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平成11年になりました。

この年はいったいどんな出来事があっ
たのでしょうか。

昨年2位に終った日本リーグの戦いの
様子を、詳しくご紹介しています。

それではどうぞ。

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■平成11年
■編集後記

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■平成11年
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西村監督就任2年目のシーズンはどん
なシーズンだったのでしょうか。

順番に振り返ってみましょう。

シーズン開幕は地元高知で開催された
日本リーグ第1節になりました。

この年から岡本、江口選手と岡豊高校
で同級生だった西田選手が新加入して
います。

岡豊高校から日本体育大学に進学した
ものの、上手く行かずソフトボールか
らも離れていた西田選手を同級生たち
が誘って、もう一度ソフトボールの世
界に連れ戻した形になったものです。

仲間って有難いものです。

まあ、練習も何もしていませんでした
ら、走れない、投げられないといった
状態でしたので、使えるのはバッティ
ングだけという感じだったでしょうか。

まあ、打っても走塁中につまづく、転
ぶと、よく笑わせてもらいました。

始まった日本リーグが初戦住友金属を
6-0,続くトヨタ自動車を6-1で
破って連勝スタート。

このことを伝える高知新聞には、

「これだけやれれば立派。7連覇の頃
より今のチームが強いかもしれない。」


抜け目ない攻めで挙げた最小得点を、
エース西村が守り切る試合の連続で連覇
した頃を知る杉本コーチが満足そうに振
り返った。


続く2日目、ホンダエンジニアリングに
3-1と勝って、首位スタートと願って
もない第1節になりました。

この時のホンダエンジニアリングの先発
の浜中投手は、現在女子のホンダの監督
をされています。

このシーズンは最初から、杉本さんがコ
ーチとして、私がトレーナーとしてベン
チに入っていました。

2日目の7回裏、体力の限界を訴える西
村投手でしたが、何とか完投しています。

その様子を伝える高知新聞には、

「昨年監督を任された。試合前に先発メ
ンバーを決めたり、ノックをしたりで投
球練習5球でマウンドに上がったことも
ある。」


「今年は元監督の杉本博司が部長兼コー
チでベンチに戻ってくれた。西村の前の
エース山崎浩志もトレーナーで名前を連
ねる。」


「作戦、選手の健康管理を先輩に任せら
れる。」


「昨年の苦労を考えれば体はしんどくて
も気持は楽。まだ最後まで投げられる。」


去年からこの二人は復帰してはいるので
すが、久し振りの現場復帰ということも
あり、何をどう分担して、どこまで口を
出し、どこを監督の西村に任せるかとい
うことを手探りしていた感じでした。

この年はオーナーがどこまで口を出して
くるかも分かりましたので、ここはこう
しておけばオーナーの機嫌を損ねること
がないというラインがはっきりしたこと
が大きかったです。

闘犬センターの最大の敵は「オーナー」
だったということが、はっきりしました
ね。

5月山形県で開催された日本リーグ第
2節を4連勝で切り抜けた闘犬センタ
ーは、7戦全勝で折り返し。

若い選手の活発な打線の爆発と、大木、
植村投手の活躍もこの全勝を支えてい
ました。

7月静岡県掛川市で開催された第3節
の初戦、住友金属戦2-2からのタイ
ブレークで1-3で敗れて、今シーズン
初黒星。

両翼73メートルという当時としては
広いグランドで、高知なら4本入って
いるという当たりが外野フライになる
という不運もありましたが、この住友
金属の森井という投手には何度も痛い
思いをさせられています。

闘犬センターは創部当初から速球派の
ピッチャーは得意でしたが、軟投派の
ピッチャーを苦手としていました。

この森井投手に対しては完璧に抑えこ
まれるということはないのですが、あ
と1本が出ない、外野フライ1本打っ
ていれば勝っていたという試合が多く
ありました。

初黒星をひきづることなく続く山形県
庁を3-0,ホンダエンジニアリング
を4-2で勝って、第3節を2勝1敗
通算成績9勝1敗で最終節に臨むこと
になりました。

10月大阪市で開催された最終節の第
1日目で、デンソーに6-1,西日本
シロアリに5-0と勝って優勝に王手
をかけています。

2日目トヨタ自動車を3-0で破って
優勝を決定しました。

その後行なわれた最終戦は2位になっ
たツヅキグローバルの馬場投手に6回
までパーフェクトに抑えこまれ、1-
5で完敗して日本リーグを終了するこ
とになりました。

ツヅキグローバルの意地ををみせられ
た結果になりました。

優勝を伝える高知新聞の記事をご紹介
しましょう。

「優勝目前で引きずり落とされた悪夢
の逆転サヨナラ満塁本塁打から1年。」


「黄金時代再来を目指す闘犬ナインは
淡々と3年ぶりの優勝を手にした。」


「優勝を決めた13試合目までの総失点
が13。過去2年のシーズンの総失点は
いずれも30を超えており、今季の優勝
が「守り」の成果だったことをうかがわ
せる。」


「あとはいかにトーナメントを勝ち抜く
力を付けるか。リーグ戦とは違い、トー
ナメント戦の国体ではプレッシャーの度
合いが違うだけに、「全員が頭を使った
プレーをやらないと」と杉本部長兼コー
チ。」


「黄金時代の再来は、一人ひとりがいか
 に自分の役割を果たすかに掛かってい
 る。」


さてこの年の国体はどんな戦いになった
のでしょうか。

それは次号でご紹介したいと思います。

今日はここまでにしますね。

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西村監督2年目の日本リーグは優勝とい
う結果でしたね。

杉本さんの復帰も、いろいろな意味でチ
ームに安定感をもたらしました。

若い選手たちが豪快なバッティングで、
相手を打ち負かす戦い方をするように
なったのもこの時期からでしょうか。

ただ、若さゆえのもろさも同居してはい
ました。