「メールマガジン」
ですが、土曜日日曜日の1泊2日で
高知ー横浜を往復して、引っ越し荷物
の運搬をしなくてはいけないので、
2日連続「メールマガジン」のご紹介
でお許しください。
さて平成10年になりました。
平和だった私の周りが、騒がしくなっ
てきました。
弘瀬勝氏との久し振りの対面から始ま
ります。
それではどうぞ。
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第53号のメニューはこちらです。
■平成10年
■編集後記
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■平成10年
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それは突然のことでした。
私が自分の治療院で治療をしていた時
のことです。
突然入り口の引き戸が開いて、
「山崎、ちょっとええか?」
と聞き覚えのある声が聞こえてきまし
た。
それは紛れも無く闘犬センターの社長
の声でした。
治療中でしたが、思わず
「はい。」
と返事したのがいけませんでした。
待合室に入った社長は、私が治療をして
いることなど関係なく話し始めました。
もう4年も会ったことも話したこともな
かったことなど、全くなかったかのよう
に、それ以前と同じ雰囲気で勝手に話し
を続けます。
私は患者さんもいますし、突然のことで
「社長が今更、何をしに来た???」
と戸惑っていましたので、「はい。」と
か「ええ」とかの返事しか返すことが出
来ないという状況でした。
ですから私は治療中の今何を言われても
どうにも出来ないと思っていたことしか
印象に残っておらず、この1時間弱の間
に何を聞いたかを記憶していません(笑)
何とか治療も終わり、患者さんを送り出
した後に、久し振りに社長の顔を見まし
た。
そしたら続きは車の中でしようかと言わ
れ、治療院の駐車場に停められてられて
いた車の中に移動しました。
そこで告げられた言葉に愕然としました。
それは闘犬センターの監督が西村になる
ことでした。
そして社長の口から出た次の言葉が、平
和だった私の生活を闘犬センターに引
き戻す決定的な言葉でした。
「西村が困ちゅうき、助けちゃってく
れや。」
敵は利口になっていました(笑)
人を信用出来ない社長は、人を引き付け
る時には目の前に餌をぶら下げて、これ
に食いつけという方法を取る事が多かっ
たです。
社長の力が必要で擦り寄って来る人は、
この餌にすぐに食いつくのですが、私と
杉本さんはこんなことは重々承知してい
ましたし、そんな餌には食いつかないこ
とは社長も長年の付き合いで分かってい
ました。
ですから、今回は断れない言い方を準備
して来ていました。
「西村が困っちゅう・・・」
「西村を助けちゃってくれや。」
これは断る理由がありません。
私の性格をよく知っている社長の汚いや
り方でした(笑)
さすがに即答は避けましたが、心の中で
「やられた!」
と思ったことでした。
結構長い時間拘束され、言いたい事を勝
手に喋られて解放された私はすぐに杉本
さんに電話をいれました。
「今社長が来て、西村が困ちゅうき助け
ちゃってくれって言うてきました。」
「お杉ちゃんのところは何も言うて来て
ない?」
と聞くと、
「こっちにも同じこと言うて来ちゅう。」
とのことでした。
二人の感想は同じでした。
「社長は賢くなった。」
断れない言い方をするようになったんで
す。
ただ最近分かったことですが、この二人
の復帰対応には違いがあったんですね。
私のところには社長が直接来ましたが、
もう少し関係が壊れていた杉本さんの
ところには、社長が直接ではなくて間に
入った人がいたということでした。
この機会に私と杉本さんを闘犬センター
に戻すということを真剣に考えた、社長
の作戦勝ちといったところでしょうか。
やっとの思いで離れた闘犬センターに、
戻ることになりました。
ソフトボールをすることは何も問題はな
いのですが、またあの社長との煩わしい
やり取りが始まるのかと思うと、それは
少ししんどいものでもありました。
監督とピッチャーをやらなくてはいけな
い、それに加えて社長とのやり取りもあ
ると考えると監督に就任する西村の負担
の大きさは相当なものであり、私たちが
復帰することで彼の負担が少しでも減る
のであればと考えている自分がいました。
もう既に社長の術中にはまっていますよ
ね(笑))
そんなことがあって私の4年間の平和な
生活は終わりを告げることになりました。
この年からまた闘犬センターでの戦いが
始まることになりました。
今日はここまでにしますね。
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やられました(笑)
断れない頼み方を準備して来るとは、思
ってもいませんでしたし、あまりにも突
然の訪問でした。
結局向こうのペースで話は進むことにな
りました。
一度闘犬センターを訪ねて話をした後、
焼肉を食べに行こうということになって、
久し振りに同じ席で食事をすることにな
りました。
昔の豪快な注文数はなくなっていました
が、あいも変わらず注文はオーナーが勝
手にするというシステムは変わっていな
くて、
「またこれに付き合うがか・・・」
と思ったことでした(笑)
