なりました。
平成4年のシーズンはどんなシーズン
だったのでしょうか。
それではご覧下さい。
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第41号のメニューはこちらです。
■平成4年
■編集後記
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■平成4年
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年が明けて平成4年になりました。
この年は3月に発表された
『高知県体育協会賞』
の記事から始まりました。
3年度は闘犬センターと、国体ソフトボ
ール成年男子1部県選抜チームが表彰さ
れていますが、ほぼ同じチームでした。
4月になり地元高知で日本リーグの開幕
を迎えます。
初戦の埼玉県庁戦はいつものように大苦
戦で始まりました。
闘犬センターは日本リーグの序盤は調子
が上がりません。
たいてい第1節では負けてしまうことも
多く、このシーズンも特別なことではあ
りませんでしたが、なにせ地元高知での
開幕でしたから、高知新聞には
「闘犬、苦戦の原因は油断?」
と見出しをつけたコメントまで記事にな
っています。
杉本監督は取材に
「うちの初戦はいつもあんなもん。」
と答えています(笑)
そんな地元新聞社の心配をよそに、闘犬
センターは開幕5連勝という願ってもな
い順調なスタートを切ります。
初黒星は第2節の日本電装戦でした。
この試合西村投手はヒットは9本打たれ
てはいますが、16奪三振の好投でした。
打線も見殺し、そしてエラーで失点と
典型的なこの時代の「負けゲーム」でし
た。
翌日の第2節の最終日の住友金属和歌山
戦は西村投手が「完全試合」を達成して
います。
打っても先制タイムリーにダメ押しツー
ランホームランと、昨日のように周りを
当てにしても勝てないと思った西村投手
が、一人で頑張った試合になりました。
7月の第3節では何と3敗もしてしまい
ますが、9月に開催された最終節で
通算成績10勝4敗ながら優勝すること
が出来ました。
2位のホンダエンジニアリングとは同率
でしたが、直接対決で勝ち越していたた
め、闘犬センターの3連覇となりました。
杉本監督の優勝コメントは、
「選手がなかなかそろわず、楽な試合は
なかった。」
「苦しいチーム事情の中で、特に7月
(第3節)は3敗するなど、ピンチにも
立たされたが、みんな本当に頑張って
くれた。」
「またリーグ参加を支えてくれた選手の
職場にも感謝したい。」
「この優勝を来月の国体にぜひつなげた
い。」
それで迎えた山形県での「べにばな国体」
で、高知県成年男子1部チームは5連覇
を目指しましたが、準々決勝で山梨県に
延長10回タイブレークでサヨナラ負け
をしてしまいます。
先制しては同点にされ、追加点を取って
もすぐに追いつかれてしまって、引き離
すことが出来ない息苦しい展開の後に、
西村投手のドロップを山崎正宏捕手が
パスボールして決勝点を与えてしまうと
いう、最悪の負け方になってしまいまし
た。
敗戦を伝える高知新聞にも
「エース西村がいかにトップクラスの
実力を持つとは言え、西村に頼った
試合を続けていては、いつか破綻が
来る。」
と指摘されています。
選手は「西村に頼っている」つもりは
ないのですが、新旧戦力の過渡期にも
なっていましたので、周りから見ると
そんな風に見えていたんでしょうね。
最も狙っていた国体5連覇を阻まれた
ショックが残る中、愛知県豊橋市で開催
された全日本選手権に出場します。
豊橋での開催はこの大会だけだったよう
な気がします。
西村頼りの戦い方は相変わらずで(笑)、
1回戦の金沢教員戦は延長10回タイブ
レークの末、1-0でサヨナラ勝ちでし
た。
この試合西村投手は14奪三振、4安打
完封という好投でしたが、西村選手も
打っていませんので、たぶん試合後は
「お前、自分で打たんと勝てんぞ!」
くらいのことは先輩から言われていたと
思います(笑)
準決勝は早稲田大学を3-1,決勝は
ホンダエンジニアリングを3-0と退け
て3連覇を果たし、面目を保つことにな
りました。
まあ、終わりよければ全てよしではあり
ましたが、課題の多いシーズンになりま
した。
杉本監督の締めのコメントは、
「国体で優勝を逃したので、みんなこの
大会には期するものがあった。」
「楽な試合は一つもなかったが、若手、
ベテランがそれぞれの役割をきちんと
果たしてくれた。」
「来年は生きのいい若手がさらに加わる。
活気のあるチームづくりを目指したい。」
この翌年、この後闘犬センターの主力とな
っていく有望な(?)新人選手たちが、
岡豊高校から入部してきます。
闘犬センターを創設期から支えてきた選手
たちと、これからをささえる選手たちとの
本格的な世代交代の時期がやってきました。
今日はここまでにしますね。
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山形県で開催された「べにばな国体」で
敗戦した夕食、同じ宿舎だった少年男子
には、
「お前たち、成年男子が負けているので
決して騒ぐな!」
との指示が出ていたそうです(笑)
負けて機嫌が良いわけはありませんが、
それを少年男子の高校生にぶつけるよう
なことはなかったと思いますけどね。
この話は当時岡豊高校生であった後輩か
ら、結構最近聞いた話です。
普通に夕食を食べて、行きつけになって
いたスナックに飲みに行ったことは覚え
ています。
