
ソフトボールマガジン1月号の中の
連載記事
「光の剛球」
に、ピッチャーにとって画期的な試み
の提案が載っていましたので、ご紹介
しましょう。
この光というのは、ご存知の方も多い
と思いますが、平林金属の松田 光選
手です。
写真の下段のように軸足をプレート上
で縦にスライドするようにすれば、い
わゆる一歩前に歩きながら投げること
ができるようになるということです。
練習ではほぼ全員がやっていることで
すよね。
ただこれまでは、練習ではずっと歩き
ながら投げていて、そのタイミングだ
と良いボールが投げられるんだけれど、
プレート上で制止した状態からでは、
タイミングが変わって同じボールが投
げられないピッチャーがどれだけいた
ことか。
そのために私たちは、ウォーミングア
ップが終ったら止まった状態から遠投
をすることを勧めていました。
しかしルールが変わったのです。
ルールブックを見てみましょう。
ルール6 投球
6-3正しい投球動作の7の(注1)に
次のように記載があります。
軸足は、投手板に触れたままであれば、
投手板の上でスライドさせてもよい。
軸足を投手板から持ち上げて、再び置
き直すと不正投球となる。
ここにはスライドと書かれているだけ
ですので、横にスライドさせても、縦
にスライドさせてもいいということだ
と思います。
女子のトヨタ自動車のアボット投手は
横にスライドさせていますね。
あれも慣れないとなかなかできる技術
ではありませんが、この松田投手の言
われている「縦スライド」は、これま
で力を発揮することが出来なかった投
手が生き返る可能性を感じさせる考え
方じゃないかと思います。
さすが日本一になる選手ですね。
いろいろなことを考えてソフトボール
をやられていると思います。
今は高知パシフィックウェーブの部長
をされている笹岡君に松田投手のこと
を聞くと、
「あいつは、こすい!」
と言います(笑)
バッターとの駆け引きに長けた、優秀
なピッチャーであるという最高の褒め
言葉だと理解しました。
そうですよね、笹岡部長?
今日はここまでにしますね。