クラブチームのオーナー | ソフトボールを愛する人にお届けするブログ

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闘犬センターのオーナー

「弘瀬 勝氏」

は、チーム結成時

「わしは金は出すが、口は出さん。」

と言っていました。

ソフトボールのことは、監督の田中則夫
さんに任せるだったんです。

最初はそうでした。

ISFの副会長、日本ソフトボール協会の
会長をやった人が、結成当初はチームの
練習の時は外野で球拾いをやっていたん
です(笑)

その光景を見たときは、監督以下で

「おい、球拾いさせてええがか?」

と相談したことを覚えています。

結局は勝手にやっていることだし、人も
少なかったので、そのままやってもらっ
たんですけど、健気な姿でした。

そううちちょっとずつ口が出て来るよう
になってきて、最後には

「わしの言う通りにせえ!」

になりました(笑)

まあ、あれだけお金を出しているわけで
すし、誰よりも勝ちたい、負けたくない
という人でしたから、選手のやることが
気に入らないことも多かったと思います。

けど本当にお金は潤沢に出してくれてい
ました。

それは国体に行く時も県のお金は使わず、
自腹で行っていたこともありましたし、
高知で全国大会を開催した時も、レセプ
ションの費用、役員へのお土産代などま
で負担していたことも事実です。

これをやることによって、誰にも闘犬セ
ンター、弘瀬 勝のやることに口出しを
させないようにしていました。

「わしは自分の金でやりゆう。」

これですね。

これがオーナーと闘犬センターの選手の
中で納まっているうちはまだ良かったん
ですが、オーナーが日本ソフトボール協
会でのし上がっていく過程で、勝たなく
てはいけない相手がソフトボールのチー
ムだけではなくて、協会そのものであっ
たり、役員であったりするようになると
ややこしくなりました。

私たちは純粋にソフトボールをしていた
だけなんです。

あなたが日本ソフトボール協会で誰とど
う戦っているとか、立場がどうとかなん
て関係なかったんです。

それがいつの間にか巻き込まれるような
感じになりました。

ついにはそれまで一回も言わなかった

「勝て!」

という指令までが出るようになります。

そして日本ソフトボール協会会長になっ
た時期には、

「わしは日本一のチームを持っちゅう
 会長ながぞ。」

「優勝せんか!」

要求はここまでになりました。

この前後からです、闘犬センターが優勝
しても喜ばなくなったのは。

優勝して嬉しくない訳じゃないんですが、
それより一つの大会が終わったという感
じの方が強かったんですね。

ですから、終わって出る言葉は

「終わった、終わった。」

「帰るぞ。」


になってしまいました。

大会中は常時連絡がつく状態で試合をし
ていましたし、携帯電話が普及してから
は、大事な試合はベンチから実況中継を
していました(笑)

それまでは試合中に控えの選手が、近く
の公衆電話まで行っていたんですよ。

ベンチには控え選手が2名しかいなくて
も、それはさせられていました。

携帯電話が普及し始めた頃はまだまだ電
波の届きにくい会場で大会をやっている
こともあって、最初は何とか圏内だった
ものが、いつの間にか圏外になっていて
電話がつながらず、試合が終わって

「今日はかかって来んかったね。」

と言いながら携帯電話をみてみると、そ
こには「圏外」の表示が・・・

電話をしてみると、そこには激怒したオ
ーナーがいました。

連絡が取れないので、相当イライラして
いたんでしょう。

いきないり怒鳴られました。

「知るか、いつの間にか圏外になっちょ
 たがや。」

「そんなに気になるがやったら、ついて
 来い!」

こっちも頭に来ますから、ブツブツ言う
ことになります。

こんなことは日常茶飯事でしたから、歴
代監督は大変でした。

試合前にはその日の先発メンバーの報告
をしなくてはいけませんし、時には換え
ろという指示も出ます。

時間のない試合前だというのに、関係の
ない話が長く続く時もありました。

メンバー表は出さなくていけないし、ア
ップもあるし、打ち合わせも・・・

そんなことはオーナー様には関係ありま
せん。

自分の言いたいこと、話したいことは全
部言わないといけなんです。

そして言いたいだけ言ったら、

「ほんなら頑張れよ。」

と勝手に切ります(笑)

試合中は経過報告、終われば結果報告、
闘犬センターの監督は激務でした。

けどこの身勝手なオーナーも、外野で
球拾いをしていた人と同一人物です。

時間と環境が変えさせたということで
しょうか?

今日はここまでにしますね。