「ジャンピング」
についての記事がありました。
そして、その中に
「ジャンピングの効果」
というものがあって、
「ボールが速くなる。」
ということが書かれていました。
読んでいて「???」と思ってしまい
ました。
一概にそうではないのではないか。
ジャンピングをやってみようと思う時
の、最初の動機付けには一番心を動か
させられる言葉ですね。
誰でもちょっとでも速いボールが投げ
たい、スピードボールで空振りをさせ
て三振を取りたいと思うのがピッチャ
ーです。
ジャンピングをすればスピードボール
が投げられるようになるなら、やって
みようとなるわけです。
ただ今までやっていたことを変える場
合、タイミングが変わり、それがズレ
を生じさせ、ボールが速くなるどころ
か、逆に元々持っていた長所までも失
うことすらあることを忘れてはいけな
いと思います。
ジャンピングで獲得出来る一番のアド
バンテージは、
「バッターの近くから投げられる。」
だと私は思っています。
男子だと14.02メートルの距離が
2メートルくらい近くなるわけですか
ら、距離が短くなる分ボールが速く届
くということになりますよね。
これを「ボールが速くなる。」と言っ
ているのであれば、それはそれで間違
いではないのではないかとも思います
が・・・
ただこの距離が短くなるが曲者で、そ
の分変化する距離も短くなるんですね。
今まで曲がっていたものが曲がらない、
キャッチャーの手元で曲がる、なんて
ことになりかねないのです。
そういう意味では男子より1メートル
近く短い女子のピッチャーは、変化球
を操るのは難しいのかもしれません。
先日オーストラリアのフォーカード投
手の動画をシェアしましたが、あの投
げ方を日本人が真似をしても、あのボ
ールはなかなか投げられるものではな
いと思います。
けど、あのライズボールなんかのキレ
を見ていると、やっぱりやってみたい
と思いますよね。
やってみましょう(笑)
簡単ではありません。
バランスを崩して全然ダメになる可能
性もあります。
しかし上手く行けば、これまでとは違
ったソフトボール人生が待っているか
もしれませんからね。
問題は一旦上方向に行く移動(ジャン
プする。)エネルギーを、上手く前方
向への移動エネルギーに変えるか、さ
らに下半身のスタート時にいかに上半
身のスタートを溜めて(遅らせて)い
られるかでしょうか。
これのヒントはソフトボールマガジン
最新号(3月号)に連載されている、
平林金属の松田投手の
「光の剛球」
の中に
「人それぞれ、止めるシーン」
というのがありますので、参考にして
みて下さい。
日本人は腕のパワーがどうしても外国
人には劣ります。
それを体の上手な使い方で連動させて
パワー不足を補ってきたと思います。
このジャンピングはいかに前に進む
(突っ込む)ことを我慢して、溜めた
エネルギーを一瞬に解放するか、その
ためにも強い脚と強い腕が欲しくなり
ます。
こんなことを書いていると、両方の膝
に爆弾を抱えた56歳のおじさんが取
り組む技術ではないなあと痛感してい
ます。
コントロールは定まらず、投げてみな
いとその日の調子は分からないという
典型的なダメピッチャーでは、試合で
は投げさせてもらえません。
今年も1年修行です(笑)
今日はここまでにしますね。
