分勝手な人間どもの集まりでしたね。このグループは。今まではそれで固いように見えて実は脆かった友情を成立させてたのがこの一件で一気に崩壊した。一時は繋がれてたのかもしれませんが結局はその程度だったということです。

 

友人Aが帰る時の対応を適切にしていたら、僕は仕方ないと思い、こんな事にはならなかったと思います。まあ、遅かれ早かれ、同じような事になっていたかもしれませんが。

僕は弁償して欲しいんじゃありません。支払った代価と時間は友達のために捧げたのにそれを自分勝手な行動で踏みにじられたこと、それだけが悲しく許せなかったんです。にも関わらず聞き入れてもらえない所か、肝心の当人は逃げたわけです。

 

裁判とか起こさないのはこれはせめてもの僕の優しさですね。いや、逃げた以上その選択肢はありませんが。裁判で時間費やすくらいなら創作活動やゲームとかアニメや映画観るとか本を読むとか楽しいことに費やした方が有意義だからです。でも連絡もよこさないという事は僕は捨てられたのでしょう。ま、捨てられても仕方ありませんがね。

 

……とまあ、そんなわけでお見苦しい話をしてすみませんでした。ただ、本当につらくて1年経っても傷の回復途中なのは確かです。友人Bと袂を分かったのも今年の秋ですからね。

 

最後にこれだけ言って終わります。

価値観や方向性は違っても、同じ学校同じ学年で時間をともに共有したゆえにこの関係を絆だの友情だの思うのは必然です。好きな漫画やアニメ、小説、ドラマや映画に影響されたりして。でも現実はそう簡単にはいかないと思い知りましたね。

社会人じゃない高校生以下の学生の段階ではまだみんな色は真っ白なんですよ。それが卒業後だんだんとひとりひとり違う様々な色に染まっていき、真っ白だからこそ通じあえていたものが異なる色同士になって属する世界が分かれていき最悪、噛み合わなくなる可能性も含まれているのです。

 

でも、中には変わらないものもある。今の人間関係を見渡して、もしもそれがあるのならば、それを大切に生きれば良いと思います。

 

 

2024年5月14日追記:

事件から4年。2024年GW頭にもう二度と会わないと思っていた友人Aから突然LINEが4年ぶりに来ました。久しぶりに気になったので話を聞かせて欲しいと4年ぶりに向こうはLINEしてきたわけなので、久しぶりに会って食事しながら話をした所、

  • 当人は旅行を投げ出して帰ったのではなく、コンディションが悪く旅行を切り上げて帰った
  • 4年間音信不通だったLINEもただ用がなかったから連絡しなかっただけ

ということが判明。

結局は旅行先で裏切られた裏切った、LINEで抗議しても反応なく逃げた、捨てられた、そこからこの記事でぶちまけた怒りや主張の数々も全て、「旅行を投げ出して帰った」「裏切った」と間違って解釈した自分の思い込みだったという結論に至りました。

全ては向こうが説明不足だったこと、こちらがそれを真面目に解釈しすぎたのが要因だったと思います。当人は何も悪いことをしていなかったため謝罪はありませんでしたが、スッキリした自分がいます。とてもしょうもないですが。(^_^;)

 

 

完。

 

 

 

 

 

 

こんにちは。
12月に無双8エンパが出ます。それもあり、かつて最高難易度「修羅」に挑戦することのなかった無双4エンパをまたやりたくなり引っ張り出しました。

このゲームは無双アクションと国取りの要素を融合したものです。国を運営し、勢力を強化して他国と戦い勝利する。そうして領土を拡大し中国大陸を支配、天下統一する。そういうゲームです。1年4ターンで月日は流れます。

最高難易度「修羅」の真髄は主に戦闘で分かります。まず敵将だけでなく一般兵も総じて固い。受けるダメージも多く、特に総大将から受けるダメージは致命傷になりかねません。三発ぐらいで死にます。

が、このゲーム実の所、悪政があまりに強く、悪政やりまくって稼いだ富をもとに他所から優秀な人材をヘッドハンティング、武器強化して戦場策を使いまくれば簡単に天下統一出来てしまいます。なぜなら昔実際にやった難易度「難しい」まではそうだったから。
なので「修羅」も普通にやればたぶんごり押しでクリア出来てしまうだろう。それはつまらない。
なのでよほどのことが無い限り、装備アイテムを装備しない、戦場策を毎ターン連続で使わない、リセットしないを三原則に開始しました。あと緊急除いて君主を操作すること。元々猛将伝の無限サバイバルとも言える修羅モードを3と4戦い抜いた(3はミッション50以上、4は天下統一まで)ので戦闘の自信はありました。(この時は最高難易度「修羅」の現実を知らない……)

シナリオは赤壁炎上。いくつかのシナリオがありますが、三国志の赤壁の戦い直前の勢力図を元にしたシナリオですね。
選んだ勢力は長沙太守の韓玄。難易度は当然最高難易度の修羅。武将死亡はあり。統一期限なし。
マイナーな韓玄を選んだ理由は曹操とか勢力が最初からでかい所選ぶとごり押しで勝ててしまう可能性あるからです。特に曹操は大陸半分を支配しているので尚更。
韓玄はモブ武将ですが配下には無双武将の黄忠と魏延がいます。そしてモブ武将であり韓玄の弟、韓浩。これならコツコツ勢力を拡大すれば修羅を戦い抜ける……と、この時はそう思ってました。

いかに難易度は高かろうが武力で勝てると。が、実際やってみたらこんなにも死闘になるとは思いませんでした。
見てください。これが韓玄軍の歴代君主たちです……

初代  韓玄
二代目 黄忠
三代目 魏延
四代目 姜維
五代目 韓浩
六代目 馬元義(エディット武将)
七代目 張飛
八代目 呂蒙
九代目 張遼
十代目 由飛奈(エディット武将)
十一代目 星彩

君主は敵に捕らえられると解放されて帰ってくるか処断されるかになります。この時処断されると死亡し、そのプレイ中は二度と登場しません。4では処断あるいは寿命でしか武将は死にません。
韓玄軍は最初、韓玄、黄忠、魏延、韓浩の四人で始まり、孫権、劉備といった著名な勢力に囲まれながら隣国の金旋と友好関係を元より持ちながらも南で孟獲や劉璋と覇権を争ってましたが、この記事は修羅の世界を戦った韓玄軍の天下統一までの長い戦いの記録となります……ご覧あれ。



初代君主 韓玄
まずは初代にして創設者の韓玄。政策実行時は「まかせておくがよい」と孫を見るお爺ちゃんのような穏やかな台詞を吐くが戦場では勇猛果敢に槍を振るう戦士。
侵攻してきた孟獲と最南端にある地、交趾を巡って争うも敗れて捕らえられ処断。結局、一度も戦で勝利を収められず最高難易度修羅の最初の犠牲者に。彼が生前行った悪政はその後もこの軍を動かす闇の原動力となるのだが、それは別の話。

二代目君主 黄忠
韓玄の急死により後を継いだ血気盛んな老将。主に南の孟獲、西の劉璋と戦う。戦乱の末に長沙を劉備に明け渡し、軍は西方に。
この頃より初代からコツコツ行われた悪政が実り、兵力を満タンにする強制徴兵、資金とアイテムを大量に獲得する恐怖の大徴発が実行可能となったことでヘッドハンティングと安定した徴兵が可能に。
後に六代目となる馬元義、北の大勢力曹操から大喬と徐晃、孫権から小喬を引き抜くも、孟獲と劉璋との争いの末に領土が二分され、軍は散り散りに。黄忠は本隊から外れ、少数の将兵らと孟獲の本拠地南蛮の隣に孤立。やけくそと言わんばかりに孟獲のいる南蛮に単身突撃、本隊の魏延らに後を託し南蛮の地にて果てた……

三代目君主 魏延
西に侵攻する黄忠とは別動隊にいたため孤立せず難を逃れた。そのまま三代目に。
後の四代目姜維を北西の馬騰から引き抜き、劉璋から月英も引き抜く。そのまま韓玄、黄忠の後を追うように孟獲と劉璋に攻撃を続け、孟獲との戦いで力尽きてしまう……

四代目君主 姜維
即位後、ただちに軍を率いて孟獲を討ち取り、三代にわたる因縁にケリをつける。その後は劉璋を攻めて劉璋を処断。その後張飛が劉璋を継いだため撃破、蜀の地である成都、南蛮を手にいれて一大勢力を築くと北伐を開始。張魯を倒し、快進撃を続け、ついには北西の馬騰に迫る。
二代目三代目以上にヘッドハンティングを欠かさず行い、孫権から甘寧、呂蒙、太史慈、星彩、在野から張飛、馬騰から位が大将軍の武将を多数引き抜いた。 
しかし馬騰に敗れて戦死。裏切り者として成敗された。智勇兼備な彼の死は後の世を考えるとあまりに早すぎた。姜維が生きていれば早くに天下統一出来たかもしれないし、歴史も変わっていただろう。

五代目君主 韓浩
初代君主、韓玄の弟。諸説あるが、創設メンバーとして最初から属していることから少なくともこの世界では弟設定と思われる。兄亡き後も裏方から軍を支えていた。
姜維の仇をとるべく馬騰に戦いを挑むも、坂道から転がってきた岩で致命傷を負い、無名の一般兵を相手にしてもろくに戦えずこの世を去る。即位してわずか1ターンである。
彼の死により韓玄軍創設メンバーは全員鬼籍に入った。残されたのは各国からヘッドハンティングされた将兵たちによる残党軍。彼らの運命やいかに。また、韓浩の死を教訓にこれ以降は黄忠や魏延のようにプレイアブルが約束された無双武将、またはエディット武将、が代々跡を継ぐこととなる。

六代目君主 馬元義
エディット武将。モデルは黄巾の将、馬元義。武器は呂蒙と同じ戟。二代目時代に在野から発掘されて登用される。
五代目があまりに早い退場だったために即位。四代目と五代目の仇である馬騰を倒して大陸西側を我が物とすると南の孫権に幾度も戦いを挑むが倒せず、ついにお縄にかかり死亡した。

七代目君主 張飛
元は史実通り劉備にいたがいつの間にか劉璋に仕えていて、 劉璋軍二代目君主も務めた。その後はどこにも属さない在野の身分にいたが四代目時代の大補強時に登用された。
即位後に孫権と戦うも、元劉備軍で孫権に流れついていた元同僚の糜竺の兵隊に囲まれ斬られる。五代目同様に即位してわずか1ターンでの退場となった。

八代目君主 呂蒙
七代目の早すぎる退場で即位。自らの古巣である孫権に戦いを幾度も挑み、一時期は孫権軍を滅亡寸前まで追い込んだが、その孫権に斬られてしまう……わずか3ターンであった。

九代目君主 張遼
元は曹操にいたが八代目時代にヘッドハンティングされ、その後を継ぐ。 六代目、七代目、八代目の仇である孫権を倒し、残る敵が北の大国曹操とその手前の劉備だけになる。まずは劉備を倒すべく曹操から様々な名将をヘッドハンティングして軍を整えて進軍するも、劉備軍の将兵らを撃破出来ず戦場に消えた。

十代目君主 由飛奈
エディット武将。モデルはブログ主の小説のキャラ「ユヒナ」から。武器は周泰と同じ日本刀。孟獲配下だったが二代目三代目時代に引き抜かれていた。
即位後、九代目の仇をとるべく劉備を攻めようとするがここで事件が起こる。在野の将、程昱が寿命により死去した報が届けられた。「ぐう、こんなところで……」と突然死する程昱。
そう、既にゲーム開始から30年の月日が経っており、武将ひとりひとりには寿命がある。
難易度が低いとまず見ないが、高い難易度ゆえに乱世が長期化すればするほど、武将が少しずつ死んでいくのだ。これはその始まりと言える。
ここまで既に九人の君主がこの軍の天下のために身を捧げて亡くなっている。より強力になる敵。大陸西側は手に入れてもまだ半分近く残っている敵を全て撃破しようとすれば、もういくら頑張っても何代もの犠牲は避けられない。修羅においても無双出来そうなくらいに武器が強かった姜維はもういない。もう誰かが死ぬのは嫌だ。そこでとった策は事実上の長期停戦であった。歴代君主を遥かに上回る前代未聞の長期政権が今、幕を開けた。

長期停戦とは
敵は既に曹操と劉備のみ。よって両国と同盟し続ければ向こうが攻めてくることもないため戦わないで過ごすことが出来る。敵は同盟を絶対に拒否しないためこちらが同盟を申し出れば必ず承諾する。そのため、敵が寿命で死ぬのを待ち、弱体化するまで悠久の時を過ごす。これこそが長期停戦の真実。この期間、実に30年。その間、曹操や劉備も死に、跡目が引き継いでそれぞれの国を治めた。劉備は二代目の劉封の代で滅びたが、曹操は曹丕、曹叡、劉禅、司馬昭と続いた。次々と寿命で死んでいく三国の武将たち。そうして武将が少なくなった所でいざ出陣と由飛奈は曹丕亡き後を継いだ曹叡を攻めたがブランクが祟って戦死してしまう……その後曹叡も間もなく死に、劉禅が継ぐが1ターンで力尽き、司馬昭が後を継いだ。

十一代目君主 星彩
七代目君主、張飛の娘。元は父親共々劉備にいた。四代目時代に加入し、寿命により長生きした彼女とモブの鍾会しか武将がいなかったため、十一代目となった。なお、鍾会は八代目時代に加入した一武将に過ぎなかった。
武将がいなくなり、戦をすることなく領土を拡大出来るようになったため、最後の敵である司馬昭のいる永安以外の地を全て制圧、皇帝となった。もうこの世界には星彩、鍾会、司馬昭しか武将はいない。
そして永安に立て籠る司馬昭を鍾会とともに撃破し、司馬昭を処断……ではなく登用し、かくして激動の三国時代は幕を閉じた。既に初代君主の韓玄が死去してから70年もの月日が流れていた。

あとがき
初めて修羅をクリアしましたがこんなにも凄い歴史を歩むとは思わなかったのでブログにまとめました。ここまで読んで下さった方、ありがとうございました!
姜維はたぶん生きていたら史実で組んだ鍾会が生き残ったので、四代目にならなければ一緒に生き残れてたと思います。彼を四代目に据えたのは魏延が死んで跡目に相応しいのが彼しかいなかったからです。韓玄の弟韓浩は継ぐにはまだ早すぎた。姜維が国を拡大していつか死ぬことがあれば、それまでには充分育つだろう韓浩に継がせるつもりでしたがあっさり死んでしまいました。
この三國志は韓玄が天下統一したというよりも、韓玄軍を前身とした後継組織が統一したと僕は考えています。韓玄軍の初期メンバー四人は五代目の韓浩を最後に全員が鬼籍に入ってしまっているので、この時点であと残された武将達は主に二代目三代目四代目がヘッドハンティングした武将だけ。みんな元々古巣の主力武将でした。よって六代目からは各国からかき集められた寄せ集め集団が主導となった新体制でこの勢力を引っ張ったと言えます。
十代目の由飛奈からは同盟を繰り返して敵勢力が弱るのを待ったわけですが、これはもう本当に僕の心が折れました。
同盟は申し込めば必ず成立するというシステムの穴を突いたせこい戦法でもあります。見方によっては修羅の必勝法ですが同時に卑怯な戦法です。
敵は処断を君主にしかほぼ行わないシステムなので姜維を四代目に据えないで配下のまま使い続ければ良かったのですが、三代目から四代目の時代は戦に負ければ参戦していた配下武将を敵に持っていかれる事例が頻発していたため、やむを得ず姜維を持っていかれないよう、守る意味でも四代目に据えるしかなかったと反省しています。
また余力があればこういう過酷な歴史を見守るプレイをしてみようと思います。

この記事にはイース9と前作イース8のネタバレがありますのでご注意下さい










こんばんは。今年の初夏にいっせいトライアルきっかけに出会ったイース8クリアしたわけですが、続編にあたるイース9もswitch版が出るということで購入、ワクチンと重なりましたがコツコツプレイしてクリアしました。
今回も語りたいことがあるので色々語っていきます。10月は忙しく、記事出すまでに時間がかかりました(^_^;)

・イース8とのつながり
あのある意味衝撃のラストだった前作イース8から3年後がイース9なので、もう僕の中では時系列上の続編という認識でswitch版発売を楽しみにしてました。本作はPS4が初出ですが、それでも。
随所でたまに8の要素が出ることに凄くニヤリとしましたね。早速尋問官のイングリドからセイレン島の話題が出たり、漂流村やラクシャの名前がドギの口から出たり、あと選択肢次第でプレイヤーの目からはヒュンメルを想起させることをアドルが話したり。
これはただのファンサービスなのか、と思いきや物語中盤からは8で消滅してもういないはずの古代種が出てきて一時物語の話題の中心になります。8をクリアした人ならここで思い出すだろう、ヒイロカネがなければ倒せなかったあの恐竜たちです。しかし今作の戦闘システムである「異能」もヒイロカネと同等の強さがあるのか、はたまたこの古代種たちは後に判明しますがオリジナルではないためなのか、ヒイロカネじゃなくてもダメージを与えることが出来ます。そして選択肢次第でアドルも8の経験を踏まえた上で仲間たちに古代種について話す場面があるため、ここで熱くなった8プレイ済みプレイヤーも多かったのではないでしょうか。
また、セーブデータ連動で前作8でダーナから好感度最大イベントで譲り受けた「古き封じの指環」が最初から持った状態で始まるため、僕みたいに8から入った人は、これが8の後日談であることを最初から実感するでしょうね。

・無人島生活と都市生活の違い
舞台は監獄都市バルドゥーク。前作の舞台である無人島のセイレン島と比較するととにかく大都市ですね。少なくとも漂流村の比ではありません。異能アクションによって屋根から屋根の上を飛んだり壁を駆け上がることが出来るため、操作に慣れてくるとこの広い監獄都市を怪人らしく飛び回ることが常となります。
セイレン島では漂流者を助けて漂流村を発展させていく仕組みでしたが、今作では街の各所に店があるため、行けさえすればいつでも買い物が出来ます。前作では物々交換だった買い物も今作ではちゃんとゴールドという通貨があるため、僕みたいに8から今作をプレイした人は外の世界とセイレン島のギャップに驚くかもしれませんね。
前作では漂流者との絆が描かれていたため、各施設の店員も兼ねる彼らともただの店員と客の関係ではなくともに脱出を目指す仲間でした。ゆえに最初から施設が完成している今作では、街の店員とは前作のような絆が生まれなくて少し寂しいというのが序盤の感想ですね。これも外の世界とセイレン島の違いです。
しかし物語が進むとダンデリオンという、紆余曲折の末にアドルたちがアジトとして使う目的で作られた酒場が開店するため、アドル達にも好意的なダンデリオンのメンバーとは前作の漂流者同様にプレゼントを渡したり好感度最大イベントがあったりと絆が描かれるため寂しさを埋めることが出来ます。
ダンデリオンが出来た後はサブクエを通して街の人々とも関わっていき、時に感謝されたりもするため、前作ほどではありませんが街の人からも一応好意的に見られる場面もあるにはあります。

・グリムワルドの夜と怪人たち
バルドゥークの街では時々、グリムワルドの夜と呼ばれる現象が発生し、人知れず発生するラルヴァと呼ばれるモンスターたちが脅威となっています。そんな脅威に立ち向かうのがアプリリス、そして赤の王アドルをはじめとした6人の怪人たちです。さながら戦隊ヒーローに通ずるものがありますね。
白猫ことキリシャ、鷹ことクレド、人形ことアネモナ、猛牛ことユファ、背教者ことジュール。みんな凄く個性的でした。
怪人たちはストーリーを進めれば正式なパーティメンバーとして加入していきますが、一人ひとりが違った生い立ちや価値観を持ち、アドルによってそれが一つにまとめられていく様は8で漂流者たちをまとめていく流れとはまた違うものを感じました。
各話ごとに怪人それぞれにスポットが当たるストーリー展開のため、ある程度中身が描写されてから仲間になるのが特徴ですね。

・前作と今作のシナリオの大きな違い
前作のセイレン島を巡る冒険では、序盤はダーナに関する夢をアドルが見る程度で、だんだん島の全貌が明らかになるにつれて次第に物語の先が気になっていく仕様でしたが、今作では序盤から早くも核心に繋がる気になる要素が出てきて、モチベーションを高めてくれます。要は秀逸な伏線が序盤から張ってあるんです。
最初は投獄されたアドルが脱獄し、途中アプリリスから異能のチカラを授かり、赤の王となったように見えるんですが、脱獄して一段落した辺りでどういうわけか投獄されてる囚人姿のアドルが描かれます。このアドルは赤の王にはなれません。ここでこう思うんです。「あれ? アドル脱獄したのになんで投獄されてるんだ? さっきまで外にいたよね?」と。
そして度々この囚人アドルの活躍の模様は物語が一段落する時や一部のサブクエでも描かれます。アドルは脱獄して赤の王として外にいるならば、じゃあ投獄されてるもう一人のアドルは誰なんだ??
なぜか二人に増えてるアドル。この大きな謎を抱えながら中盤までを駆け抜けることになるため、やがて監獄をロムン帝国とともに管理する星刻騎士団が胡散臭い動きを見せ始めたりして、「とにかく物語の核心は監獄にある」という認識だけは常に嫌でも持たされるわけです。しかしこの伏線回収こそが今作の肝でもあったなと思うんですよね。

・二人のアドルの謎に関する認識
僕は最初、世界線が二つあるんじゃないかとか思ってましたね。と思いきや囚人アドルが監獄でやったことが外にいる赤の王アドル達の役に立ったりしてるのでこの説は崩れました。そしてやってるうちにこの二人のアドルはアドルには違いないが互いに別人という認識でいて、同時にどちらかが仮に偽物だとしても外にいるアドルこそが本物と考えていました。

・二人のアドルの謎が解けたとき
真実は逆で囚人アドルこそが本物のアドルであり、外にいる赤の王アドルは、囚人アドルをもとに生み出された特殊な複製人間(ホムンクルス)であると知った時は度肝を抜きました。この伏線回収と同時に他のキリシャやクレドといった怪人の仲間たちやアプリリス(アネモナはやや経緯が違います)も、百年戦争を戦った英雄たちをもとに、全員が今作の黒幕ゾラの錬金術によって生み出されたホムンクルスであると明かされ、そしてそのホムンクルス達はバルドゥークで起こる現象、グリムワルドの夜を食い止めるためにずっと造られ戦い続けてきました。この一連の衝撃展開のために序盤から引っ張っていた伏線は大変見事だと思いました。

・予想を裏切るミスリード
ミスリードも秀逸でしたね。
最初は物語中盤辺りで星刻騎士団が獣や古代種を造る研究をしている疑惑かと思いきや、実は錬金術で複製人間(ホムンクルス)を造るための研究でした。無実の罪で人を投獄するのも、ホムンクルスを造るための研究に他なりませんでした。
今作の古代種も、本物のアドルの魂から読み取った記憶をもとに造ったホムンクルス。だから倒した時も緑のエフェクトで消滅したりと、オリジナルを知っていると違和感がある描写があります。
そして今作のラスボスも最初はシャトラールと思いきや黒幕ゾラが出てきて、しかしラスボスはゾラ本人ではなく、ゾラがグリムワルドの夜を管理させるために生み出した究極のホムンクルス、アトラ・ノクス・フィリウスでした。

・ラスボスについて
アトラは前作のラスボス、テオス・デ・エンドログラム(トゥルーでははじまりの命が真のラスボス)よりも強く感じました。テオスは三形態ありますが形態ごとにパーティを変えられるため、慣れると倒しやすいボスでした。
エンディングが分岐するので周回しやすいようきある程度倒しやすいボスだったのかもしれませんね。
一方アトラは全二形態でパーティ変更無しの連戦であることや、第一形態と第二形態で姿が大きく変わるため、テオス以上に苦戦しました。パーティはアドル、クレド、アネモナでいきました。最後にジュール入れようか迷いましたがゾラがラスボスと思ってたのでアネモナを入れた結果このパーティに。アドルは主人公なので必ず。クレドはキャラと二刀流の戦闘スタイル好きなので優先的に。
8同様に出てくるキャラみんな良かったため、全員に見せ場作りたかったため、パーティ変えさせてよとは思いましたが、アドルを元に造られたラスボスに相応しい強さでしたね。

・エンディングについて
今作は8みたいなマルチエンディングはなく、寂しいですが一本線。
しかし8みたいにパーティメンバー以外のキャラから島の記憶がなくなる事やメインヒロインがいなくなる事による切なさや寂しさはなく、見事綺麗にバルドゥークを巡る問題を解決して手放しに喜べるハッピーエンドでした。マリウス、シャトラールなどその結末が重たい時もありますが大団円でした。
人形だったアネモナも人間になれましたし、車椅子生活だったジュールも病が回復して歩けるように、黒幕ゾラも車椅子生活ですがアプリリスと穏やかに暮らすなど、みんなが幸せのエンドでした。
最初僕は前作8のバルバロス船長のこともあるので似たポジションのアプリリスもまさかと思いましたがしっかり生存。前作は無事に脱出出来たがやはりダーナ絡みで切なさや寂しさが残りました。良いエンドではあったんですがね。
前作はロンバルディア号二世でともに島を脱出する前に最後の挨拶周りをしましたが、今作ではアドルとドギが朝旅立つ前に挨拶回りするため旅立つ前の別れとしての色がよく出ています。
前作と違ってアドルとドギが旅立つ時、殆どのキャラが見送りをしてくれるのも船出の前作とはまた違う味の良い終わり方でした。 
が、アネモナはジュールに預けた伝言で挨拶を済ませる、クレドはそもそも挨拶に来ず旅立つアドルを密かに見送るため、少し残念ではありますが二人らしいと思いました。二人が好きな人は好感度最大イベントで思い出を作っておくといいかもしれませんね。

・隠しダンジョンがない……だと……?
今作はなんと8みたいな隠しダンジョンはありません!!残念!!が、ストーリー上行かなくて良い場所までマップが続いているので結界を解除して行ってみることにします。
しかしそれでも8みたいに更なる強敵に挑戦する最後の冒険という意味で隠しダンジョンあったらと思いました。イースの隠しダンジョンはまさにそのパーティの最後の冒険という色が強く感じたのでこれは残念……
 
・アプリリスも……
ラスダンではアプリリスもアドル達と同行するため、出来ればアプリリスをここでプレイアブルで使えたら良かったと思いました。
 前作では物語の牽引役だったダーナはもう一人の主人公とも言うべき立ち位置だったのでプレイアブルでした。アドル達以前からずっと戦い続けてきたアプリリスもダーナ並みに壮絶なドラマがあり構成次第ではダーナ枠になれたのかもしれません。が、その分アドル含めて6人の怪人達の描写が深掘りされてるなと思います。無人島だった前作では出来なかっただろう、今作では怪人たちひとりひとりにとっての家族やゆかりのある人との時間を描いた描写が多いため、8とはまた違う味でパーティメンバー6人の物語を描けていたと思います。

・迎撃戦は8より難しい
前作8でも漂流村を守るために迎撃戦と制圧戦がありましたが本作でも同じような戦闘があります。グリムワルドの夜という名前で。特に迎撃戦は8より難しく感じましたね。8は村への柵というか門までの防衛ラインが整っており、かつマップもそこまで広くないこともあり、敵を本陣に近づけないように戦えばよかったです……が、9ではスヴェンというグリムワルドの夜を終わらせるための石柱を防衛するため、四方八方から敵が攻めてくるので背後から奇襲されてあっさりスヴェンが破壊されて負けることがよくありました。 難易度がノーマルでも後半はわりとあっさり逝く時は逝くので油断出来ませんでしたね。

・ホムンクルス古代種についての考察
今作の古代種はホムンクルスです。オリジナルではありません。だからこそヒイロカネが素材になった武器を使わなくても倒せたのかもしれません。怪人のチカラが強いから倒せたと言う人もいますが、8の時点でヒイロカネがなければ太刀打ち出来ない相手でしたし、8で起こったラクリモサは古代種が際限なく溢れ続けるというもの。古代種はヒイロカネでないと倒せないからこそ、選択と淘汰を突き付け進化を促すシステムたるラクリモサの現象に選ばれたのだと思いますし、だからこそセイレン島外に現れたらそれはもう太刀打ち出来ない恐怖の軍団なわけです。
オリジナルを知っていると9の古代種たちは劣ると言えます。だってヒイロカネなくても怪人ならば倒せるんですから。ホムンクルス古代種たちは錬金術で精巧に造られた存在なので、戦闘力や見た目は再現出来てもヒイロカネがないと倒せない特性までは500年もの歳月を研究に捧げたゾラの技術をもってしても再現出来なかったのかもしれないと思います。それにそもそもゾラの最終目的は古代種を造ることではないので、やろうと思えば可能ではあったがそこまでは研究せず再現しなかったとも見れます。

・ゾラはオリジナルと同じ古代種を造れる?
因みにヒイロカネは8の結末から分かるようにエタニア王国共々存在がなくなってしまっているため、アドルの記憶(ラクシャ、サハド、リコッタ、ヒュンメルも含む)の中にしかないある意味伝説の存在。もしオリジナルと同じ性質の古代種をゾラが造れるならそれを尖兵にすればロムンにも勝ててしまいますし、ラルヴァにそれをぶつければゾラの悲願も叶えられます。にも関わらずそれをしなかったのは膨大なアドルの記憶を読み取ってひたすら最終目的のためだけに研究の時間を費やしたのかもしれませんね。

・錬金術に関する考察
古代種をはじめとした敵はアドルの記憶を読み取って作られたわけなので、現代における、DNAから複製するクローンとは少し意味が異なります。肉体だけでなく、魂をも複製出来ます。
ゾラと組んでいたシャトラールが錬金術で優秀な人間たちの複製人間(ホムンクルス)を造ってロムンの支配を脱する計画を話す場面があるんですが、こうして見るとゾラはその気になれば、8のヒロインであるダーナとか、アドルが出会った人達のホムンクルスも造ることが出来たと思います。
しかし最後はダーナをはじめとしたアドルがこれまで出会った人達が錬金術によって現れて助けてくれるため、オリジナルでなかったとしてもアドルに味方するその人格は本物と言えます。が、ダーナに関しては8で本当にラクリモサを管理する神とも言える存在になってしまったので、もしかしたらご本人がアドルを見守っていて助けに来てくれたのかなとも思い出補正込みで思いますね。他に現れた面々も知りたいので機会あれば他のイースもやりたい!

・最後に。セルセタ買いました
9をクリア後にすぐ中古で「イースセルセタの樹海・改」を見つけ、たまらず買ってしまいました(^_^;)
セルセタの名前は8と9の各所で耳にする機会があったのと、特別古いハードを揃えなくてもPS4で遊べるため買いました。
9は僕も全貌を知らないこれまでのアドルの冒険の総決算的な要素があったのもそうですし、ゾラが複製人間を造れるからこそ起こったマリウスとの一件とかこれから先続編が出たら繋がるだろう要素もありました。
9より先の物語は待つしかないので時系列上、9の6年前、8の3年前にあたるセルセタをやってみたくなったわけです。

いっせいトライアルきっかけにイース8にハマり、9やって今セルセタやってますが本当に良いゲームでした。
いっせいトライアルはあれから戦ヴァルとか新しいゲームに出会うきっかけとして大いに活用しています。戦ヴァルはシュミレーションゆえ難しいので長期化してますが……

これでもまだ語り足りないんですが、これぐらいにしときます。では。



 この記事には「イース8 ラクリモサ オブ ダーナ」のネタバレが含まれております

 

 

 

 

 

 

 

 

こんばんは。

この記事を書き始めたのは実は今年の7月頃です。ホントは早く届けたかったですが色々忙しく時間がかかりました。

 

普段、僕はゲームに関しては作品によってはエンディング(真エンドがあるなら真エンド)を見て満足してしまうパターンもあり、クリア後に隠しダンジョンとか本筋に関係ないダンジョンが解禁されても最後までやりこまないで終わってしまうこともあります。

 

が、 このゲーム、イース8は違いました。一回エンディング見た後、まだ終わりたくないという感情が芽生えました。

今日はそんなゲーム「イース8 ラクリモサオブダーナ」について語っていきます。

 

先に言います。 僕はこのゲームの隠しダンジョン全て制覇しました。地図もコンプリートして報酬もらいました。キャラの好感度最大まで上げて見れるイベントは、好感度を上げるためのクエストを取り逃した一人を除いて全て見れました。

 

6月末に初めてこのゲームクリアしてすぐイース8ロス(巷でいうダーナロス)に陥りまして、そのロスを埋めるべく思い出を沢山作ろうと、まだやりこめてない要素に手を出したら隠しボスまで撃破してしまった次第です。

 

そもそもきっかけは今年5月、神ゲーだったバイオ8をクリアしたのもつかの間、Switchのいっせいトライアルという一週間だけ特定のゲームが無料で遊び放題というサービスを知り、そこでイース8に出会ったことです。

 

このゲームも前々から存在だけは知っていたのですがやる機会がなく、このいっせいトライアルで初めてプレイしてハマってしまったので、程なくしてセールで安くなってた製品版(DL版)を買いました。

 

今思えばこの選択は正しかったです。いっせいトライアルに感謝したいくらい。なんせ一週間タダなんですから。お陰でやったことのないゲームに出会えるきっかけを見つけることが出来ました。

 

途中、進めてるうちにストーリーが凄く気になったのでガンガン進めたんですが、それでもかなり長く、やり応えのある内容でした。

 

しかもマルチエンディングだったので最初はノーマルエンディングに到達してしまい、失敗した所で主人公アドルの名声値を不足分だけ上げてリベンジした結果、真のエンディングであるトゥルーエンドに到達出来ました。

 

が、トゥルーエンドとはいえ、それは手放しに喜べるか?と聞かれるなら否です。

名声値を上げるにはとにかくやりこみが必要になるため、達成感はあるんですが喜びよりも寂しさが溢れる内容でしたね。詳細は後述。

 

●だいたいのストーリーの流れ

最初は謎の怪物に沈められた豪華客船ロンバルディア号から無人島であるセイレン島に流されたアドルが、同じく漂流したバルバロス船長やドギ、パーティを組むラクシャやサハドとともに漂流村を開拓し、他の個性豊かな漂流者たちを救出しながら脱出の手段を探るストーリーでした。

事故で閉じ込められた場所からみんなで協力し、複雑な人間関係が絡み合いながらも脱出を目指す。そして謎を解き明かす。この手のストーリーが僕は結構好きなのもハマった要因でしたね。(Ever17とデイグラシアの羅針盤みたいな)

しかし次第にアドルは謎の少女ダーナとエタニア王国に関する夢を見るようになり、ダーナと意識がシンクロし、やがてそれがこの島で起きた大昔の出来事だと判明します。エタニアは理力といういわば魔力に等しいエネルギーで繁栄を誇ってましたがアドル達の時代では島の奥地である北側にかつては都市だった遺跡だけが残り、国としては滅亡しています。エタニアで広く信仰されてるはじまりの大樹。その巫女がダーナです。このはじまりの大樹は言ってしまえば神とも言うべき存在です。

 

そしてアドル達が長い長い旅の末に島の北のエタニアの遺跡の奥地で木の中でコールドスリープ同然に眠っていたダーナを助け出した辺りから、殆どダーナが主人公といっていいくらい、ダーナの長い時の中で失われた記憶を取り戻す物語が始まりましたね。

この長い旅の過程で道中で島に住んでいた少女リコッタ、途中離脱を挟んでいた運び屋のヒュンメルも正式加入。パーティメンバーがダーナ入れてフルの6人になります。ぶっちゃけ今思えば、イース8は漂流者たちとダーナの物語ではなく、この6人の物語でした。

 

アドル、ダーナ、ラクシャ、サハド、ヒュンメル、リコッタ。

この6人みんな良いキャラすぎて、6人ともみんな一応均等に使って最後まで攻略しましたが、僕の特にお気に入りはヒュンメルとダーナでしたね。ヒュンメルは剣銃を使ったアクションもカッコイイのでよく使いました。

 

アドル達も島を出るためには島の海上にいるロンバルディア号を沈めた怪物オケアノスを倒す必要があり、打倒オケアノスのための情報探しの旅とダーナの記憶探しの旅が並行して行われます。なぜダーナはあの場所で封印されていたのか、なぜエタニアが滅んだのか、オケアノス倒すにはどうすればいいか。

 

●最初のターニングポイント

ダーナと会うまで大きく遡って。物語の一番最初のターニングポイントは序盤の牽引役だったバルバロス船長が事件で死亡してしまうことですね。これは予想外でした。

世の中には色んな人間がいて、全てが善人ではない現実を見せつけるように漂流者の中に裏切り者がいて船長は殺されてしまいます。回復アイテムであるポーションの生産で世話になってた医師のキルゴールがまさかの犯人でした……が、よくよく考えたら直前でポジションの被る医学生のリヒトが加わるため、これで犯人が分かった人もいたのかもしれません。

 

船長を追悼後、ここから過去編のダーナを初めて操作できるようになり、島も南半分を踏破したので船長の遺志を継いでみんなで脱出するために北部分に行ってみようぜという話になり、いざ行ってみたらエタニア絡みの話が増えてきて、最終的に眠ってるダーナがいてと、物語の切り替わりを一層感じました。

 

因みに船長死ぬより前に小舟で独断の脱出を試みたカーラン卿がオケアノスの餌食になってますがこちらは最終章で生存が確認されます。またカーラン卿のこの行動によってただ船を作って海に出てもオケアノスに沈められるため、オケアノスを倒さないと脱出は不可能という事が判明します。

ただの無人島からの脱出を目指す話が次第に一人のヒロインと古代の国を巡る、島の謎を紐解く壮大な冒険物語となっていったなと思いますね。脱出の目処が立つにつれて。

漂流者が一丸となって苦難の末にオケアノスを倒しましたがこれで終わりではありません。

 

●ヒイロカネと古代種

この辺から島に異変が起こります。島には元々獣、つまりモンスターが巣くっているのですがその中に古代種というダーナの時代から生きてる主に恐竜の姿をした一際強力なモンスターがいます。オケアノスも古代種です。

彼らは普通のモンスターと違い、序盤は倒せません。逃げるしかありません。ヒイロカネという島特有の鉱石から作る武器でないと倒せません。

オケアノス打倒後はそんな古代種がどこからか沢山わいてしまい、漂流村が相次ぐ襲撃に見舞われるため、アドル達は原因を調査することになります。

 

●ラクリモサ

その後古代種が増えるこの現象はこのまま放っておけば、セイレン島だけでなくやがて世界にも拡大し、世界が古代種だらけになる事が分かりました。同時にこの現象こそがタイトルにもあるラクリモサと判明します。涙の日という意味ですね。

ラクリモサはざっくり言うとダーナ達の時代に信仰されてる神であるはじまりの大樹にある、進化の摂理と言う存在が、世界に災厄を巻き起こすことでその時生きている生命に選択と淘汰を問い、進化を促すものです。人々が信仰していたはじまりの大樹がラクリモサを起こしていたのです。

もっと言うとその時生きている全ての命にとって回避や阻止不可能な大災厄を起こすことで淘汰を起こし、そこから辛うじて生き残った者達が変革した世界で子を成し、新たな生命を育む。この一連の進化の流れを促進させることをラクリモサと言います。そうして世界では一定の周期で破壊と再生が繰り返されてきたということになります。

因みに進化についてはダーナと出会う以前にラクシャが夜営時の何気ない雑談の中で説明してくれるため、伏線になっていたと言えます。

現実なら恐竜の絶滅がまさにそれですね。生き残った生命が育んだ子孫が今を生きる僕達というのは小学校かどこかで聞いた事があるかもしれません。

 

話横道それましたが、ラクリモサはダーナの時代にも起こっていました。隕石の落下による寒冷化です。これによりエタニアは滅茶苦茶になり滅亡し、ダーナは苦難の末にラクリモサを止めるために自らを封印、つまりコールドスリープします。そして次のラクリモサが起こる時代、つまりアドル達の時代でラクリモサを止めるため再び目覚めた事が判明します。

 

記憶を全て取り戻し、自分のやるべきことを思い出したダーナはアドル達と協力して、苦難の果てにはじまりの大樹の中にある進化の摂理そのもの、つまりラクリモサを管理しているテオス・デ・エンドログラム(一応表のラスボスです)を倒します。

メチャクチャはしょってますがこの間に過去にラクリモサを経験して生き残り、この世界の進化をずっと見てきたという謎の四人組、進化の護り人との出会いから、ラクリモサを止めるための方法探しまで色々あります。ここの一連の流れが結構長かったですね。さしずめラスダンです。ボスが何体も待ち構えているため、世界観も相まってクライマックスに近づいていることを実感させました。

 

●まさかのどんでん返し

そして涙のエンディングへ……なのですが、テオス・デ・エンドログラムを倒した事でラクリモサは止まったものの世界自体が白く染まっていき消滅に向かってしまいます。そこで身を捧げたのがダーナ。アドルや自分達がやってきたことを間違いにはさせないと大きな光を放ちます。

 

 その後、アドルは目が覚めるとなぜか漂流村にいました。村では脱出のための準備が着々と進んでいました。

しかしアドル以外の全員がダーナやエタニアの記憶を忘れていてヒイロカネも無くなっていました。とにかくダーナ、エタニア、古代種、ヒイロカネといった、セイレン島にあったあらゆる古代要素が根こそぎ無い世界線になっていたのです。

 

セイレン島は元々は古代要素が封じ込められた決して近づくべからずなまさに魔の孤島だったんですがこれではただの無人島です。勿論、ダーナはパーティーメンバーだけでなく他の漂流者とも絡みはあったわけですがその思い出の記憶も消えてます。オケアノス云々も。序盤の古代種に苦しめられたり対抗するための武器を作った記憶も。しかもエタニア王国の遺跡があった場所は滝が落ち、緑豊かな大自然が広がってました。

 

●エンディング分岐条件

テオスを倒すまでの段階でアドルの名声値が一定以上だと真のラスボス戦を挟み、ダーナと再会できるトゥルーエンドに進みます。しかし僕は早くエンディング見たくて名声値を気にせず特攻した結果、ノーマルエンドでした。

 

そのエンドの内容はというとラクシャ、サハド、リコッタ、ヒュンメルも交えて、意外な場所に潜んでアドル達を見守っていた大地神マイアからダーナが進化の概念となったことを聞かされ、テオスを倒す前の世界の記憶もこの5人だけ戻してもらえます。

なお、記憶が無くなったのはアドル達がテオスを倒した事でそれまでの世界は一度崩壊し失われましたが、マイア、そしてダーナのお陰もあり今の形に再度復元されたためです。

トゥルー、ノーマルどちらでもこの救済措置をしてもらえますが、ノーマルではダーナとは再会できずに5人とも彼女のことを忘れないように島を出るエンドになります。

因みにバッドエンドもあるらしいですが、条件がめんどくさいのでこちらは現状やる予定はありません。何せ、名声値を殆ど上げないでいる必要があるので、このゲームの醍醐味でもあるサブイベントの大半を無視する必要があるためです。なので動画で見てきましたが、マイアが現れないのでアドル達は真相を知ることなく島を出ます。当然この場合、テオス撃破前の記憶はアドルしか持っていません。

恐らく最初にこのエンド見た人はなかなかいないのではないでしょうか。

 

一周目は先ほども言いましたがノーマルエンドでした。ダーナと再会出来ず。なので真のエンディング行きたいと、名声値をあげてもう一回テオスを倒しましたよ。この時は納得いかなくて何としても見てやるぞと意気込みました。

シスターニアだけクエスト逃したので好感度が上がらず好感度最大イベント見れませんでしたが、それ以外は全員見れて、お陰で名声値が条件を満たしました。

 

●真のエンディングへ

トゥルーでは真のラスボスであるはじまりの命と戦闘になります。コイツを倒さないとダーナと会えないためです。

しかししかし。トゥルーエンドとはいえ、それはハッピーエンドかというとそうでもなく。

マイアの話を詳しく語るとダーナはテオスに代わるラクリモサを管理する女神となりました。マイア曰く、進化の女神。

テオス自体が進化の摂理であり、まさしく概念そのもの。ダーナはそんなテオス即ち、はじまりの大樹に代わり、世界を俯瞰する立場になったわけですね。無論、一度崩壊した世界が古代要素とそれに絡むものを抹消した上で再度復元されたのもダーナが女神になったからこそと言えます。

そもそもイースの世界はマイアが見ている夢であり、テオスを倒したことでマイアが目覚め、身を捧げたダーナが女神になったために新たな世界が構築されたという解説もされますが、ラクリモサを管理することで世界を管理するシステム役割であったテオス(はじまりの大樹)の代わりがダーナになったからこそ、この新たな世界は生まれたようにも思いました。

 

そしてダーナはアドル達5人と最後の別れの挨拶を交わし、5人はダーナに感謝し、ダーナのことをしっかり心にとどめた上でセイレン島を後にしそれぞれの元の生活に戻っていきます……ダーナは進化の護り人とともにこの世界を見守るべく、ラクリモサを管理すべく消えていきます……以上がだいたいの流れです。

 

●一通り終えての感想

 トゥルーとノーマルの大きな違いは単純にマイアがアドル達にダーナと再会するための方法を話すか話さないかに分かれます。

そのため、トゥルーではマイアに導かれて、はじまりの命と戦うわけですが、それはアドル達がはじまりの命に触れないとダーナが認識出来ない存在になってしまったからだそうです。ノーマルではその方法が開示されないため、テオスがラスボスになりますが、トゥルーだとテオスはいわば前座にすぎません。ノーマルでもアドル達5人はダーナのことを忘れずに前を向いていくことを誓いますが、トゥルーだとダーナと再会出来た分、5人の結束がより強まったように感じました。

最初はダーナもアドル達と一緒に島を出るか、島のために残る道を選んで別れる的なエンディングなのかなと思ってました。オケアノス倒す前ぐらいは。ですが実際はダーナの生い立ちから女神にかるまでを描いた、時空を超えたダーナのための物語、 そしてダーナとアドル達5人の物語でしたね。

テオス撃破後に記憶が消えたことで最終的に6人以外の漂流村のメンバーはダーナやエタニア王国、古代種、ヒイロカネに関する記憶を抹消されたことで、島での古代種に襲われて戦った経験から学んだ精神的成長や絆とかが無かったことになったのは残念ではありました。出来ればマイアは漂流者全員にテオス撃破前の記憶を戻して欲しかった。

 

しかしこうも思うんです。この物語の本質は漂流村全員の物語ではない。アドル、ラクシャ、サハド、ヒュンメル、リコッタ、そしてダーナの物語だったのだと。

 

ひとりひとり個性ある漂流者達。価値観も年代も性別も職業もみんな違い、モブは一人もいません。一緒に過ごすうちに次第に愛着を持てるほどまで描かれた魅力ある彼らとの思い出の全ても最終的にはアドル達6人とプレイヤーの中にしか残りません。でもだからこそ、この島での日々が終わるのがどこか切なく寂しいと同時に、この一時が愛おしいとも思える気がします。6人の中にだけ刻まれた物語ということも相まって。

 

●機会あれば他のイースもやりたい!

 僕はイースシリーズ、これが初めてなんですが、 かなり長いシリーズです。単にナンバリング順に並べるだけでは正しい時系列順にならないほどまでイースシリーズは拡大してます。

アドルがセイレン島に流れ着き、ラクリモサを止め、ダーナが進化の女神となり、 一度崩壊した世界が復元されたことで世界はいわば新たな形にリブートされました。そこにはエタニアや生きた古代種もいない。この島で起きた真実を知るのは地上ではアドル、ラクシャ、サハド、リコッタ、ヒュンメルだけ。他の人からすれば世界は何事もなく普通に回っています。

 

ダーナがいたからこそ、時系列上8以降のアドルの冒険とそこに広がる世界があって様々な出会いが待っている。だからこそダーナは尊いと思いますね。 ダーナがいなければ世界はラクリモサに覆い尽くされ、古代種が闊歩し、絶えず増え続けて世界は滅亡していたでしょう。ヒイロカネが無いためアドル達以外は対抗手段が無いに等しい。

 

アドルとダーナ。 二人はまさに運命に導かれ世界を救うために巡りあったのでしょうね。

 

機会があれば他のイースもやってみたいと思いました。というかダーナが尊すぎて彼女が救ったも同然の世界を歩いてみたいと思いましたね。

イースはアドルと相棒のドギ以外の登場人物は作品ごとに異なり(グリゼルダみたいに過去作からのゲスト出演などはある模様)ますが、時系列上、8以降にある冒険と世界があるのも、8があったからこそ。ダーナもアドルのことをずっと見守っているでしょう。

 

あと個人的にはまたアドルの冒険の中でラクリモサが再び起こるのだとしたら、それはよほどの事であり、  逆を言えばよほどの事がない限りはラクリモサは起こらないのではないかと思いましたね。それを司る女神がダーナなのですから。

 

●たまらず計二回、はじまりの命倒しました

初めてはじまりの命を倒した時にはダーナ編とアドル編の隠しダンジョン二つをクリアしておらず、他にもサブクエもいくつか未クリアのままでした。 制圧戦、迎撃戦も。

しかし、ここまでやって生じたダーナロスゆえにこのかけがえのないセイレン島での冒険をやりつくしたい思いが強くなり、またスタッフロールの最後の演出(一枚絵が変わります)もコンプリート次第で変わることから、隠しダンジョンクリアして、最初からやり直さないと無理なシスターニアと宝箱以外は概ねコンプリートで、再度はじまりの命を倒しました。 スタッフロールの演出も最高の形で終えました。

 

個人的にはダーナ編隠しダンジョンのボスであり、ダーナ編の実質ラスボスであるイオは必ず倒した方が良いと思います。

立ち位置上は隠しボスですが、このゲームが大好きならば、隠しダンジョンを潜り彼女に挑むべきです。エタニアの歴史が明かされたり、物語の結末知ってるとニヤリとする展開など、アドル達から見て過去を描いたダーナ編を彩る実質本編と差し支えないイベントが多く盛り込まれているためです。あとイオ戦のBGMは鳥肌立つぐらい良い曲です。まさにダーナのラスボスという具合に。

逆にアドル編の隠しダンジョンはまさに隠しダンジョンです。特別なストーリーがなく、クリアすれば属性付与のメダルがもらえたりとか、そういう特典目的でひたすら進むことになるためです。しかし敵が最深部含めてなかなか強いので、物語に幕を下ろす前の6人の最後の冒険と考えればやりごたえがありました。はじまりの命との戦いはダーナを除いた5人で挑むのでダーナ入れた6人で挑む数少ない要素でもあると思います。

 

●OPムービーの考察

最初、夜の漂流村でアドルが月を見上げるシーンからの、エタニア王国の映像、そしてバルバロス船長、漂流者たち、パーティメンバーと続いていきますが、これは一連のセイレン島での冒険を終えたアドルの回想も含まれていると思ってます。ゲームを始めた時とクリア後では全く違う見方になるでしょう。

夜の漂流村でアドルが月をどこか寂しげに、また決意を秘めた強い目で見上げるシーンはこれはテオス撃破後、世界が改変され、トゥルーエンドでダーナと再会後、脱出準備が完了し、 船出前の最後の夜に一人、この島での出来事を改めて回想してるアドルではないかと思うんですよね。

テオスを撃破して世界改変、その後はじまりの命を倒してダーナと再会する。そこから船出の日までルート問わず更に数日の開き(あとから確認したら一週間でした)があり、プレイヤーとしてはこの空白の数日間は目にすることなく、ダーナとの最後の一時の後に一気に船出直前まで話が飛ぶため、アドル達が脱出のための船出に向けてどんな風に残り少ない時を過ごしたのかは分かりません。だからこそ思いました。

 

●永遠の旅人

Youtubeで「永遠の旅人 イース」と検索して出てきた動画を再生してみて下さい。このゲームのオープニングやタイトル画面など各所で流れるメインテーマにボーカルアレンジを加えた楽曲、「永遠の旅人」を聴くことが出来ます。そしてこの曲はトゥルーエンド(ダーナ編でイオを倒すことも望ましいです)を見てから聴くと凄く感動すること間違いなしです。なぜならその歌詞は明らかにダーナのアドルに対する想いそのもの。そのまま入っているんですよ!同時にプレイヤーとしてもこのセイレン島に流れ着いてからの冒険の日々が走馬灯のように蘇る、どこか切ないバラードとなっております。

 

●イースシリーズは今も続く。最後のまとめ

早速ソシャゲですがイース6オンラインが7月20日から配信されてます。時系列では8の2年後。こちらは事前登録してありましてやってみようとは思ってましたが泣く泣く断念。

最初は8から2年後のアドルの冒険ということでワクワクしててやるつもりではいたんですが、正直、他人と関わる本格的なオンラインゲームには時間かけられなさそうなので、今は様子見することにしました。興味はあるんですがね。

 

イース9が9月にSwitchに移植されて出ます。時系列は8の3年後!

こちらはポケモン新作の予約と同時に予約しました。

ただイース8を終えた後もいっせいトライアルでイース8と同じく知ってはいたがやる機会のなかった「戦場のヴァルキュリア1」買ったり、それ以前にグリザイア三部作を買ったり、色々積みゲーがあったりするのでそれらと合わせてやっていきます。

 

実はSwitch版イース9発売から翌日に例の感染症のワクチン一回目を打つので接種前日に受け取って接種後に遊ぶということも考えています。

 

この時代、ゲーマーたる者、実際に旅行とかレジャー行けない分、色んなゲームの世界を冒険したいものです。では。

この記事には「デイグラシアの羅針盤」のネタバレが含まれておりますのでご注意下さい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんばんは。

前回、デイグラシアの羅針盤についてここで感想を語らせて頂きましたが、

この記事ではその物語を彩る、登場キャラたちの誕生日、生年月日を残しておこうと思います。

ついでにキャラ語りが出来なかったのでそれも少しだけ。

 

公式サイトにも年齢だけで誕生日は記載されていません。

ネットでは自分の思い入れの強いキャラの誕生日を祝う風習があります。そして同人誌やTwitterで賑わいを見せます。

僕もこのゲームには凄く感動しました。

が、誕生日を記載している人が調べた限りだと、どこにもいませんでしたので僕がやろうかと。この残した情報がこの作品に思い入れのある他の誰かの利になるならば幸いです。

Twitterに流そうと思いましたがネタバレになるのと、少しでも検索してたどり着きやすいようにこのブログに残しておくことにします。

ここに記載してある生年月日はゲーム内のある場所に書かれているので、その情報源、即ちソースはどこか、これが嘘ではないと証明するために一番最後に載せておきます。

 

 

 

●柊乃蒼佑(2002年2月7日)

キシリトールタブレット大好きな柊乃さん。序盤から最年長者らしく一番頼れる兄貴分的存在。

最初はぶっきらぼうな人だなと思いきや実は凄く良い人。医者としてあらゆる面で大活躍。人間的にも作中一番の漢でしょうね。

色々問題ある縁さん含め個性豊かな面々に片桐弟共々苦労することになるまとめ役でもあります。特に二周目解禁されるルートでは彼の過去や苦悩が初めて明かされ、泣かせに来ます。

 

●片桐一瀬(2003年8月5日)

名前を聞いた最初とクリア後では印象が大きく変わる人その1。

最初にこのゲームを始めてすぐ目にするのがこの名前です。片桐姉。

主人公である片桐弟の人格形成に大きく関わり、更に度々語られる物語のキーパーソンでもあります。

彼女こそ物語における真のヒロインなのかもしれません。惜しむらくは立ち絵もCGもないことか。

 

●百井縁 (2004年12月13日)

真面目で職務に忠実な添乗員。

柊乃さん同様に頼りになる人と思いきや、次第にポンコツな一面が見え始め、緊急事態にも関わらず大人の事情で隠された重要なウィルスの存在などの機密情報を黙っているなど、融通の効かない面があります。

一周目の時点で頼れる味方にも強大な敵にもなる人。良くも悪くも。

しかし片桐姉をよく知る元同僚であり、彼女も片桐弟と並んで三周目ラストで報われた一人だと思います。

 

●片桐一葉(2009年11月2日)

名前を聞いた最初とクリア後では印象が大きく変わる人その2。本作の主人公。片桐弟。

シスコンであり、 度々自分のエゴで潜水艇を沈めて大量殺人したことを悔いる場面は多いですが、だからこそそれらが報われる三周目のクライマックスが盛り上がりを見せていると思いますね。

二周目ルートではCOOSの封じ込めと引き換えに重傷を負いながらも脱出に向けて奔走する彼の勇姿が拝めます。

姉同様にやはり立ち絵、CGが無いのが惜しい。

 

●西芳寺ときわ(2011年6月9日)

この記事を投稿した本日がときわの誕生日です。おめでとう!この記事を投稿したのも彼女の誕生日だけ覚えていたのもあります。

最初は海洋生物大好きな不思議ちゃんというか、やたら柊乃さんを困らせたりする印象が強いですが、自ら天才物理学者にして永遠の美少女と称する頭脳は本物。

その知識で随所においてキメる時はしっかりキメてくれる人だと分かります。

感染症を持っていようがどんな状態でも生き物を殺そうとしない優しさもあるため、最初と最後では印象が大きく変わる人でもありますね。

 

●野村灯理(2015年9月10日)

野村姉妹の姉。当初は光理が妹だと錯覚したのは僕だけじゃないはず。

片桐弟、柊乃さん、ときわ、縁さん、妹の黎理と各々の得意分野中心に有識者ばかりが集う中では一歩劣る唯一の一般人枠といった所。

天真爛漫な一方で黎理にやたら過保護だったり狂乱したり不安になったり情緒不安定な印象があります。

が、三周目ではエンディングに繋がるファインプレーを見せてくれたり、脱出の際に自分達だけが助かっていいのかと問題提起したりするので基本は凄く良い子なのが伝わります。

 

●野村黎理(2015年9月10日)

野村姉妹の妹。生年月日は姉と同じ。新たに見つかった生存者が光理かと思いきや出てきたのが彼女。

最初は眠っているため目が覚めた後と前とで印象が大きく覆ること間違いない人。

初めは傍若無人、馴れ合わない、何を考えているか分からないの三拍子で自分の目的のために行動します。

しかし二周目ではCOOS封じ込めの立役者となり、年齢らしからぬ天才ぶりを発揮します。

黎理無双、もう全部あいつ一人だけでいいじゃないかなとも言うぐらいに。

三周目では彼女の過去が明らかになり、そこから「生き残った以上、生きねばならない」という本作でよく描かれてるテーマの一つにも繋がります。

 

●西芳寺るみ(リュミエール=光理)(2017年7月11日)

ときわとは別ベクトルの不思議ちゃん。それもそのはず、ときわの妹。

一周目二周目では出番は序盤だけ。しかし次第に重要なアリスのキャリアであること、更にときわの妹と分かり、ようやく助け出すことが出来ます。

西芳寺姉妹と野村姉妹はプレイヤーを勘違いさせる狙いを感じますね。

残念なのは出番が少ないこと。しかし片桐弟によって度々語られるためキーパーソン的な存在と意識させてくれます。

 

 

・各キャラの生年月日の情報元

三周目の真エンディングに生年月日が出てくるのでそれで分かります。

そのため、このゲームを全てクリアした人なら必ず一度は目にすることになります。

またこの時に流れてくるのは作中の出来事を記録した年表であるため、スクショするかエンディング見直すかして読み返すことで歴史に触れられます。

この記事には「デイグラシアの羅針盤」のネタバレが含まれます。また、多少「Ever17」のネタバレも含まれますのでこれらの作品をこれからプレイするという方ご注意を。

 

 

 

 

 

 

 

 

こんにちは。今年最初のブログ更新です。

久しぶりに語りたいゲームが出てきましたのでここで語ります。

本当は一月下旬にクリアしたので、二月上旬ぐらいに感想書こうと思いましたが色々あって遅くなってしまいました。

 

その名は「デイグラシアの羅針盤」。

僕も10年前にやって未だに強い影響を受けているゲーム、Ever17をオマージュして作られた本作。

 

存在だけは発売されて間もない頃から知っていましたがその時はソフトを入手出来ず断念。ですがSwitchに移植されていたのを、シュタゲエリートをクリアして次にやるゲームを探していた昨年秋に知って存在を思い出し、ようやくプレイすることが出来ました。

 

結論から言うと、Ever17とはだいぶ方向性が異なりますが、所々にそれを思い出すものが含まれていて、10年前にEver17やった時を思い出しました。三つある全ルートやりきった後は喪失感がたまらないほどでした。終わってしまうのが寂しいほどに。

自作品の創作の作業がスランプ気味で何かきっかけを掴みたいのもあり、10年前やったEver17のオマージュである本作を1月にぶっ続けでプレイしたのですが本当に楽しかったです。10月にシュタゲエリートを買ってクリアしたのですが、そちらは10年前に放送されたアニメ版をリアルタイムで観て結末を知っているため、このデイグラシアは全く真っ白な状態でプレイした久しぶりのADVでした。

 

やはりEver17経験者としてはオマージュ要素に胸熱ですね。食料の中にEver17でもお馴染みのタツタサンドがあったり、クラゲが出てきたり、舞台は事故で水深700mに沈んだ潜水艇ですがEver17の舞台であるLeMUを思い出させる海洋テーマパークの存在が語られたり。

他にも脱出を妨げる障害や考案される脱出方法など、Ever17をやってから本作をやるとピンとくるものが多いです。

 

作中で繰り広げられる科学や化学、怪談、深海に関する知識などを含んだ雑談が有識者たちによって多く繰り広げられるのも特徴です。が、それらは殆どがただの雑談と見せかけて実は後のストーリーに直結する伏線になっていたりするのも面白い所です。

 

キャラひとりひとりの作り込みがしっかりしてるなと思いましたね。ひとりひとり、それぞれ過去があって、それを知ってからだと「コイツあんまり好きじゃないな」と思っていた人が良い意味で見方が変わるというか。ルート分岐してもみんながその人格や思想ゆえの見ていて納得いく行動をし、やればやるほどその人物像がよく伝わってきます。ルート分岐によって人格やキャラが大幅に変わった的なことを感じなかったんですよね。このキャラならこういう考えや行動に至っても仕方ないだろと。

 

後半は公になっていない未知の細菌、未知のウイルス、即ち感染症との戦いがメインになってくるなと感じました。早い話がサバイバル。これの登場でそれまで、脱出の希望も微かに見えて比較的落ち着いていた潜水艇内が一気に緊迫した空気に包まれました。次第に誰が敵で誰が味方なのか分からなくなります。

感染症はいずれも殆ど公にされてないものなのでこれらの事実を最も知っている肝心な人が緊急時でもそれを公表せずに強引な手段使ってでも封じ込めようとして事態を悪化させる展開もあります。早い話、自分勝手。

しかしルートによってはそれをちゃんと同等あるいはそれ以上の知識を持ち合わせた的確に論破してくれるキャラがいて、スカっとさせてくれる展開もあったり。

 

感染症というと今のコロナ渦だからこそ、タイムリーに響く感じがしましたね。有益な情報を持ちながらそれを大人の事情ゆえにごまかして伝えたら有識者に悉く論破される。感染してる、あるいはその疑いがあるからといって脱出経路を意図的に絶って、感染症を根絶しようとしてしまう展開もパンデミックを想起させました。

 

ストーリーも先が気になってどんどん読み進めちゃうんですよねー。至る所で撒かれる伏線と彼らの辿る運命が気になって。水深700m、潜水艇から地上に通信を繋げて救助を呼ぼうにもなかなか繋がらない、スマホとかは乗船の際の手続きで預けられてしまっている。

そして随所に導入される、まるで水深700mの潜水艇内での出来事が過去にあったように語られる未来の話。これでどういう結末を辿るのか。気になって仕方が無かったです。

 

因みにデイグラシアは11月から他のゲームとかの合間にちょくちょくやってましたが、みっちりやったのは1月の最後の一週間。この時はもう空いた時間は椅子に座ってずっとやってました。10年前Ever17やった時も各キャラのルートはクリアするまでそれぞれ一日で完走してたので、それを思い出して「なんとしても解明せねばなるまい」と使命感に駆られましたね。

 

そして、10年前にEver17やった時、僕は特につぐみさんに心打たれて凄く好きになったんですが、このゲームにもつぐみさんとはまた違う魅力を持ち、同じくらいに一番好きになれたキャラがいました。唯一の共通点は黒髪ロングであること。

 

その名は野村黎理。彼女は公式サイトにも紹介されていない、ゲームを進めて初めて見ることになるキャラです。ぶっちゃけ、このゲームのキャラみんな良かったです。が、僕の中では女性陣だと黎理が一番。男性キャラだと年長者である柊乃さん。勿論、黎理が登場しない時はときわだったり縁さんだったり、灯理だったり、片桐や柊乃さんだったりの活躍を楽しんでました。

 

黎理は僕にとっては「令和の小町つぐみ」「つぐみさんの再来」とも言うべき存在になるくらい気に入りましたね(笑)

こうなるともうもっと早くに出会いたかったなと。

 

最初は普通に「ふーん」だったんですよ。なぜなら意識を失った状態で発見されたから。明るく元気な灯理。その妹という情報から対照的なイメージで見てました。姉とは対照的に無口で大人しそうだなと。ところが目を覚ますとどっこい、一般の高校二年生を超越した頭脳、一人称は「ボク」だがごくごく稀にさりげなく「私」と言い、掠れた声で男口調で喋る。魚の中からとんでもないものが見つかる食物連鎖を象徴する事件を前に皆が戦慄する中、狂気的な大笑いをしたり。顔つきも冷静で、クールで、嫌らしいドヤ顔をしたり。

 

まるで物語の根幹全てを知っているようにカッコよく隠された情報も論破して露にし、その高い知識をもって危機的状況を脱する手助けをしてくれる。最初は自分勝手で傍若無人というか、それよりも抱いてたイメージとの違いに僕も圧倒されたんですが、場面場面で良い所を見せてくれて、ミステリアスな雰囲気もあって「絶対この子も過去何かあったんだろうな」と思ったりもして気になって、気がつけば一番推しになってましたね。

まるで高校二年生の女の子に大人の魂が宿ったような感じでした。「良い営業マンになれるよ」とかさりげなく言ったり。僕はプレイ中ツッコみました。「ねえ、キミマジで何歳!? 某高校生探偵じゃない?」と。それがだんだんと「ハハハ、いいねえ。アンタ最高だ!」と黎理の言動を画面の前から楽しみながらプレイしてました。

 

黎理は僕がこれまで色んな作品やってきて特に好きになったキャラの特徴を併せ持っていたことも好きになった要因の一つかもです。

黒髪ロング、男口調で喋る、強い、外見は幼いが知的で天才、ツンツンしているとか。こういうのはストライクなんですよ笑

 

 協調性はあまりなく自分勝手だなと思っていても「この子は絶対何かある」と睨んで嫌な印象は抱きませんでした。圧倒はされましたがね(笑) あとキツくても主人公の片桐には何だかんだ優しく接してるように感じましたね。柊乃さんと縁さんにはかなり壁があるような接し方で。

Ever17のつぐみさんもミステリアスで最初は何を考えているのか分かりませんでしたからね。協調性もなく。常にキツイ言動もあって。でもそれにもちゃんとした理由があった。それと同じで物語が収束に向かう中で彼女のことがもっとしれたらと思いました。

片桐や灯理のことはちゃんと名前で呼んでくれますが、縁さんは「添乗員」、柊乃さんは「医者」、ときわは「和服」と役職や特徴で呼ぶのもストライクでした(笑) 灯理のことは基本「姉さん」と呼びますがたまに「灯理姉さん」と名前で呼びます。

生意気ですが僕の好きポイントが上がりましたね(笑)

 

灯理は唯一の家族だから邪魔に思う態度をとっても名前で呼ぶのは頷けますし、片桐は「ボクはキミに会うのを楽しみにしていたんだ」と告白するぐらいなのと、そもそも自分の手のひらの上で踊らせていたので彼女なりの好意的なものがあるのでしょう。

片桐は事あるごとにルート問わず自分の姉が死んだ真相を探るため沢山の人間が乗船していた潜水艇を沈めて結果的に大量殺人を犯した罪に苛まれますが、それは片桐だけの力でやったと思いきやそうではなく、実は黎理が裏にいて自分の目的のために片桐が潜水艇を沈められるように細工していたことが分かります。

他にもいくつもの要因が重なりまくって舞台となる、潜水艇「SIEEPⅢ(シープスリー)」が水深700mの魔境とも言える世界に沈んだことが明らかになります。魔境と言いましたが片桐と黎理が潜水艇沈める以前から舞台となるこの海はそもそも潜水艇航行するのも危ないくらい常に危ういバランスで保たれていた事実も次々と分かるため、もはや誰が一番悪いとかそういう問題じゃないというのもよく出来たストーリーだなと思いましたね。巻き込まれて死んだ沢山の人間は気の毒ですがそれでも生き残った以上、生きねばならない。胸を打たれましたね。

 

最後に。このゲームは「正解のないノベルゲーム」と公式サイトにも書かれており、それによりどれが正史なのかとか、様々な考察がなされています。このゲームはエンディングが3つあり、順番ずつやっていく仕組みです。1周目ルート、二周目ルート、三周目のトゥルーエンドルートがあります。1周目後は2周目に行くための選択肢が解禁され、2周目後はある条件を満たすことでトゥルーエンドルートにいけます。1周目と2周目はどちらも決して喜べないラストを迎えます。主要人物でも死人が出ますからね。

しかし3周目はその逆。主要人物はみんな死なない。ハッピーエンドです。

 

僕の中ではストレートに3周目こそが純粋な正史という考えで解釈しています。

僕の考えはこうです。まず1周目と2周目、3周目とで世界線が分かれていて、前者はセットでいずれも失敗してしまった世界線、後者は皆で脱出に成功した世界線。

世界線は違っても1周目と2周目で悲劇的に描かれた場面があるからこそ、3周目に感動した所もありますし、これは僕の願望ですが、黎理だけでなくみんな生きて幸せになって欲しいなという思いがこみ上げてきたんですよね。

1周目と2周目では随所に未来の片桐と縁さんが潜水艇の事故を振り返る場面が挿入されています。他にもどうしようもない理由でみんな死にます。だからこそ!みんな最後は生きて幸せになって欲しいなと。

どのルートも世界線という概念で分岐して、ありのままに存在している解釈が良いなと僕の中では思いました。悲劇的な道を辿った世界線が正史と解釈するも良し、僕みたいにハッピーエンド主義者になっても良し。

 

今年でEver17をクリアしてから10年が経つ時期にこのゲームをプレイ出来て本当に良かったです。Switch版プレイさせて頂きましたが早くも今年最高の作品に出会えました。

因みに10年前はEver17をクリア後も色んな作品に出会えて、アニメ版シュタゲだったりポケモンBWだったり他にも色んな作品にハマったりしてとにかく豊作だったので、この部分だけが再来してくれたらと願ってます。

 

では。

 ※この記事は新サクラ大戦のネタバレを含みます。

 

こんばんは。久しぶりのブログ更新です。

令和元年。マリオメーカー2、ドラクエ11S、ポケモン剣盾、そして新サクラ大戦。

かつてないゲームラッシュ。で、一番ボリュームあったドラクエ11Sやっとクリアしたので、本格的に新サクラ大戦プレイに入りました。

そして今更ながら一周目クリアしました。なので今日こうして語らせて頂きます。

 

サクラ大戦は自分の人生に影響及ぼしたぐらい思い入れが強い作品です。これがなかったら今の自分は無いと言ってもいいぐらいです。

2005年に出たサクラVから始まりその後、サクラ3、ミス巴里、熱き血潮に、荒野のサムライ娘、君あるがため、サクラ2をプレイし、巴里前夜など一部小説や漫画も読み、舞台もDVDをいくつか持ち、二回観劇したことがあります。

 

だからこそ!! 新サクラ大戦に関しては凄く期待してましたし発売前から楽しみにしていました。最新情報は極力拾わずTwitter情報や記事少し見るぐらいに留めるなど、とにかく令和始まってかつてないゲームラッシュのトリとしてボルテージを最大に溜めて、やるまで情報をなるべくシャットアウトするぐらいに。

動画は特に閉じましたね。一番最初のやつしか観なかったですし、プレイ動画や生放送もあえて我慢しました。

 

で、ちょっとクリアしてから他の方の感想動画とかも観漁ってるんですが、色々言われてはいますし言われても仕方ない。

僕も言いたいことはあるんですが、まずは僕は新サクラ大戦とそれを作って下さった方々に感謝しています。原点の作品にまた帰って来れたこと、原点とまた新しい形で向き合うことが出来て本当に良かったです。楽しかった。

しかし、だからこそ、声を大にして言いたいことがあるのでこれから語ります!!

 

 

・ヒロインについて

サクラ大戦と言えば好感度の高い隊員のうち一人を終盤に選んで副隊長もしくはパートナーにしてエンディングが決まります。新サクラ大戦では副隊長ですね。

僕は最初、発売前の時点で好みだった初穂かあざみの二択で考えていましたが、最終的にアナスタシアにしました。

理由はプレイしていくにつれてクラリス、そしてアナスタシアも良いなと感じたんです。天宮さくらに関しては僕はメインヒロインは一番最後にやりたいと思って一周目とは考えていませんでした。

クラリスはかなりの読書家で自分で物語を描いたりもするキャラです。そこを我らが新生花組を引っ張る神山隊長の尽力もあり帝劇の舞台の脚本作りを担う存在に抜擢されます。

なので同じ、創作をやっている僕としては共感出来る描写がかなりあって気に入りました。 

ゆえに初穂、あざみ、クラリスの三人いずれかで一周目ヒロインはほぼ決まりで、その中でもあざみにほぼ決まりかけてました。第6話途中までは。

 

・いきなり一周目をアナスタシアにした理由

理由は第6話途中~第7話で語られたアナスタシアの過去にあります。

彼女は戦争で家族を亡くし、本作のラスボスであるプレジデントGに拾われて手駒として育てられた孤児で帝国華撃団にはスパイとして乗り込んでいました。「家族を生き返らせてやる」というプレジデントGの言葉を信じて。

後半は裏切った彼女によって帝剣が持ち去られ、プレジデントGが野望達成に王手をかけると同時に切り捨てられます。アナスタシアの裏切りによって最終決戦への序曲は始まったのです。

僕はこの一連のストーリーにかなり胸を打たれまして、ラスボスが育ての親、そして自分のせいでこんな事態にまで発展したことを負い目に感じながらも戦おうとするアナスタシアを副隊長にした方がシナリオ的にいいだろと思って彼女を選出したんですよ。いや、このシナリオ構成だったらラスボスが育ての親である以上は一周目はアナスタシアしかいないだろと。

最も、その期待は全て満たされたわけではありませんでしたが(詳細は後述)

そもそも、ラスボスがヒロイン達と同じ一族の関係者、敵のナンバー2がヒロインの実の父親、総司令副指令のかつての戦友が敵というケースはありましたが、アナスタシアみたいにラスボスが育ての親というケースは初だと思います。ミス巴里でも華撃団関係者ではないヒロインが実質黒幕的存在を親のように慕い悪事をしていたケースはありますが、このゲームは黒幕倒すよりも過酷なボタン連打がラスボスなんで除外します(笑)

副隊長になればこれまでのサクラの流れ通りなら当然出番も増えます。昔はそうだった。新次郎の時も、大神さんの時も。

なので僕はアナスタシアを副隊長にすれば、プレジデントGが相手でも懸命に戦おうとするアナスタシアがよりシナリオの中心に立って盛り上がると思っていたんですよ。

 

・面白かったけれども、期待していたものがなかった

ここからは仕入れた情報も交えて話します。まず第7話で副隊長決めたあとに敵の待ち受けるラスダンに乗り込むんですが、なぜか誰を選んでも一緒に戦う仲間が初穂固定なんですよ。これ気になったので調べました。あれ?アナスタシアが副隊長なのにアナスタシアじゃないの?と。まぁラスダンなのだから5人全員に見せ場がある演出の一端と考えて進めましたがそんな事はありませんでした。

その後のストーリーはと言うと大部分が天宮さくらにフォーカスを当てたものでした。夜叉との決着、そしてなぜか10年前にタイムスリップしてさくらの母親、天宮ひなたとの一時の再会とか。

あれ?アナスタシアが副隊長なのにさくらの話やるの?って感じで。でもこの後に副隊長の見せ場がある。期待してました。が、無かった。

ぶっちゃけアナスタシアが副隊長らしい活躍を見せたのは第8話で神山隊長のお供としてプレジデントGこと幻庵葬徹と一緒に戦うぐらいで、しかも幻庵葬徹と対峙しても彼に拾われ育てられた境遇を持つアナスタシアのコメントは無し。幻庵葬徹も特にアナスタシアを挑発したりする絡み無し。

従来のサクラだったら、間違いなく対峙した幻庵葬徹の方から育てた親なりにアナスタシアに対して心抉るようなことを言うも、神山隊長や隊員たちのお陰で困難を乗り越えたアナスタシアがカッコよく啖呵を切る的な絡みが見れたかもしれません。たとえ相手が育ての親である幻庵葬徹であろうと。

そういうのに期待してアナスタシア選んだのに無かったんですよ……残念無念。

伯林、倫敦、上海の三華撃団が加勢してくれるのは嬉しいのですが……

幻庵葬徹を倒した後はサクラ大戦お馴染みの挨拶回りが目的の最後の移動パートですが、副隊長に選んだヒロイン(今回はアナスタシア)に話しかけるとエンディングに行きます。で、最後にそのヒロイン特有のムービーが流れてトロフィーもらえておしまいです。

因みに今作ではクリア後にメニュー画面にクリアしたヒロインが表示されるとかはありません。「紐育の自由な一日」的なおまけモードもなし。これも少し残念でしたね。

 

・ターニングポイント

 ここまで言えば分かると思いますが、僕が気になったのはとにかく終盤が作り込めてない、描ききれてないんですよね……だからこんな事になってしまった。

初穂のメイン回が実質無い(事実上さくらとペア扱いの第5話)のは、初穂だからさくらとのペアだったのかなと思ったし、二人の友情描きたかったのかなと思ったのもあるので、やってる時はそこまで気にはなりませんでした。ゆえに僕は終盤までは特に不満なく普通にこのゲームを楽しんでました。アプデでどこでもセーブ出来たり幾分か快適になりましたからね。戦闘パートも気になりませんでした。最初、華撃団の存在が世間の公になってたりフルボイスじゃないとかは驚きましたが、慣れました。

やはりアナスタシア関連のシナリオが来て、そこから彼女の素性を知ってラスボスとの因縁があるキャラと知った辺りで期待感が最高潮に達したからこそ特攻して、その先の展開が残念に思えてしまったんだと思います。

あと、これも調べた情報ですが、他のヒロインを選んでもラスダンの相方は初穂固定かつ、さくらメインのシナリオも変わらず、その後幻庵葬徹が出てきてからは副隊長がペアというストーリーは変わらないので、さくらか初穂以外のキャラを選ぶと必然的に副隊長の出番が少ない現象に陥るのは避けられないでしょう。

 

・10年前消滅した旧帝国華撃団、巴里華撃団、紐育華撃団について

正直、ゲームを始めた時からいないことは覚悟はしていましたが、幻都に封印されているという真実は開いた口が塞がりませんでした。

そして唯一、残されたすみれさんの言葉の数々からその辛い胸中を感じ取れます。

今作が出るまでは君あるがための後は平和が続いたと解釈していたので、その平和な時代を生きていて欲しかったのが本音ですが、

この設定を叩くつもりはありません。こうなった以上、映像化やゲーム化が難しいならば、小説でも漫画でもいいのでこの10年前の降魔大戦の話を読んでみたいぐらいです。が、同時にやはり原点の作品だけに、今の華撃団を愛しながらも昔の華撃団のことも忘れないようにしたいですね。

三華撃団共通ですが、大神さん、新次郎、隊員たち以外のメンバーはどうなったのか、気になる所です。さすがに一緒に幻都に封印されてるのは設定上有り得ないはず。そこは次回作とか今後明かされればなと思います。

 

・逆に良かった所

 新しいサクラを彩るキャラ達は凄い良かったと思うんですよ。声優さんも豪華、キャラデザに関わった方も豪華と。サクラV以降に触れた作品で思い入れが強い作品に関わっていた方が沢山いらっしゃったりと。この辺は凄く楽しみにしていました。

フルボイスではないけれど、 神山隊長にもボイスがあって、移動パートでもボイスがある箇所が昔より増えた印象でした。キャラはみんな個性的で更に3Dになったのもあり、Lipsは昔とはまた違う新鮮な臨場感を出していると思います。

更に昔と違って移動パートに行動回数の概念はなく、目的地に行くまでは好きに散策できることやイベントが起こる場所が地図で確認出来るようになったため、回りやすくなりました。これが原因で昔と同じ感覚でプレイしたらいきなりカオルの好感度下げたのは、これまで情報シャットアウトしていた僕ぐらいだと思います(笑)

とまあ、キャラが良かっただけに、そして良い所も沢山あったのに、久しぶりのサクラ大戦だっただけに勿体なかったなと。

 

・クソゲー?

巷ではクソゲーとかボロクソ言ってるとこもありますが、僕はどうしても自分の原点とも言える作品をクソゲーと言えません。ただ、このシリーズが好きだから言えないんだと思います。このシリーズに愛着や特別な思い入れとか思い出補正が無い人、あるいは辛辣な言葉をハッキリ言える人からはクソゲーと言われても仕方ないかなと思います。

 

・望み

巷でも色々言われてますが、次回作もしくは今やってるアニメ版、あるいは他のメディアミックスに繋げるためなのか、描ききっていない要素が結構あります。せっかくセガフェス2016のファン投票一位やファンの願い、公平先生などのご尽力もあって復活したシリーズなので、これで終わらず、また色々言われてる厳しい意見を聞き入れた上で是非とも今度こそファンが満足する次回作を出して頂きたいですね。

コロナが落ち着いて、中止になった舞台やイベントも再び目処が立ち、あとはアニメ版やイベントの売上がいけばゼロではないと思います。

 

・そもそもの始まり

Wikipedia見ると分かりますが、そもそも新サクラ大戦が生まれるきっかけはセガフェス2016以前に「サクラ大戦・紐育レビュウショウ~歌う♪大紐育♪3~ラストショウ」でサクラ大戦の全コンテンツが終わるはずが千秋楽にファン達が帰らずにシリーズ存続を訴えたことが始まりだそうです。そこから公平先生が動かれて会社上層部に直訴されたり動かれたのだとか。

因みにこの舞台は僕も初日だけ観に行けた初めてのサクラ大戦の舞台でした。物販のために昼から銀河劇場にいて、日が暮れるまでずっと近くで時間を潰して待っていたんですよ。サクラVでファンになってからそれまではDVDで楽しんでましたが、この時は最後だと聞いてどうにかチケットを手に入れたものです。この経緯を知った時は非常に驚きでしたね。

なお、僕はこの舞台をきっかけに創作活動を始めるのですが、この話は別の機会に。このエピソードを知って思い出せたこともあるので。

 

・最後に

僕もここまで色々ぶっちゃけましたが、新サクラ大戦はまた昔みたいにサクラを楽しんでいた時のようにCDとか買ったりイベントに足を運んだりとかして原点回帰したいなと思える作品でした。サクラも2010年を最後に僕もリアル事情とかでその後サクラが舞台で復活してもお金と時間に余裕なくて観に行けなかったり。それで昨年、初めて巴里の楽屋に申し込んで行って、夢のつづきをやっと楽しめた次第です。

覚えているようで忘れていた自分の原点を思い出させてくれたような。それだけにここで終わって欲しくないですね。

どれだけ時間が経とうと次回作が出るなら間違いなく買います。あとゲームはゆっくりでも二周目以降やっていきます。アニメも観ます。

あと、当初は初穂、あざみに注目してたはずがクリアした時には新しい帝国華撃団をみんな好きになれたという意味では良かったのだと思います。