前回ブログで、以下の「ねつ造の科学者」の文章を書いた。青字
私は気になっていた残存資料の解析について聞いた。若山氏の解析結果で不自然な結果がでていることもあり、検証実験よりそちらのほうが大事なのではと思っていたからだ。残っている資料を解析する必要性について尋ねると、相澤氏は「STAP現象があるかないかという観点で、今残っているものが答えを与えるとは思っていない」と否定した。
 (須田氏)「それはなぜでしょう」
 相澤氏「例えば、STAP幹細胞が凍結保存されているが、それを融かしてきて、キメラマウスができたとしても、STAP細胞があったことの証明にはならないんですよ。ある人たちはES細胞がまざった細胞だからそうなるだけでしょうと言う。・・・、STAP幹細胞由来のキメラマウスも残っているが、それを調べても、STAP細胞があったことの証明にはならないから、この検証では調べないと言っている」

これは、須田氏の質問に対し、一発即発の記者会見でした。須田氏も、
「私の質問は、理研CDBの残存検体を調べれば、ES細胞でできたことが明らかになるかもしれないという意味ですが、遺伝子調査を含めてなぜやらないのでしょうか?」
とストレートに聞けばよかったですかね。

須田氏は、吹き込まれたであろう学者たちから、「GRASの残存検体がES細胞からできていることを知っているなどと、くれぐれも口外してはいけない」、と約束させられていたと思えるから、須田氏が記者会見でこの微妙な質問をする時は、言葉の選択が難しかったのかなーと想像します。

この時の須田氏による残存検査の突っ込みに対し、絶妙なタイミングで坪井氏のオトボケ発言が入り、質疑の方向性が変わってしまいました。

さて、ここからは全くの想像ですが、残存検体はESで汚染されていたら調べても意味が無いと強調している相澤氏に、再度、須田氏が残存検体問題を持ち出したら、どうなったのでしょうか?

相澤氏は怒りだして、
「だから、さっきも言ったように、残存検体はES細胞が入っているかもしれないから調べてもしょうがないのだ!」
と発言したら、須田氏もつかさず、
「それでは、保存検体はES細胞で作られていた可能性を、理研は認めているのですか?」と聞いたかもしれません。

実際はそうはならなかったわけですから、GRASの遺伝子解析がそのまま手つかずのまま、桂調査委員会による本調査まで、待つことになりました。

そして、最終の桂調査委員会は待ってました!と言わんばかりに、STAP(幹)細胞の再解析を行い。STAPはESで作られ、意図的に混ぜられた可能性が高いとの結論となってしまいました。

つまり、最終報告書が出る前に、GRASでの解析結果の“想定外遺伝子”がオープンになれば、違う展開があったかもしれないなどと考えます。

ねつ造以外にも、いろいろな原因で、理研の実験室でES細胞が混じるかもしれない状況があったことを一般人が理解するようになります。さらに、STAP実験への妨害やら、残存検体そのものも真正でないかもしれない可能性にも、一般人は気づきます。

こうしたねつ造以外の可能性を含めて検証すべきと、多くの人の頭の中が整理されたかもしれません。

この場合は、理研の実験室や動物管理の厳密性が損なわれ、研究所としての理研のメンツはつぶれますが、不幸な転機は避けられたかもしれないと想像します。

分子生物学会も、マスコミも、GRASの解析結果の公開を求めていたであろうと思いますので、残存検体が信用できないシロモノであったら、それ以上強くねつ造説を主張できなくなったかも・・・・。

理研は隠している!だから暴いてやろうとするアンチSTAP勢力は肩透かしを食らわされた展開になりますかね??
このところ、やたら若山氏への批判を書いているので、若山氏の苦しい立場も考えてみたい。。

一般的に、実際の事件の背景には、複雑な要因がある。
それぞれの登場人物のうち、誰かが特別にひどい人とか、特別に悪人だったとか、
逆に、誰かが特別にピュアーで正しい人であったりはしない。
善悪がはっきりしているのは、時代劇の中だけだ。

現実の事件では、それぞれの登場人物ごとに、気の毒なる情状酌量の余地がある。
競争の激しいエリート研究者で、STAP事件の登場人物はそれぞれに苦しみながら、不幸にも窮地にはまり込んだまま、事件は迷宮入りしてしまった。

若山氏が矛盾した行動をとったと、あれこれと本ブログに書いているのだが、若山氏も、事態を良い方向へと持っていくべき努力をしたであろう。
しかし、それが果たせず、現状の若山氏も、四面楚歌で不実を疑われる身になってしまっている。

若山氏が沈黙する態度をつらぬく前に、若山氏のプライドを汚すような出来事があったかもしれないと思う。
たとえば、STAPネーチャー論文発表前に、若山氏が、論文発表を強行せず、再検討すべきと笹井氏に申し出た経緯はあるようだ。
再現性の失敗をアピールしたにもかかわらず、受け入れなかったようだった。

若山氏は、再現性が得られない事に加え、マウスの遺伝子異常を強く懸念していたのかもしれない。
何か、彼の実験室で異常が起きていた事に気付いていたのかもしれない。

しかし、笹井氏と若山氏の話し合いはうまくいかず、結果、両者が断絶してしまったようだ。
実際に何があったのかは、第三者には不明だが、若山氏がSTAP論文を発表前に捨てた理由には、正当な根拠があったかもしれないのである。

若山氏自らが実験した結果を書いた論文であるにもかかわらず、実験者の主張が通らないという事態となれば、実験者は怒るであろう。
メンツを無くしたと感じた若山氏は、私はもう責任をとらないぞ!となってもしまったのかもしれない。

実際にできあがった最終論文は、実験を担当した若山氏の意見や修正が入らず、問題多い論文にならざるをえない。実験者の協力が得られない論文は、すぐ反対論者の餌食になるのは当たり前である。

主要著者三人の間には、疑惑、誤解、メンツが渦巻いていたようで、人間関係がおかしくなっていたからこそ、STAP事件の悲劇が起きてしまったようだ。

論文発表前、3回、CDBのGRASで行われた遺伝子解析の時期は、調査委員会の報告書にかいてある。
この解析結果でわかった”想定できない遺伝子”について、笹井氏がどのような認識をしていたかはわからない。
笹井氏は小保方氏を信じ、STAPの真正を信じていた。
そのため、若山氏の主張を理解しようとしなかったかもしれない。
GRASの解析結果は、今は考慮しなくてよいと頭の中を整理したかもしれない。

この、STAP(幹)細胞遺伝子の問題点に関しては、理研の上層部もある程度に把握していたであろうから、その先に起こるかもしれないイベントを、理研上層部は危惧していたであろう。
しかし、マスコミと学会から、これだけ強く反発されるとは予想外だったかもしれない。
GRAS結果を漏らしたアンチSTAP派の作戦勝ちという感じだ。

話しを再現実験の計画の頃に戻す。
再現実験を実施することをマスコミに報告した4月7日の相澤・丹羽氏記者発表の様子を須田氏は(ねつ造の科学者)に、次に様に書いている。
須田氏は記者会見の席で、相澤氏に残存検体の遺伝子再調査の必要性をせまっているのである
162頁 青字は引用

私は気になっていた残存資料の解析について聞いた。若山氏の解析結果で不自然な結果がでていることもあり、検証実験よりそちらのほうが大事なのではと思っていたからだ。残っている資料を解析する必要性について尋ねると、相澤氏は「STAP現象があるかないかという観点で、今残っているものが答えを与えるとは思っていない」と否定した。
(須田氏)「それはなぜでしょう」
相澤氏「例えば、STAP幹細胞が凍結保存されているが、それを融かしてきて、キメラマウスができたとしても、STAP細胞があったことの証明にはならないんですよ。ある人たちはES細胞がまざった細胞だからそうなるだけでしょうと言う。・・・、STAP幹細胞由来のキメラマウスも残っているが、それを調べても、STAP細胞があったことの証明にはならないから、この検証では調べないと言っている」

同席した坪井裕理事が補足した。「残った資料を使ったSTAPの実証についてはどういうことがやれるかは、理研の改革推進本部でも検討していこうと思っている。現時点ではやらないとは決めておらず、何ができるかは検討したい。
引用終わり

このやりとりは、三人三様に対照的な見解を述べていて、それぞれ対比させると興味深い。

須田氏はこの時点で、GRASに残っている検体の遺伝子解析をすれば、ESねつ造説が確定すると考えている。
残存検体の検査結果を暴露させたいのだ。
本来なら、著者しか知ることのできないGRASの解析結果を、すでに得ていた須田氏だからこそできる質問と言える。
彼女はすでに、GRASの解析情報を得ているであろうから自信たっぷりだ。
この情報は、反STAPの学者たちの誰かが吹き込んだろう。複数であったかもしれない。
マスコミよ、がんばってESねつ造の証拠をつっこめ!と学者たちは発破をかけている。

一方、相澤氏もGRASの遺伝子解析に不穏な結果がでているのは知っている様子だ。
だからこそ、残存検体の遺伝子調査はやりたくないとの相澤氏の決意がありそうだ。
相澤氏は、残存検体はすりかわっているかもしれないから、そんなものは調べないと言っているのだろう。

理研の上層部はGRASの解析結果はいじられたリスクを疑っていたと想像できる。

これらのやりとりを聞いていた、事務屋の坪井氏は、残存検体からSTAP現象やSTAP細胞の証明ができないか?と言わんばっかりになっている。勘違いしている節があるようにみせかけて、視点をはぐらかしているようにも見える。
坪井氏もGRASの遺伝子解析の“不穏な結果“の情報は持っていると思われる。

いずれにしろ、坪井氏は、実際には何も答えていないのであるが、いかにも誠実に答えているかのようにしゃべる。
これが国会答弁と同じく、事務屋の巧みな答弁ということなのか?と感心する。
STAP事件の謎を考えるために、若山氏によるいろいろ言動の問題点をこのブログに書いている。
若山氏の行動についてのソースは、須田著の「ねつ造の科学者」である。

気になるところをピックアップして書いている関係上、話しが前後する、あるいは重複するところがあることをお許しいただきたい。

「ねつ造の科学者」127頁に、若山氏は「研究者には答える義務がある」との発言をしていた。
残念ながら、この言葉を、今の若山氏は全く反故にしている。

教授と呼ばれる立場は、弟子を教育し、サービス精神がなければ勤まらないところがある。
科学知識を求める相手に対し、教授は親切に教えたいとの気持ちがある。
相手がマスコミであれ、一般人であれ、知識を求められた専門家は、答えたいと考える。

しかし、今の若山氏は、何かしゃべったら砂上の楼閣がこわれてしまいそうなのだろう。
現在、若山研究室は、研究者をかかえた最新研究のセンターとして機能しているにもかかわらず、若山研究室の誰もがSTAP実験に対するコメントを避け、沈黙を続けていることは異常事態だ。

遺伝子や生物科学の専門用語の理解が十分でなくとも、ここに注目することが大事なのだと思う。
長である若山氏は、STAP事件の疑惑を最も持たれる人である。
疑惑は、若山氏がねつ造をしたとの意味ではなく、画策した疑いがもたれる人という意味である。

今の沈黙状態は、若山氏にとってもあるべき科学者の態度ではないということがわかっているわけだから、若山氏自身の自責の念が続いていることであろうと思う。

STAP事件の最大の謎は、“STAP(幹)細胞の遺伝子は親マウスと異なる”である。
調査委員会は、同じ遺伝子を持つES細胞があるとの理由だけで、ESからSTAPをつくったと結論した。

しかし、クローンマウスを作れる若山研究室にしてみれば、生きた動物と細胞の遺伝子を一致させることが可能であり、ねつ造を偽装することもできてしまう。もはやこの説明は成り立たない。

若山氏は、論文発表前から、STAP(幹)細胞は何からつくられたか?に気付いていたはずだ。
なんと言っても、若山氏の行った実験から生じた疑惑である。
従って、若山氏は唯一さまざまな可能性を考えることのできる立場だ。
つまり、若山氏が沈黙していたら、この事件は解決しないのである。

素人には、STAP事件で実際に起きたことを想像するのは限界がある。
しかし、それでも学とみ子なりに、考え付く可能性をあげてみると、
若山氏やそのスタッフによる実験ミスの可能性と、悪意によるねつ造偽装の両方の可能性がある。

例えば、誰かが親マウスを間違えたか、あるいは故意的にすり替えたか?仔マウスとして使われたのはクローンマウスかもしれないし・・・。
培養中の細胞でもすり替えが可能
研究員の誰かによる小保方実験への妨害行為が可能
あるいは、気づかない実験ミスがあって、コンタミしたES細胞が増殖して、キメラマウスや幹細胞となってしまった可能性もあるかも?これなら、実験者が一番先に気づくことである。

こうした素人からの疑問への答えは、若山氏が一番、持っているはずだ。
一方で、若山氏自身は、小保方氏によるねつ造論をどのように考えていたか?はわからない。

そばにいる人であれば、ねつ造者の異常性格や異常行動に気づくはずと思う。
もし、気づくことができなかったなら、ねつ造者はそこにはいないと考えた方が良い。
小保方氏による釈明記者会見を見た人であるなら、多くは彼女のねつ造を信じがたいと思う。

逆に、シンデレラガールである小保方氏に対し、嫌がらせをする人がいたなら、それはよく聞く話ではあるのだ。小保方ねつ造説がマスコミを通じてこれだけ広まるのであれば、若山研究室の身内による研究妨害の噂だって、いろいろ出てきておかしくない。しかし、それは無い。
こうした矛盾する報道の仕方は、おかしいと疑問を感じなければならない。

話しをねつ造の方法論に戻すが、もし、小保方氏が混入させるとなれば、STAP培養後、若山氏にわたす直前、できあがりホヤホヤSTAP細胞に直接ES細胞を振りかければ、気づかれないかも?

とにかく、短い期間で混ぜなければならないのでチャンスが限られる。異なる細胞同士は、時間が経つと、おかしな形態に変化するのは・・・?と思うからだ。

しかし、長時間、継代・保存もするような幹細胞の作製では、ねつ造の機会は多いだろう。
保存した検体をすりかえるのであれば、さらに容易であろう。

若山氏は自らの行動はふりかえることができても、他人のやった行動を把握することができない。
事件かもしれない、事故かもしれない、他人の行為までは、若山氏には見通せない。

若山氏は、次々といろいろな可能性や疑惑がわいてきて、若山氏自身でもわからなくなってしまった!の状況は考えられる。

若山氏は、いろいろ悩んだと思われるが、結果、若山氏は、小保方ねつ造説で矛盾がないと信じ、それで決めたということなのだろう。
若山氏にとって、身内の研究員は守るべきであり、小保方氏は外の人にすぎなかったから・・・・。

小保方ねつ造という方向性は、若山氏にとって疑惑の解決策であったはずだ。
決心のついた若山氏は、須田氏を呼んでその話をするのである。

若山氏は、論文のアクセプト前に、自ら論文から手を引きたいと笹井氏に申し出た。
表向きの理由は、STAP実験の再現性に自信がないためということであったようだ。
しかし、STAP(幹)細胞の業績が小保方氏や理研に独占されることを若山研究室は懸念していたようだ。
そうなると、STAP(幹)細胞の遺伝子問題を世の中に暴露する心つもりが若山氏にあったかもしれない。
この遺伝子問題が暴露されれば、STAPの信頼性が失墜し、世の中大騒ぎになるであろうことは明らかだ。

従って、若山氏の論文撤退の申し出をした時、笹井氏と若山氏との間には、論文をめぐり相当厳しいバトルがあったのかもしれないのである。

「ねつ造の科学者」78頁、そんな若山氏の気持ちを須田氏が書いている。この若山氏の言葉の中で、本心はどの部分にあるのだろうか?引用は青字

(テラトーマの)酷似画像について、(若山氏は)「STAP細胞が何だったのか分からなくなってしまう写真だった。何が何だかわからない」と話し、CDBの複数の幹部からの後押しで、(若山氏が論文撤回を)呼びかけを決めた経緯を明らかにした。テラトーマ実験は、STAP細胞の万能性を証明する第一段階の実験であり、論文の中ですごく重要な成果であること、それがあったからこそ、より高度な万能性の証明となるキメラマウスの実験に進んだことを説明するとともに、「真実を知りたい。つらい決断であっても、論文をいったんとりさげ、本当に正しいデータで素晴らしい論文に作り直して再投稿するのが一番良いと思う。引用終わり


研究者間の激しい対立については、須田氏も著書で書いている。須田氏は共著者が協力する体制など、もはや望めないと言っている。

須田氏は、共著者たちが振り出しに戻って新たな研究などできるはずもないと書いた。72頁 青字で引用
だが、若山氏と小保方氏の間で連絡がとれていないことからも共著者間の意思の疎通がうまくいっていないことは明らかだ。そんな状況で、協力して実験し直すことなど、果たしてできるのだろうか?
引用終わり 

一番先に共著からぬけだした若山氏が、自ら再研究を呼びかけるのは、まさに矛盾した行動だ。

若山氏はやり直し実験を提唱しても、やり直しなどをする気もない事は、実際の検証実験に参加しなかったことでも明らかだ。
ここにも矛盾した言動の若山氏を見ることができる。

疑惑が高まるにつれて、関係学者たちは須田氏に見せる顔を変化させていくのだが、大きな変化があったのは若山氏である。こうした急激な変化は、疑惑の人である根拠につながる。つまり、満を持して待っていた!行動なのであろう。

論文発表後、1か月も経たない2014年2月末には、若山氏は須田氏を山梨に呼んで、キメラマウス作成実験の写真について語っている。
その写真は膨大な量で、実験者以外には整理が難しいシロモノであると語る。そして、その写真データをそのまま、解説抜きで小保方氏に渡したと須田氏に話している。
さらに、若山氏は、実験に立ち会わない小保方氏が整理するのは難しいだろうとも話した。小保方氏は実験をしていない事実をマスコミに伝えたかったのだろう。

しかしその後、若山氏を含め若山研究室スタッフが、小保方捏造論へと舵をきって行くことになる。

若山氏は、小保方氏によるねつ造の手口について須田井に話し始めるのである。
そして、若山氏自ら、レター論文に採用されたこれらの写真に取り違えミスがあると発表するのである。

3月に入ると、若山氏自ら、STAP幹細胞を分析して、親マウスと合わないことを公表する。
論文発表後、まだ、1か月しか経っていないのである。
若山氏のこの発表は、GRASの遺伝子解析の結果について、共著者同士が話し合ったことが無いということを意味する。
“マウスの遺伝子が想定外である”結果につき、論文発表前に共著者同士で話し合っていないことは、この事件の最大の謎である。

恐らく、小保方・笹井組は、“想定外遺伝子の事実”の詳細を知らされず、若山氏は“想定外遺伝子の事実”を知っていたと考えざるを得ない。だからこそ、発表後、若山氏だけが、すぐ遺伝子検査を独自で行って発表できるのである。

笹井氏は、須田氏から、この“想定外遺伝子の事実”について質問を受けた時、マスコミで議論すべきことではないと言っている。共著者同士で、この大事な問題についての議論が全く無かったことが想像できる。

若山氏は、桂調査委員会に、投稿後の論文について小保方氏から相談を受けたことはたったの2回であると話している。そして、実際の論文を見たのは最終投稿の後であったと語っているのだ。

小保方氏にしてみれば、実際の実験を担当した若山氏にご教授願いたい、相談したいと、どんなに望んだであろうか。しかし、それがかなわなかったのである。若山氏がリバイス用の論文作成に全く協力していない理由は、若山氏が論文を捨ててしまった証拠である。その結果、小保方氏はリバイスのための単独実験をせざるをえない状態に追い込まれてしまった。

小保方氏が非協力的な若山氏を恨みながらやむをえず、実験をしたと思われる。小保方氏は、手元の幹細胞が疑惑の細胞であることを知らずに、遺伝子検査のためにGRASに持ち込むはめになるのである。
小保方氏がSTAP業績を独占したくて、若山氏を無視して、単独行動をしたなどとは到底考えられない。

小保方氏が若山研究室で実験をしていた様子についての悪口も、しっかり「ねつ造の科学者」に書かれている。
小保方氏は人の見ていないところで実験をしていた。
STAP細胞をつくる時は、誰も見たことが無い。
夜に実験をしていた。
など、若山研究室は、いかにも小保方氏がねつ造犯人であるかのような情報を須田氏に垂れ込んでいるのである。
須田氏が誰からこうした供述を受けたのかは著書には書いていない。
須田氏に悪口を語った人は、ねつ造画策者の仲間たちだ。そして、須田氏はその人を知っている。
その時のエピソードをいつか、須田氏に語ってほしいものだ。

小保方氏著「あの日」には、受精卵にSTAP細胞を注入するためのマニピュレーターの使い方を小保方氏ひとりが教えてもらえなかったと書いてある。
つまり、小保方氏は注入実験をさせてもらえなかった、大事な実験から外されていたのだ。
しかし、須田氏にたれこんだ誰かは、小保方氏がマニピュレーターの使わず実験をきちんとやっていなかった証拠のような言い方をして、マスコミの誤解を誘っているのだ。

若山氏も、「ねつ造の科学者」243頁で、疑惑の小保方氏を演出している。青字
「僕がノートを見るとかして、おかしいことを突き止めておけば、他の先生たちがしんじてしあうのは防げたと思う。ただ、その時点では、僕自身が信じていたから、・・・・・笹井先生を含め皆が信じてしまったのは、申し訳なかったと思います。」

若山氏の論文撤回がテラトーマというのも大いに変だ。
この実験は、キメラマウスが先だ。テラトーマは、かざりの実験だろう。
普通の実験の経過であれば、テラトーマで確認して、キメラに進むというところだが、若山研究室での実験では一般的な経緯はとらない。
若山研究室にとって、テラトーマは万能性を確かめるための実験としての意味が少なく、興味がない。
この実験は、小保方氏が担当し、彼女以外にはやらない実験であるからこそ、彼女のミスであると主張しやすいのだ。そして、このテラトーマでさえ、疑惑の細胞で汚染されていたのだ。

小保方氏はすでに、若山研究室に来る前からテラトーマを複数で作っている。
だから、テラトーマは、小保方氏にとっては難しい実験ではない。

小保方氏はバカンティ研ですでに作られたテラトーマの写真を使って若山研究室でプレゼンをしている。
小保方氏は、過去の実験経験で、”実験している細胞がここまで幼弱化すればテラトーマ形成が起きる”ことはわかっているのだ。彼女は、何度も、こうしたトライをくりかえてしてきている。
小保方氏は作り慣れたテラトーマを、今更、ねつ造しようなどという気はさらさらないだろう。

しかし、若山研究室は、小保方氏のプレゼン資料を持ち出して、同じ資料を使いまわすとの小保方氏の問題性を演出したのだ。

テラトーマの実験は、STAPの本質にかかわることではない。
しかし、須田氏はいつまでも、ねつ造の証拠としてのテラトーマにこだわっている。
論文のミスの何が大事で、何がミスにならないかの判断は、須田氏には難しいはずのものである。
普通の人であれば、「自らの知識と経験では、判断できるわけはない!」と悟るはずのところだ。
しかし、判断できない自分自身を知ろうとしないのが、須田氏のすごいところだ。

須田氏は、疑惑の初期の時点ですでにねつ造であると確信している。
この事実も、GRASの解析がどこまでマスコミに漏れていたか?を考えさせられる材料である。

捏造を確信する須田氏が以下のコメントによく表れている。
「ねつ造の科学者」66頁で、 青字
もはやミスでは済まされない。この瞬間、私はSTAP細胞論文はもう持たないと確信した。
同時に、STAP細胞の存在そのものへの疑念が一気に膨らむのを感じた。
「ねつ造の科学者」を読んで、学とみ子なりに考えることを当ブログに書いている。
著者の須田氏がなぜ、笹井氏らの説明や弁明より、ねつ造論を推進する遠藤氏や若山氏が真実を語る人達であると判断したのか?

須田氏は、両サイドから、さまざまな話を聞ける立場にあったのだから、双方の対立点を相互に見比べながら、STAP記事を書けなかったものか?

理研がすぐ、遺伝子解析に踏み切らなかった理由は何か?を、須田氏なりに掘り下げてみても良かった。
さらに、ねつ造派学者の強引で狂信的な行動は、”知識人たる行動”を逸脱している!なぜか?と須田氏が感じてもよかった・・・と思うのである。

マスコミがSTAP事件を論じる時に大事なことは、象徴的で特徴的な出来事はどれか?を選び出す作業だろう。

残念ながら、須田氏には、過去に似たような学者たちの抗争事件を取材したことがないだろう。
だから、ねつ造が疑われた人と、逆にねつ造を画策した人の両視点で、STAP事件を取材する事ができなかったようだ。
学者の不正行為をマスコミが暴露する!との武勇伝やら正義感やらに、須田氏がとりつかれてしまったのだろう。

STAP事件に見られた特徴的で奇異的な出来事は、次の2点ではないか?と思う。
1)共著者の一人(若山氏)が自ら、発表後すぐ論文を否定し、マスコミ(須田氏)を使って、STAPねつ造論を披露した事、実際に世間でねつ造論が固まった後は、若山氏は一切のコメントを止めたこと。

2)分子生物学会幹部が、論文ねつ造を決めつけて、なりふり構わず理研の正式解析をせまったこと

!)に記したように、若山氏の行動があまりにおかしいと須田氏は感じても良かったと思う。
論文発表後の2か月の間で、若山氏の対外的態度はめまぐるしく変わったのだ。
この時期の若山氏と須田氏は、直接、会いまみえながら、須田氏は、若山氏の顔色の悪さ、躊躇する様子をまの当たりにしている。

発表後初めて、若山氏がねつ造疑惑に気づいたそぶりをしているのだが、実際には、若山氏の変心はもっと前である。こうしたギャップは注目すべきことなのだ。

論文発表のかなり前から、論文撤回を意図していたのではないか?と思える行動が続いていたと感じる。
小保方氏によりSTAP論文が初回にネーチャーに投稿されてから、アクセプトがされるまでの大事なリバイス期間であるにもかかわらず、小保方氏が単独で実験せざるえを得ない状態に追い込んでいたようだ。

レビュアーからの指示であっても、若山氏が全く協力していない。レビュアーから指示された遺伝子解析を若山氏が無視した様子である。若山氏は、遺伝子解析の結果につき、情報をもっていたはずにもかかわらず・・である。
小保方氏にはマウスも用意できなければ、保存細胞のうちどれを遺伝子解析にまわすのが適切なのか?がわからないはずだ。実際に実験をした若山氏と話ができていないのだ。
こうしたことは、共著者としてありえないだろう。

小保方氏は、やむを得ず、若山氏から残してもらったSTAP(幹)細胞を培養し直したりして、GRASに持ち込むしかなかった。新たにSTAP細胞を作り、幹細胞まで完成させることなど小保方氏のパートではないのだ。

この最後の大事な時期に、小保方氏は若山氏と全く交流が持てずにいる。この時の、小保方氏の戸惑いもいかばかりであったかと思うが、「あの日」には書けないような状況があったはずだ。

須田氏が科学記者であると自負するなら、こうした論文完成前の著者同士の断絶をおかしいと思わなくてはいけないのだと思う。

小保方氏によりGRASに持ち込まれた検体には、すでに仕組まれた危険な細胞になっている。

後でねつ造騒ぎを起こすためには、持ち込み担当者を小保方氏に限定させてGRASに持ち込ませなければならない。当然、持ち込まれた細胞は、論文親マウスとも違っているはずであるから、持ち込んだ人が犯人というストリーになる。
そして、同じ遺伝子を持つES細胞もすでに存在するから、それを使ったと言うことになってしまう。
すでに、小保方氏は、ねつ造の画策者の罠にはまっていたと思われるのだ。

さらに、このGRASが解析した公開データは、STAPねつ造暴露を可能にする糸口ツールとして、その後、おおいにねつ造派に有利に利用されることになる。

遠藤氏が登場し、遺伝子解析を始める。彼は、公開データからねつ造データを暴露させるために白羽の矢がたった学者なのかもしれない。筋書き通りに、解析後の遠藤氏は、強い調子で“ESねつ造に決まっている”と、主張するのだ、

遺伝子解析の結果は、本来は、著者の許可がなければ解析結果を公表することはできない。
しかし、CDBの研究室は、マスコミが自由に入れるような施設なのだ。
まして外部の人ではない内部の人である学者たちは自由にGRASに立ち寄るだろう。 
自己点検グループやねつ造の学者たちがウロウロしているGRASで、厳密に解析結果の秘密が守られる術も無いだろう。

GRASに一旦、STAPの秘密がキープされた後、それの正式公開へ向けての最後の突破が必要だ。理研の内密のデータを解禁して、公開させなければならない。
“STAPはES”なるGRAS解析での証拠を、公開データまで持っていくためには、理研の正式許可が必要となる。

マスコミが騒ぎ、分子生物学会のお偉方の面々が騒ぎ、理研上層部に正式解析をせまった。

マスコミと、分子生物学会のお偉方の面々は、ねつ造偽装の画策者に利用された構図であろう。

マスコミでサイエンスを扱ってきたベテラン記者であれば、分子生物学会のお偉方の面々がねつ造を確信する根拠をさがすかもしれない。何か証拠がない限り、偉い人がここまで騒ぐはずがない!と記者が疑っても良いのだ。
メンツの高い偉い人たちは、普通は集団では騒がない人たちである。

しかし、たまたま、理事長、理事の数名が個性強い学者たちが揃ってしまったのであろう。
学会のトップなる人は、しょっちゅう仲間内で理事長を交代している。STAP事件の起きた時、他の学者がトップだったなら、“STAPはES”の噂があっても、違う対応であったかもしれないと思えるのだ。

慎重な学者であれば、大騒ぎでねつ造を暴露させなくても、本物のねつ造ならすぐSTAP研究はつぶれていくことを予想しただろう。大騒ぎにしなかったかもしれないのである。
{ねつ造の科学者}では、笹井氏の自殺について、第11章でふれている。

笹井氏は、家族への遺書で、「マスコミなどからの不当なバッシング、理研や研究室への責任から疲れ切ってしまった。と書かれていた。この遺言はこの{ねつ造の科学者}でも紹介されている。

このコメントに対する須田氏の謝罪じみたコメントは無い。
笹井氏のマスコミへの抗議に対しては、須田氏の感想は、「笹井氏の死は防げたのではないか」の記述で受け止めている。

{ねつ造の科学者}には、笹井氏は何度も登場する。
多くは、須田氏からのメイルに対する笹井氏からの返信であるが、かなりフレンドリー、かつ丁寧に答えている。

{ねつ造の科学者}の知識不足で、見当はずれで、無礼な須田氏のメイル文章に対しても、笹井氏はまじめに向き合って返信している。

笹井氏は、拡声器としてのマスコミを大事にしているだろうから、偉いなあーと感じる。
さらに、笹井氏はマスコミを教育することで、報道内容の質も向上してほしいとの親心もあるのだろう。
サービス精神旺盛なのだ。

笹井氏は、内心は、須田氏はわかっていないなあー、ひどいなーとメイルにあきれづづ、現時点の彼女のレベルでは、理解させるのは無理だろうなあー、と感じながらも、向上を期待して返信していたであろう。

須田氏の文章の後ろには、“悪口を吹き込む学者がいる“と、笹井氏も苦笑ものだったろう。
しかし、笹井氏は、須田氏のこうした問題点は指摘せず、丁寧に返信していたようだ。
だからこそ、笹井氏の本心を須田氏は理解できないままで過ぎてしまったのだと思う。

須田氏は、笹井井の不幸に際して、“やるせなさ”を感じたと書いている。
“やるせなさ”は、感情としてあいまいと感じる。
とらえどころのない感情を書くのか、他に言い方は無かったのか?と言いたくなる。

須田氏も当然、笹井氏の死にはストレートにショックを受けたであろうし、自らの取材攻勢が影響したと思ったであろう。しかし、できるだけ、そう思わないようにしたのではないだろうか?

須田氏は、「私のせいじゃない!私のせいじゃない! 私は記者としてやるべきことを追ったまで・・・!」と、須田氏は、彼女自身を正当化し、かつ、鼓舞したかもしれない。

こうした感情は、その時は乗り切れても、後で何年も経ってから、思い出してつらくなる種類のものではないかと思う。マスコミ人であっても、マスコミ業務から離れると、一般人の感覚がよみがえるような気がする。

今後の須田氏は、サイエンスライターとして活躍したくても、学者たちから敬遠されるであろう。
須田氏が四面楚歌の環境になって初めて、自らの行動の問題点に気づくようになるのかもしれない。

須田氏は、知らないことをまるで知っているかのように書き、判断できないことを判断できるような気持ちになってしまった。須田氏は自分自身が優秀だからこそ!と思ってしまった。

知ったかぶりにも抵抗を無くし、自らが専門家にようにジャッジできると思い上がってしまった。
吹き込まれたことを信じて、自分の意見のように書いてしまうのは、一種の“嘘”だろう。
つまり、須田氏はそんな自分に気づいたら、小保方批判などできないだろうけど・・・。

須田は今後、この問題点に気づくことになるだろうが、一度出回ってしまった書籍は、もう決して回収することはできない・・・。

若い女性は怖いもの知らずでも世の中が通る。その活躍は女子力として、マスコミはちやほやする。
しかし、その実態は、しばしば中空である。

今回のSTAP事件は、潰そうとする学者たちが、バラエティーに富んで須田氏の周りに登場する。
学者たちが須田氏に情報を流せば、全国レベルの記事にしてくれた。
こうしたSTAPを潰そうとする人たちは、経験の少ない女性記者たちをだますのである。

賢い学者たちは、自らは一方的な見方をしていることを自覚しつつ、フェアな人であると装うことができる。他人にうまく話をして、公正な意見であるかのように説得する。こうした話に乗ってくるのは、背伸びをしたがる、誘導されやすい女性が多い。こうした人たちを意のままに動かすのが楽しいのであろう。

小保方氏が研究していたバカンティ研は、病院の中にある小規模研究室である。
こうした大学付属病院で再生医療を研究する医師の元には、治療法のない病気が持ち込まれることがある。
患者さんの了解を取り、要望があれば問題ある治療が時に行われることもあるだろう。」

目のまえの困った人を前に、臨床医がエイヤア!の治療をすることがある。たとえ、治療に問題あっても、実施されることがある。
しかし、医療の平等が行き届いている日本では、社会の反発も強く、基礎の学者からも攻撃が強い。
日本には、保険やお金が無くて医療にアクセスできない人というのが存在しない。

新規の治療につながる研究には、人々の期待が大きく予算がつくのである。
政治家がからみ、難病患者たちが希望を持つ。
しかし、基礎学者は、問題点をたらたらと批判する。
医学の基礎系と臨床系では、両者の間に昔から確執が大きい。

基礎学者は、臨床医の研究をけなす傾向がある。そんないいかげんな研究では、世の中に役立たないと言う。基礎学者は、臨床医の展望や希望が理解できないし、臨床医学は急に進むことがあることも見通さない。
つまり、追及したら本筋はだめだったが、副次的な発見があったなどの、ひょうたんから駒的進歩もある。
基礎学者は、懸念したがる人々であるが、その懸念の方向性がズレていく。

こうした基礎学者特有の視点も、今回のSTAP事件の発生に関係していると思う。
もちろん、バランスの良い考え方をする基礎学者もいる。基本的にこちらの人の方が多いだろう。
医学の事件に限らず、偏った人間がたまたま複数で集まってしまうととんでもない事件は起きてくるような気がする。

基礎と臨床の対立する現場の実態が、{ねつ造の科学者}で見れることは興味深い。
書かれている文章を紹介しよう。
以下は、笹井の予算獲得力に対する批判だ。青字

設立から10年以上が経ち、発生生物学のピークを過ぎてもなぜ、CDBが巨大な予算を獲得できていたかというと、再生医療のけん引役という看板があったからで、これはある意味で嘘に近い」
「そういう実態との違い作ったと言う点では、笹井さんも西川さんの次に責任が重いし、竹市さんもそれにのっかったわけです。」

「小保方さんならともかく、笹井さんレベルの人が、基礎の基礎といえるネズミの成果で難病の患者さんにも期待を持たせるようなことをいったのにはあきれた」
と振り返り、こう続けた。

「・・・・予算を獲得するためにうまく立ち回り、誇大広告的なアピールをするのは、一時的にその人の組織にメリットをもたらしても、学問、社会、国民、経済にとっては逆に働く。日本の科学の根幹的におかしなところが、氷山の一角として表れてしまったのではないか?
「ねつ造の科学者」において、著者の須田氏が、ねつ造派やSTAP派の学者たちと、どのような接点を持っていたのかは、記録として価値ある。

誌面をつくる立場のマスコミデスクや主筆は、何を選択するかのプロであろうが、現場でコメントをとる記者たちの知識や経験はまだそこまでのレベルにはなっていない。

マスコミは、なじみの薄い事件であっても、重要度や真実性について独自の判定を常に突きつけられる。

再現性の難しい生物学分野の記事の評価判定は、マスコミにとって慎重をきすだろう。
特に、新規の科学記事の場合は、難解な用語が多いため、マスコミ独自で判断するのは難しく、マスコミに近づいてくる学者たちに、アドバイスを求めざるをえない。
しかし、マスコミに近づく志向の学者たちは曲者がいる。マスコミを利用して、自らの影響力を高めたい志向の人たちが多くなる。

STAP実験は話題性が高かっただけに、実験中からアンチSTAPの学者たちは大勢いた。
特に、実験途上でGRASで解析された遺伝子データに疑惑が出てからはなおさらであったろう。

論文の根幹をくつがえすような可能性があるものの、GRAS解析の内容は不透明であり、残存検体の有無もはっきりしなかったようだ。しかし、今となれば、爆弾遺伝子解析と呼べるようなものだろう。
案の定、最終の調査委員会において、理研内GRASデータが再解析され、STAPの不幸な顛末につながっていくのである。

話しを元にもどすが、須田氏の周りにはアンチ小保方派がいろいろに集まってきていた。
須田氏は、こうした学者たちから大きな影響を受け、自らのねつ造論を固めていった。

須田氏の「ねつ造の科学者」は、ねつ造派の活動が実によく書かれている。
後で、何らかの理由でSTAP事件が検証される際、あるいは、STAP派が反撃を開始する際、関係者の証言や資料が有用になるであろう。

驚くべきことに、須田氏は、過去に小保方氏が投稿しリジェクトされた論文をかなりの量で入手している。
誰からか渡されたかは書いてないが、須田氏は内密にわたされたであろう資料を秘密にすることなく、堂々と自らの書籍に書き込んでいる。

恐らく、須田氏に渡したのは、論文著者の誰かであろうから、おのずと候補は限定される。

この論文を、須田氏が入手できた経緯についても何も書かれていない。
読者は、驚きと不信を感じつつ読み進めると、須田氏がいかにいろいろな学者たちからコメントされていたかを見通すことができる。

渡された論文は、200頁もあるという。これはレフェレンス(参考文献)や図表も含め、A4体裁でかかれたものと思われるが、こうしたものを、須田氏のようにマスコミで生きる人が単独で読みこなすのには限界がある。
ある程度は理解できようが、限界がある。

実際に、須田氏は論文の和訳を依頼したり、解説してもらうために論文を他の学者に渡しているのだ。
こうしたまた貸しのようなことが簡単になされてしまうことも信じられないし、その事実を公にしていることにもびっくりする。

そうしたあきれついでだが、須田氏は、リジェクトされたこのSTAP論文の読後コメントまで書いている。

投稿論文は、査読者(レフェリー)が読んで、論文の新規性、重要性を審査して、アクセプトか、リジェクトを決める。今回は、須田氏はこのSTAP論文のみでなく、レフェリーのコメントなども入手しているようだ。

これらの資料すべてを須田氏が読んで出した感想が以下だ。
”レフェリーの指摘した項目が、次の論文に生かされていない!”である。
須田氏自身で判断したように書いているのだ。

これにはさすがにあきれた。
旧論文の内容についてレフェリーから指摘された問題点が、続く新論文のどの部分に反映されたか?改善されたか?を、須田氏が判断するのは困難だ。
須田氏は、ねつ造派の学者たちから吹き込まれたコメントを、自らが判断したコメントとしているのだ。

担当記者が、こうしたコメントを新聞記事の原稿として書いたら、上司がすぐ止めるだろう。
上司は、高度に専門的な感想を書くのは、新聞社の仕事ではないと判断できるからである。

新たに作製された論文のどの部分が、過去の論文から改善されているかがわかるのは、その研究分野のプロだ。
過去の論文と、その延長上で仕上げられた新論文の違いがわかるためには、プロの頭脳が必要なのだ。
当然、プロは、和訳などしない。日本語に置き換えていたら、そうした比較が不可能になる。

違いを知るためには、二つの論文に書かれた内容をしっかり読むだけではすまない。
プロは、過去に書かれた主要な論文はすべて頭に入っている。
どの引用論文を追加し何を除いたのか?の選択に、著者の方向性がしめされているのである。

比較考察後初めて、以前のSTAP論文と新論文とが内容的には変わらないという感想を持てるようになるわけだ。
当然、そうコメントしたのは、悪口たらたらのねつ造派の学者であることは明らかだ。

マスコミが、この難しい科学分野で記事を書くには、プロの学者のサポートが必須だ。
学者たちは、須田氏にアンチSTAPの記事を書かせるために寄ってきているのだ。
日経サイエンスの古田氏や詫摩氏も、須田氏と同様な立場である。

ねつ造派の学者たちは、ねつ造情報をマスコミにザルのようにリークした。
そして、マスコミ記者たちを真実解明の闘士として活躍するように鼓舞し、その環境を用意してあげた。
一方で、ねつ造派は、入手していたGRASの遺伝子解析を人質として使い、理研上層部を追い込んだ。
ねつ造派学者たちは、マスコミを利用して、世論を誤った方向へ導いくことに成功した。

そうした世論に対抗するために、STAP派の学者は検証実験により自らの正当性を挽回しようとした。
しかし、分子生物学会幹部らは、ねつ造はすでに確定していると主張し、検証実験には強く反発した。
分子生物学会幹部たちは、GRASの解析結果が公表されなくなったら、振り上げた拳が意味を失い、メンツまるつぶれになることを心配したのである。

学者もマスコミも、国民をこれ以上、だますな!と脅迫まがいの強い言葉使い、正式の解析を理研にせまったのである。

そうしてやっと、GRASの解析結果が、調査の最終結論として日の目を見るようになるのである。

透明性の高いガラスのように、今は、分子生物学会の検証実験反対のもくろみが見える!ということなのだろう。

こうした経緯の中で、検証実験は実地されたが、成果は無視された。
予算は、実験の効率性をあげることには使われず、小保方氏にプレッシャーをかけるためのカメラなど、無駄な設備投資になり果ててしまうのである。




「ねつ造の科学者」から、読み取れるものについて、学とみ子なりに気づくままに当ブログに書いている。

須田氏が、小保方氏の悪口をおおいに吹き込まれていたであろうことは、「ねつ造の科学者」でよくわかる。

“STAP実験がずさんである”などと、須田氏は、よくもまあそうした表現が使えると、関心してしまうが、ずさんという言葉を使って須田氏に告げ口をする学者たちの影響だ。須田氏は、何度も聞かされているうちに、ずさんという侮辱の言葉に慣れてしまい、ずさんと言っても問題無し!と思ってしまうのだろう。

とにかく、専門用語の使い勝手をマスコミに教え、マスコミが専門家らしく科学情報が書けるように、ヘルプする学者たちがあれこれ存在することがわかる。時には、ライバルを追い落とすために、学者がマスコミを利用することもあるのだろう。記者をその気にさせれば何でも広める事ができる。/div>

ねつ造説を強引に牽引した分子生物学会の学者本人は、ねつ造を強力に信じている。

分子生物学会理事長、理事らが率先して、小保方氏の未熟さをけなし続けたとしても、ねつ造論へ持っていくことはできない。理事長、理事らは、STAP細胞はESだったの結論に持っていきたい様が見え見えとなっている。
だから、理研が正式の遺伝子調査をしないと、学者たちの主張は丸つぶれである。

社会的地位の高いエリートたちが、自らの社会的生命をかけて、これだけ強い発信を行う背景には、STAP細胞はESであるとの確たる証拠を入手しないとできないであろう。
ねつ造の確固たる証拠とは、2012年、2013年に、GRASで解析されていた遺伝子データに他ならない。

CDBのGRASには、論文発表前からSTAP(幹)細胞の遺伝子データが存在しているのだから・・・・。このデータを知っていたら、ねつ造論を強く主張できる。

当初、理研上層部も、過去の検体の再調査には乗り気でない様子であった。恐らく、理研上層部もこの爆弾となる解析結果を内々に知っていたのだろうと思う。
理研上層部は、笹井、小保方氏を信じていたからこそ、爆弾をそっと置いたまま、検証実験をしてSTAPの存在を証明するとの方向へ進んだのだろう。

これは将来的なことになるが、事前に極秘情報を得ていた分子生物学会の複数の学者たちのうちの誰かが、いつか、何かの機会で、GRASデータ事前リークを告白する日がくるであろうか?
少なくとも、今の時点ではそれは難しい。
だから、すでに世に出た記録等で、関係者の証言を集めていくしかない。

そうした意味で、、「ねつ造の科学者」も、関係者証拠探しに、適した書籍と言えよう。
証言はどこかにないか?である。

最初に目に留まったのは、次の記載である。
この時は、すでに小保方氏、笹井氏両氏による記者会見が終了している時点である。
「ねつ造の科学者」193頁には、ある国立大学教授のメールでの言葉として次のような記載がある。
このメールは、笹井氏の釈明会見の終了後に、須田氏に寄せられている。

この学者は、ねつ造論に絶対の自信をもっている。
遺伝子解析の結果を事前に知り、ねつ造間違いなしと思えなければ書けないような文章ではないのか?
小保方氏をねつ造犯に間違いない決めつけ、歴史的不正事件であると主張している。

引用 青字
科学的な主張は、私にとっては説得力が無かったですね。・・・特に、この機に及んでなぜ。小保方さんの出した論文のデータを普通の人が出したデータと同列に考えられるのかが不思議です。

ねつ造のある論文の一部にでも真実を探そうとする行為はどれほどむなしく、非生産的な事かは歴史が証明しています。作製が簡単と言われたSTAP細胞が・・・
・・・・
なぜ、これほどまでに多くの人を巻き込んだ大騒動が起こったのかを正直に記述する事だろうとおもいます。
STAP現象をさらに追及することは罪であり、ますます、人々を混乱に陥れているという事が理解できないのでしょうか?「STAPあるある詐欺」と呼びたいですね。
引用終わり

こうしたSTAPねつ造確定論は、論ではなくすでに現実であるとこの学者は強調しています、これは、STAP(幹)細胞の遺伝子解析の結果を知っているとしか考えられないと思います。
須田氏は子持ちのキャリアウーマンのようだ。
若くして、須田氏は、これだけ世論をひきつける事件に関する記事が書ける立場になれるのはうらやましいが、やや不思議な感じもする。文章はわかりやすいが、社会的には経験不足でわからないことがたくさんあるだろうから。

しかし、同僚の男性記者たちは、実力や経験があっても、一流科学者たちに対し、気後れしたり、自らの知識不足を案じたりしてしまい、案外、須田氏のような果敢なる取材はできないのかもしれない。
そうした男性記者たちを尻目に、須田氏は一流学者たちの取材で飛び回っていたようだ。

須田氏が有名学者と次々にアポが取れてしまう様子を、男性記者たちは、ややあきれながら批判的に見ていたであろう。そうした同僚たちの横の目線を、須田氏は見逃さず、文章にしている。

この須田氏の取材ぶりには、殺意を感じると「あの日」で言っていた小保方氏だが、この二人が会いまみえるとどうなっていたのだろうか?予想に反して、須田氏は、小保方氏に同情的になったかもしれないのである。
熱意ある女性同志のカンが通じあったかもしれない。

39頁には、須田氏が小保方氏へ同情していた様子が書かれている。但し、須田氏の内心が小保方氏へ同情的であっても、新聞社の方針に反してしまうため、記事化されることはなかったであろうが・・・。

須田氏は、STAP論文に疑いを持ち始めるのだが、最初の頃は、何が問題で、何が問題ないのか?について、とまどいが見られたようだ。マスコミ人の知識不足はやむを得ないが。

騒動初期に指摘された画像への疑義は、ねつ造暴露に向けて、学者たちが伏線を張る手段だった。須田氏は、そうとは疑わず、画像の疑義の解明が、最大、重要だと感じたようであった。

論文発表後からすぐ、画像の疑義だけでなく、小保方氏への悪口などが急速に高まっていった。

そんな2月下旬、須田氏は元CDB副センター長の西川氏の聞き役として、ニコ動に出演している。
この対談時の西川氏は、「以前の論文は、胎盤寄与はあまり書かれていなかった。今度の論文は、はるかに成熟し、面白い論文になった。」と語っている。
つまり、画像の事など、西川氏は問題としていないのである。

しかし、このニコ動会談で、須田氏は、画像疑義について西川氏からコメントをとろうと頭が一杯で、西川氏が重要な事(ねつ造論)を語っていても、そこはうわの空のようであった。

西川氏が、酸浴のタイミングの難しさについても熱く語っていても、須田氏の内心はそこにはない。
彼女は、画像の疑義をいつ切り出そうと必死で考えていた様だ。

須田氏にとっては、何が何でも、画像の事を質問したい。なぜなら、須田氏にとって、そこが一番聞きたいことであるからだ。そこが重要であると思ったからである。

この時点で、画像の疑義の裏にあるねつ造暴露の企みに気づくのは、若い女性には難しいだろう。
つまり、マスコミも又、笹井小保方潰しの学者たちに利用されたのである。

「ねつ造の科学者」には、47頁には、須田氏のあせる気持ちがつづられている、そして、西川氏は、ねつ造という反社会的な企みは、どのような時に起きやすいかについて語っている。青字

(西川氏の)論文の解説に時間がかかり、視聴者がおそらく最も関心をもっている画像の疑義になかなかたどりつけない。(須田氏は)内心あせったが、残り数分のところでようやく質問できた。西川氏は「こういった実験というのはノートをとってきちんとやっている」「ノートをみればわかることですよね。だいたい」と、それほど深刻にはとらえていないようだった。

番組の雑談だったろうから、西川氏はこうも語った。
「科学でねつ造が生まれるほとんどのケースは。起こることが予想されていることを実験的に、他に先駆けて示そうとする場合だ。韓国の黄禹錫氏によるヒトクローンES細胞のねつ造事件の場合、すでに動物でクローンが作られていて、ヒトならどんなデータになるか誰も予想できた。STAP細胞は誰も考えつかなかったことで、結果はこれまでの常識と全く異なっている。マウスのiPS細胞の時と同じでお手本がない。こういう結果はねつ造からは生まれない」
引用終わり

須田氏が、ねつ造派の学者たちと、どのような接点を持ち始めるのかは、興味ある点である。
須田氏は、多量の小保方悪口を吹き込まれたであろうから・・・。

須田氏は、誰から小保方氏の悪口を吹き込まれていったのかに私は、焦点をあてて本を読み進んだ。
しかし、悪口と関係する学者たちの実名はほとんど出てこない。

54頁には、以前から知り合っていた某学者と、京都の小料理屋で会ったと書いている。
この某学者は、マスコミに情報を流すことが好きな人のようで、今回も情報を流すために須田氏と会ったのだろう。当然、この学者は、STAP懐疑派である。

前に心筋細胞ねつ造で問題になった森口事件というのがあったが、そのねつ造疑惑について、マスコミに情報を提供したのが、この某学者とのことだ(名前は載っていない)
森口事件を契機に、須田氏は、このマスコミへチクるこの某学者と交流関係が始まったらしい。

「ところで、須田さんは記者会見のとき小保方さんにどんな印象を持ちましたか?」と、某学者は須田氏に親しく聞いている。
須田氏が小保方氏の印象を語った後、すぐ、某学者は次のような批判をマスコミに吹き込み始めるのである。
某学者は、「あれが本当なら、小保方さんは相当、何でもやってしまう人ですよ。無断引用もね」と言った。
須田氏著の「ねつ造の科学者」は、女性特有の率直さで書かれている。

この本に書かれた関係科学者のコメントの中には、言った本人が“ここは書かないでほしかった”となるものがある。しかし、こうした記述は、STAP事件関係者の数少ない証言として、意味があるものと思う。そうした意味では、須田氏が逐次記録した関係者の言葉は貴重だ。

しかし、須田氏は、生物学に詳しいわけではなく、科学者が論文を書く経過で、科学者の頭の中が実験結果で変化していくということも理解していない。
新たな実験結果が出れば、出た後と、出る前では、研究結果の解釈が変わってくるかもしれないのである。

新規の実験は、世界中、どこをさがしても正しい答えはない。だから、実験をして証拠を出し、世の中に新説を残す作業だ。須田氏は、こうした意味を理解していないのではないかと感じる。
これも、女性特有の率直さであり、若い時期特有の自信である。

たとえば、スフィアについてだが、なぜ幼弱化が起きるのか?もともとある幹細胞が選択されるのか?分化した細胞が再び戻って幼弱化するのか?、どちらであるかの答えは決まっていない。
世界中で、答えが無いことを須田氏は理解せず、小保方氏が都合の良い説明しかしていないと非難する。

今回は、小保方氏がかかわれなかった実験のデータの不備が多数指摘されているが、須田氏は、誰が何をしたのかという視点を持っていない。
ネーチャーに載るような実験は、この人しかできない!という段階のものが多いのではないか?

そうした難しい実験、解釈の難しい結果を、若山氏は小保方氏が整理できない状態で渡してしまい、若山氏自らは実験解釈から手を引いてしまったのである。

その結果、論文の不備は、すべて小保方氏の責任とされることになった。
他人のやった実験を、実験者のサポート無しで、論文に仕上げていくのは難しい作業だ。
そうした状況に追いやられたことが、STAP論文の悲劇だった。

マスコミの手法は、いつも、疑惑者を追及、追及して、相手が正しいとされる答えをだしてこない限り、追及をくりかえす。

マスコミは、自らは、正しい答えを知らない。想像しない。
せっかく、インタビューしている相手が、素晴らしい答えをしてくれていても、マスコミが望む答えを欲しがる。
まして、正しい答えは流動的という観点には立たないようだ。

前半の注目すべきことは、若山氏が、いつからアンチ論文に変身していくかである。
こうした記述においては、須田氏はがんばっている。
若山氏の心の変化を読み取り、文章にしている。
須田氏のセンスと熱意が、若山氏の率直な証言を引き出したと思う。
若山氏がごまかしたい説明をする時には、意味があいまいで、顔色が悪くなる様子を須田氏は観察している。

以下は、「ねつ造の科学者」の本文である。青字

49頁 使い回しが指摘されているマウスの胎盤の画像は、若山氏が撮影し、元データは、顕微鏡付属のパソコンに保存されている。片方が正しく、もう一方は「明らかな間違い」だが、セットで掲載されている別の画像に問題はなく、間違いを消してもこの図でしめすべき内容に影響を与えないという。

・・・・・(若山氏は)論文の図の作成にはかかわっていない。彼女自身の実験ノートと画像フォルダーの日付を照合すれば、実験の画像か分かるはずだが、大量のデータを扱っており、彼女が自分で撮った画像でもないので、論文の編集途中でごちゃごちゃになった可能性はある。

画像は、論文に掲載されたものだけでも百枚以上、保存したものは何千枚にもなるうえに、一つの図の中に、複数の作成者の画像や図が混じっている。投稿を重ねる途中で、全体の構成の大きな変化もあったし、各図の内容やレイアウトの変更も何度もあった。
・・・・・・
最終チェックをすべきだったという意味では、僕(若山氏)にも責任があるが、実際、図の作成には関わっていないのでどうすることもできない。

膨大なデータ、それも小保方氏が実験したわけでも、撮影したわけではない写真を、研究歴5年の小保方氏が単独で管理し、論文に採用するなど無理だ。
あえていうなら、若山氏は、小保方氏が管理できないような状態でデータをわたしていた。
そして、実際に写真の一部が論文に採用された時点でも、チェックをしていない。

あるいは、すべて小保方氏の仕事であるかのような体裁となった論文を、若山氏が怒って無視した・・かもしれない。

ネーチャーから指摘されて、リバイスを書く頃には、小保方氏、笹井氏と、若山氏の関係はとても悪かったと推測される。
結局、論文でミスが起きても、若山氏はかまわないという姿勢なのか?と思えるのである。

さらに言えば、若山氏は、図表のミスが論文撤回につながることを予想し、それを望んでいたかもしれない。
そうした想像ができてしまうような、冷たい若山氏がそこにいる。
若山氏はリバイスで要求された遺伝子解析用マウスの提供もせず、知らん顔をつらぬいたようだ。

冷たい若山氏のコメントが次にでてくる。
若山氏は、ミスだらけの論文と言って、小保方氏を強く非難しはじめるのである。

ページが飛んで恐縮だが、177頁、2014年4月小保方氏が記者会見をした日、若山氏は須田氏にメールを寄せている。この時は、若山氏は、すでに論文撤回を決めていて、早く撤回作業を終わらせたいと考えていたのだろう。若山氏の小保方氏に対する非難も、以下のように強い表現が使われている。青字

今回は調査委員会が行った6項目だけです。それ以外にも指摘されている不審な点を明確にしなければ、この論文は、あまりにミスが多いので、誰も信用してくれません。