ブローバックおもちゃ銃 | ソリッドのブログ

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模型、トイガン、クルマやバイク、アニメや映画、ZIPPO改造などその時々のマイブームを記事にしています。戦士の銃にはちょっとウルサイですw
 
同好の趣味の方ヨロシクお願いします。







巷で人気のブローバックするおもちゃ銃

長さ10センチ余りのミニミニGUN。




反対側はビス留めが目立つモナカ構造。




トリガー(=引きがね)に連動してスライド(=銃の上半分)が前後する。

玉が飛んだり火薬で発火したりはしません。水鉄砲でもありません。

トリガーをカチャカチャ引いて遊ぶだけ、アクションはたったそれだけ。

しかしこのおもちゃ銃、いかにもオモチャっぽい風体の割にちょっと凄いんですよ。

何が凄いかって言えば、、、


付いてるパーツは飾りではなく全て機能します。

よく見りゃそれぞれのパーツの造形もかなり実銃っぽい。




実銃と同じようなサムセーフティが赤い矢印のように回転しスライドの動きを規制、つまり安全装置。

映画やアニメでシロートさんが安全装置を外し忘れるなんてシーンがよくあるじゃないですか、アレはだいたいこのレバーを下げ忘れてるんです。




スライドストップも機能します。(赤矢印)

スライドストップ・・・実銃だと全弾打ち尽くして弾切れになるとこのパーツによってスライドが後退位置で止まります。

これで千円も二千円もしたら確かに高いけど実店舗やネット通販で300円くらいなら全然いいでしょ^^
ちなみに私はアマゾンで320円で買いました。



▼ 内部構造・作動原理 


分解して内部を見た図。

トリガーを引くとグリップ内のレバーが回転運動しその上端がスライド側のパーツを引っ掛けてスライド後退。

トリガーを引き切るあたりで引っ掛かりが外れ前側スプリングによってスライド前進。

そして驚くべきことにグリップセーフティが機能します。
グリップの後ろ側にある Γ 字形白いパーツがあることにより、グリップをしっかり握らないと内部のつっかえ棒構造によりトリガーが引けない実銃と同じ原理を再現。マニアックすぎるでしょw




全パーツ分解 


青いパーツは普通のプラスチック。白いのはおそらくABS。

コレはリペイントで意外と化けるんじゃないかと思いきや、、、





けっこう化けました♪

実際にこれくらいのサイズの銃は護身用として無数に存在します。
全く同じ形の銃は無いと思いますが実銃と言っても通用する造形。




エッジの立ち方、面の構成、パーツのクリアランスなど全体の造形がきっちりしてるんですよ。




肉抜きやヒケを埋めて合わせ目処理しただけでちょっとしたモデルガンみたい。

細部のパーツ構成や造形が実銃準拠で不必要なディテールが皆無だからおもちゃっぽさやウソっぽさが無いんです。
これは明らかに銃の知識がある"分かってる人"が企画や設計に携わってますね。




グリップはいつもの黄橙色(おうとうしょく)薄めたエナメル黒でテキトー塗り。




木目は天然なので左右で全く違う感じになってもむしろオッケー👌

グリップはABSだけど材質なんていちいち気にしない、ノーサフでいきなりプラカラー塗っちゃって平気ですよ。
やってダメならその時に考えりゃいいだけのこと。




真鍮でファイアリングピン的なものを追加。





 


主な カラーリング。この他にも何色かあるみたい。


アマゾンで最安値300円ちょい、送料は高くなかったけど各々で確認してください。




 


 






以下、分解手順。

普段から銃を扱ってる人なら目をつぷってても楽勝かもしれないですけど、そんな特異な人ばかりじゃないと思いますからご参考まで。



まずはスライドを途中まで後退させ、スライドストップの図の場所でスライドを手で押さえて止めます。




スライド側のくぼみと奥に見える白い部分の位置をピッタリ合わせます。





スライド位置固定を維持したまま反対側(右側)の銀色の部分をつまようじなどで押し込むと、、、




スライドストップが左側に抜けます。

反対側を押さなくても爪などで引っ張れば抜くことができます。




外したスライドストップ。シャフト部分だけわざわざ金属にしてある。

力が掛かる部分であることを理解している、つまり構造や作動原理を理解している証。




1回トリガーを引くとスライドが前に飛び出します。

スライドストップのパーツを1つ外すだけでスライドが前側に抜けるのは実銃と同じ。

アニメや映画で敵の拳銃のスライドを一瞬でバラしたりする芸当はこのスライドストップを瞬時に外してるのです。





スライドからバレルとバレルスプリングを外します。



フレームをバラすには3本のネジを外しますが、1本はグリップに隠れてるのでまずは見えている2本のネジを外してしまう方がカンタンです。




↑フレームを上から覗いた図。

2本のネジを外した後、フレーム本体を少しこじ開けるように拡げて上から内側を覗いたところ。右側グリップのツメ(赤矢印)をマイナスドライバーで内側から押し出すとグリップが簡単に外せます。




グリップのツメはけっこうガッチリとハマっているので外側からこじって外すのは傷や破損が生じる可能性が高く時間もかかると思います。





右側グリップを外すと3本目のネジが現れるので外します。




内部構造。




上の3つの白いパーツとスプリングで作動します。

フレームの左上に残っているネジはサムセーフティを裏側から留めているネジですが、サムセーフティはキツめにハマっているのでこのネジは付けなくても大丈夫です。

全部バラしたら左側のグリップも外します。




この状態で作動原理を確認できます。

スライドを作動させるレバーパーツはこのおもちゃ独特の構造。それを除けばだいたい実銃と同じ構造なんですよ。



リペイントするにあたって肉抜きされたトリガーやグリップセーフティをパテ埋め。バレルの合わせ目を消したり各パーツのパーティングラインも処理してます。




元の手裏剣みたいなハンマーはさすがにナイのでプラ材で自作。

作動させるレバーを受けるスライド側のパーツは小型化。
スライド後退時に銃の後ろ側に飛び出てしまう部分を切り取ってます。見た目の問題ですね。




スライド前進時にハンマーが落ちる=前に倒れるようにしてあります。




バレル後部には真鍮板を貼り付けて金属的な打撃音が出るようにしようと画策しましたが、組み上げてみればカチカチとブラスチック音しかせず結果的に全くの徒労に終わりましたw




フレーム内側、グロスブラック塗ってから銀sunしましたが黒でもシルバーでも何でも良いです。

挟み込むパーツを塗装してからマスキング、そしてフレームやスライドを貼り合わせ合わせ目を消し。




今回カラーリングは銀sunではなく新たな塗料を試しに使ってみました。



ウレヒーロー・メッキシルバー缶スプレー

メッキ感が高い塗料と聞けば試さずにはいられないので缶スプレーバージョンを買っておいたのですよ。

使いどころを虎視眈々と伺っていたんですが、今しかない!と思い意を決して塗ってみた次第。
何を大げさな、とお思いでしょうが、だって1本3千円くらいするんですよこのスプレー。



容量がタミヤ缶スプの倍近く入ってそうだから高いのもやむなし! と思いきや、

両方とも100ミリリットル・・・だとっ!?





側面はヘアライン処理。

銀sunほどの鏡面にはなりませんけど吹き付けるだけでアルミを磨いたような金属感が得られます。ステンレスモデル風には見えますかね。
少なくとも通常のメタリック塗料とは一線を画してます。

ただし乾燥時間には注意が必要。
スプレー本体にも明記されてますが完全乾燥に2〜3日はかかるようです。
数時間では強く握ると指紋が残ります。

下地塗装にはライトガンメタル(タミヤ TS-42)を吹いてますが、ウレヒーローは隠蔽力が高いので下地色は何でも良さそうです。




ちなみに、このおもちゃ銃は25オートくらいのサイズですがディテールなどを見る限りコルト・ガバメントをキュッと小さく縮めた感じですね。




300円そこそこのオモチャには見えないイイ感じの仕上がりに気を良くしてに投稿してみたところ、ウレヒーロー公式さんからお褒めの言葉をいただきました♪



 




お次はメッキゴールドを試してみようかな。

いいね1000超えは初めてですけど、300円のオモチャ鉄砲の単なるリペイントってのが複雑w