ZiPPO 10 『レプリカ・インサイド』 | ソリッドのブログ

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レプリカタイプ改造インサイドユニット

ジッポー黎明期である1930年代半ばのファースト・ジッポーやスクエア・タイプのインサイドユニットをモチーフに、その特徴や雰囲気を再現してみようと現行インサイドに数々の改造を施しています。




▲上の画像が1930年代当時のスクエア外ヒンジモデル用のインサイドユニット。
現行インサイドとは似て非なるモノであるばかりではなく、外ヒンジ以降の全てのモデルとの互換性はありません。

細かく言うと1934年〜35年頃の僅か2年間ほどしか作られなかったタイプです。




主な改造箇所を列記しますと、、、

■ホイールステイ半円形加工

■水平歯ホイール交換&中空シャフト

■チムニー上部カット&形状変更

■角型カムステイ増設

■背面シームレス加工

■ピストン機構搭載

■カム加工




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35レプリカ用のインサイド・ユニットをベースに背面部分をシームレス加工。
これは接合面全体を薄く削ってから0.1ミリ厚のステンレス板をハンダ付けしてます。
カムは削り込んでダルマ風に成形。



角形のカムステイは元のカムステイ部分を全て取り去り0.5ミリ厚のステンレス板で新規に作り直してあります。








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カムの下にチラッと見えるのはカムを作動させるピストンです。
インサイド内側に真鍮パイプをハンダ付けし、そこに直径4ミリのステンレス棒とコイルスプリングを仕込んであります。









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1935レプリカのケンドールに装填。



 ZiPPO 9」の記事でアップしたファーストタイプの改造インサイドとほぼ同仕様の改造ですが、インサイドのボディサイズはノーマルのままなのでツルシの35レプリカのケース専用で使えるようになっている汎用バージョン。



下の画像はまた別の個体で1932/1933レプリカ用です。

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32/33レプ用は純正カムを削り出して初期型カム形状を再現、加えてスプリングのテンションを若干アップしてレプリカのリッドの重さに対応させてます。
細かいとこではカムとステイの間に真鍮製のワッシャーを挟んでます。






35レプ用と32/33レプ用の角型カムステイはそれぞれ作り方や寸法を変えてます。

35レプ用の方がスッキリしてて、むしろファーストタイプに近い造形ですね。
と言うのも、もともとは32/33レプ用として作り始めたものの結果的に35レプ用にしてしまいました。


ところでこの2つのインサイド、32/33や35レプどっちでも関係なく使えるんじゃないの? と思うかもしれませんがそれは出来ないんです。


35用インサイドはご想像通り32/33にはキツくて簡単には入りませんし、32/33用インサイドは角型カムステイが35レプのカムクリップに干渉してリッドが閉まりません。

35レプのカムクリップって他のジッポーより1ミリちょい下に長く出っ張ってるんです。計ってみると分かります。
理由はたまたまそうなってるだけ…ではなく「本当の外ヒンジ」であることが原因です、多分。

外ヒンジと内ヒンジとではヒンジピンを中心点としたカムクリップ先端が描く円の直径が違います。
その円に対し、リッドが閉まった状態でのカムクリップ先端部分での接線の角度が変わってしまい、リッドを開ける際にカムを倒す移動量が小さくなってしまいます。

するとリッドを開けてもカムが倒れないことがあるので、その対策としてカムクリップを長くしていると思われます。

要するにカム/カムクリップの接点とヒンジピンとの距離の問題です。

図形問題が好きな方は考えてみてください。図を描くと分かり易いです。


とにかく上の理由から35レプのカムクリップに干渉しないよう35レプ用の角型カムステイは32/33用より低く作ってます。
造形が違うので同じような高さに錯覚しますが、チムニーの穴の位置で見比べると高さが全く違うのが分かります。

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左:32/33レプ用 (高い)
右:35レプ用 (低い)




とにもかくにも、レプリカのケースの中身もそれらしいモノであってほしい、という出来心から製作したインサイドユニットです。

もちろん何の違和感もなく使えます。







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●ピストン式インサイドの作り方




※2017年7月 加筆修正&画像追加