メールマガジン(59) | ソフトボールを愛する人にお届けするブログ

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2日連続の「メールマガジン」の
2日目です。

それではどうぞ。

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■平成10年(その2)
■編集後記

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■平成10年(その2)
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それではシーズンを振り返っていきま
しょう。

いつものように

「高新スポーツ賞の顔」

の紹介記事から始まる1年になりまし
た。

ただ受賞は「闘犬センター」ではなく
て、「国体ソフトボール成年男子1部
3連覇」
でした。

家竹、山崎正宏の離脱と西村投手の故
障などによって、日本リーグ8連覇を
逃して迎えた大阪国体でしたが、怪我
の回復も7割程度の西村投手の頑張り
と、若い選手たちの成長で勝ち取った
優勝をの様子を伝えています。

3月には県体協賞の最優秀賞に西村選
手が選ばれています。

さて4月からは日本リーグが開催され、
昨年の2位の闘犬センターの巻き返し
はあるかという記事が掲載されていま
す。

4月26日和歌山県貴志川町で第1節
が開催され、腱鞘炎と肩痛の西村投手
は大木投手との継投で、ツヅキグロー
バルを2-1,山形県庁を8-0で破
って連勝スタートを切ります。

ところが最週日に住友金属に3-4で
逆転サヨナラ負けを喫すると、その後
のトヨタ自動車戦に事件は起こります。

6回表闘犬センターの守りの時のプレ
ーに対する審判の判定に納得がいかな
い西村監督が選手を引き上げさせ、そ
のまま試合放棄となってしまいました。

試合は0-7で負けとなり、第1節は
2勝2敗という苦しいスタートになっ
てしまいました。

納得が行かない場合は試合放棄も辞さ
ないなんて、西村監督はなんて熱い男
なんでしょうね。

日本リーグでの試合放棄なんて、後に
も先にもこの試合だけじゃないんでし
ょうか。

5月に山形県南陽市で開催された第2
節はデンソーに2-0と快勝したもの
の、続く日新製鋼に2-4で敗れて3
敗目を喫してしまいます。

第2節終了時点で3勝3敗の闘犬セン
ターは4位で地元開催の第3節を迎え
ることになりました。

私はこの第2節から4年振りに闘犬セ
ンターに復帰しています。

前年のこの山形大会で観衆と問題を起
こしていた関係もあって、事前にオー
ナーから二度と同じようなことになら
ないように、大会本部と審判長にこう
言えという指示を受けての山形入りで
した。

「あ~あ、また始まったか。」

と少し気分が重かったことを覚えてい
ます。

この時、杉本さんはまだ復帰していま
せんでした。

3日間で5試合という過密スケジュー
ルでしたが、4勝1敗で切り抜けた闘
犬センターは、首位の日新製鋼の連敗
もあって、通算7勝4敗で首位と1勝
差の単独2位で最終節に臨むことにな
りました。

この好調はエース西村が、

「打線は水ものというけれど、まさか
 これほど打ってくれるとは思わなか
 った。」


と言うほど打ってくれた打線の活躍が
ありました。

まだまだ完調ではない西村投手をはじ
めとする投手陣を助けてくれたようで
す。

8月23日春野運動公園で開催された
神奈川国体の四国予選では、愛媛県に
10-3、決勝戦では徳島県に4-0
で快勝して、順調に国体4連覇に向け
て好発進しています。

そして迎えた10月の日本リーグ最終
節は、埼玉県狭山市で開催されました。

初日ホンダエンジニアリングと対戦し
て、タイブレークの末勝って、この日
デンソーに敗れた日新製鋼と8勝4敗
で、ついに首位に並びました。

第2日目日新製鋼との首位対決は、序
盤2-1とリードして、7回表に2点
を追加して4-1となり、誰もがこれ
で勝ったと思ったところから、体力的
に限界を迎えていた西村投手が最終回
に無死満塁からサヨナラホームランを
打たれるという、これまで見たことも
ないような負け方をして首位対決に敗
れてしまいます。

マウンド上でもう無理だというような
仕草を見せてはいたものの、この厳し
い状況で大木投手に変えるという判断
を、杉本さんも私も出来なかったこと
が悔やまれた敗戦でした。

満身創痍で頑張っている西村投手にも
酷な試合でもありました。

最終戦は大木投手がデンソーを3-0
で初完封、これで通算成績で9勝5敗
で日新製鋼と並んだものの、当該チー
ムの対戦成績で2位となってしまいま
した。

勝てたシーズンだっただけに、もった
いない2位になってしまいました。

悔しい2位の雪辱をかけたかながわ・
ゆめ国体は10月25日に厚木市で開
催されました。

初戦はホンダエンジニアリングの埼玉
県でした。

勤続疲労と故障で調子が上がらない西
村投手を温存して、大木投手先発で行
くことにしました。

万全をきすために、開会式にも参加さ
せず試合に向けてアップさせる作戦を
取りましたが、闘犬センターがこんな
作戦を取ったことはこれまで一度もあ
りませんでした。

疲れるから出ないという選手はいまし
たが、試合のためにアップさせるなん
て初めてでした。

ところがこれが大木投手をかえって苦
しめてしまったんですね。

それでなくてもプレッシャーに押し潰
されそうな状態なのに、チームメイト
から離れ、一人でアップしているうち
に、その重圧は大木投手の繊細な心を
押し潰してしまったようです。

試合が始まっても全然ボールは走りま
せん。

結局4-7で初戦敗退と、日本リーグ
の雪辱どころではない、惨憺たる成績
になってしまいました。

振り返って大木投手は「インカレ以来」
というほど緊張したらしいですが、ま
だまだ西村投手に頼らないと勝てない
闘犬センターであるということが証明
された1年だったということが出来る
でしょうか。

西村監督就任1年目のシーズンは、日
本リーグ2位、国体初戦敗退と厳しい
舟出になってしまいました。

久し振りに復帰した杉本さんと私にと
っても、久し振りの真剣勝負と新しい
体制にとまどった1年になってしまい
ました。

来年は西村監督に優勝を味あわせてあ
げるように、しっかりフォローしてい
かないといけないと思ったことでした。

今日はここまでにしますね。

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試合放棄で始まったシーズンは、国体
初戦敗退というショックな敗戦で終了
しました。

裏話を一つご紹介しましょう。

選手はもちろん、協会関係者も地元厚
木市も「高知県」は最終日まで残るつ
もりでいました。

そのため初戦で負けてしまった夜は、
予定外に早く帰ることになった関係で
予算も残ることになったようで、宿舎
の1階にあったお寿司屋さんで大盤振
る舞いをしてもらいました。

「焼肉」はやったことがありましたが、
「お寿司」は後にも先にもこれだけじ
ゃなかったかなと思います。

その席に厚木市のチーム担当者も呼ん
でいましたので話をしましたが、

「高知県は最終日まで残るので、最終
 日までしっかりお世話するように。」

と言われていたらしく、がっかりして
いました(笑)

翌日からどの現場に配属されたんでし
ょうね。

彼にも申し訳ない敗戦でした。

今日はここまでにしますね。