コスモドラグーン 34 FEADERドラ バージョンUP | ソリッドのブログ

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四国のトチローことFEADERさんがいちから作り上げたフル可動コスモドラグーン。



過去には調整や破損部分の対策パーツ交換のために里帰りしたことがありそれ以来快調を保っているのだが、この度新たなパーツが送られてきた。






エネルギー開閉ボルトである。



見た目はほぼ変わらないがコスモドラグーンの可動の要となるだけに継続的にバージョンアップが計られているのだ。



FEADERドラグーンメンテ専用に揃えた工具類。

とりあえずバラしていこう。



まずはバレルフレームのマイナスネジを外す。




ネジ1本外すだけでバレルフレームがスポっと抜けて前後が分離する。

ちなみに特殊な形状のネジは特注品である。



差し込まれているだけのシリンダーも抜ける。



バラしたついでに開閉ボルトの前後運動をシリンダーの回転運動に変える原理を見てみよう。




赤矢印のように開閉ボルトをストロークさせる、



キモとなるのが矢印の出っ張り。このパーツが開閉ボルトと一体になっていて前後にストロークする。




シリンダー内壁に斜めの溝が掘られているのがお分かりだろうか。
前の画像の矢印の出っ張りがシリンダー内壁の斜めの溝にハマり込んで動くため結果的にシリンダー側が回転するのである。

もちろん開閉ボルトを後ろに引くときにのみシリンダーは1/6回転し、ボルトが前進するときはシリンダーは回らないような細工が施されているのは言うまでもない。

似たようなアイデアを思いつきはするだろうが、それを本気で追い求め実現した例を他に知らない。




では分解を続けよう。


エネルギー開閉ボルトの最後部=エンドピースの裏のネジを外す。




スルリとエンドが抜ける。





本体フレームシリンダー軸の計4本のプラスネジを外す。

シリンダーはこの太い軸に沿って回転している。




開閉ボルトがフレームと分離。



外した開閉ボルトのプラスネジを外すと、




ネジは3つのパーツに貫通している。





新たに送られてきた開閉ボルト(左)と取り外した開閉ボルト(右)。

パーツ構成が違うのがお分かりだろうか。
よりシンプルなパーツ分割になっている。




新型パーツの組み立て。

出っ張りの付いた太い部分が二重構造のうち内側アルミパイプに沿って前後運動。開閉ボルトを後ろに引くとパイプの中に見えるコイルスプリングが縮むことで反力=ボルトが前進する動きが生じる。外側のパイプは前後にストロークする。




以上、シリンダー回転の要となる機構の全てがここに!

これらを全て独力で設計/製造/そして数丁の量産までやってのけたのがFEADERさんです。

黒い樹脂パーツは3Dプリンター、金属パイプ類は寸法の合う市販パーツなどを手加工、特殊ネジのような自作がまず不可能なものに至っては迷うことなく業者に特注。

何より感心するのが分解組立工程が理路整然としていてシロートがやっつけた感が皆無なところ。機械物が好きな人ならば1回教わりながらイジれば分解組立手順を覚えるのはさほど難しくはないでしょう。
そしてこの逸品を宇宙に4丁生み出したってことも本物のトチローと言ってよいでしょう♪

組み付け後はシリコングリスを少量塗布して作動確認しましたが快調です。