国体ソフトボール | ソフトボールを愛する人にお届けするブログ

ソフトボールを愛する人にお届けするブログ

ソフトボールがもっと上手になりたい、勝ちたい、テクニックが知りたい方に、カリスマたちの貴重な情報をお届けします。



この写真は平成11年の熊本国体の時の
ワンシーンです。

昨日審判のことについて触れましたの
で、今日は国体の審判について少し触
れてみたいと思います。

最近は抽選も昔のように、極端な地元
有利な組み合わせもなくなりましたが、
以前(私たちが現役の頃)は、それは
なかなかのものがありました。

地元は1回戦不戦勝で、最初の相手は
出場している県の中で一番弱いと思わ
れる県で、1回勝てば3位確定。

強い県は反対ゾーンに集めて潰し合い
をさせて、決勝戦で待っているみたい
な組み合わせが珍しくありませんでし
た。

その当時から

「抽選は厳正に行われている。」

と言われていましたが、どこにどの県
の札があるかを知っていて、それを引
いているとか言われていましたね。

あまりにも極端なやり方は是正されて
きましたが、何年も前から準備してき
て、地元が1回戦で負けるというのも
盛り上がりに欠けるということもある
ので、シード枠くらいは許してもいい
のではないかと、個人的には思ってい
ました。

天皇杯や皇后杯獲得のために何年も前
から強化してきたり、施設の整備をし
たりと、国体を開催するって大変なん
ですよね。

それにプレーヤーだけでなくて、地元
協会や開催地のみなさんのご苦労も多
いことも知っています。

地元が優勝してみんなでその喜びをわ
かちあうのがいいのは十分しっている
んです。

けれどあまりにも極端な行動は、ちょ
っと問題があるというか、後味が悪く
なります。

その極端な行動の一つが「審判の判定」
になります。

地元と試合をしていると国体でなくて
も、相手有利な判定をされたと思って
しまうこことがあります。

これは仕方ないことだと思います。

守っている方は「アウト」と思い

打っている方は「セーフ」と思うような
際どいプレーはいくらでもあって、相手
が地元であったなら、

「地元やき、やられた。」

みたいに思ってしまうことは多いもの
です。

これが国体になると、非常に極端にな
るんです。

誰が見ても「アウト」「セーフ」にな
る(怒)

その逆もあり得ます。

地元を勝たすために審判が何かの役割
を持っているかのようでした。

ある国体では準決勝で地元と戦ったあ
る県の代表が落ち込んで帰ってきたの
で、

「どうやった?」

と聞くと、

「審判にやられました。」

こんなことってあっていいのでしょう
か。

審判を志した方は、目の前のプレーを
正確に判定することを良しとする崇高
な志をお持ちの方だと思います。

何故、誰が見ても「アウト」のプレー
を「セーフ」と判定できるのか。

誰が見ても「セーフ」のプレーを「ア
ウト」
と判定できるのでしょうか。

不思議でありません。

この熊本国体では西村投手が投げたど
真ん中のボールが「ボール」と判定さ
れたり、スイング(ハーフスイングじ
ゃないですよ。)したのに「ボール」
と判定されたりしました。

そこまでして高知県を負けさせないと
いけない何かがあったのでしょうか。

私たちには全く理解できない世界でし
た。

高知県で開催された全国大会で闘犬セ
ンターが苦戦をしたことがありました。

ある際どいプレー(たぶんセーフだっ
たと思います。)

「アウト」と判定されて闘犬センター
は失点を逃れて、その試合を勝つこと
が出来ました。

試合が終わった後にその審判が近づい
てきて、

「危なかったのう。」

さも自分が助けてやったかのような表
情で、そう言われたことを鮮明に覚え
ています。

「勝つ」ということに誰よりも執着
していた闘犬センターでしたが、ズル
をしてまで勝とうとは思ってはいませ
んでした。

負けることもあります。

それは弱いからであったり、ミスをし
たからであって、また練習をして次は
絶対勝ってやると闘志を燃やせばいい
ことでした。

こんなことをしてもらって勝っても、
後味の悪さだけが残るだけでした。

何故「アウトはアウト」「セーフは
セーフ」
と判定できないのかなと、
疑問を持っているだけなんですけどね。

お断りしておきますが試合は選手だけ
で出来るわけではなくて、審判の方が
いないと成立しないものであり、その
ご苦労も知っております。

私のような性格では絶対審判は出来な
いとも自覚しております(笑)

ですから選手から不信感を持たれるよ
うな判定は、ない方がいいと思ってい
るんですけどね。

ちなみに前述したど真ん中を「ボール」
と判定した主審の方は試合終了後、
「試合球」を手に西村投手のところに
来て、

「西村さん、ファンです。」

「サインをお願いします。」

って言って来たらしいです。

人の良い西村選手は、自分を苦しめた
審判のその申し出に快く応じてサイン
したというのです。

何と素晴らしい性格なんでしょう。

ただそれを聞いた私に、

「それでサインしちゃったがか。」

「バカか、お前は!」

と怒られたのは言うまでもありません
(笑)

今日はここまでにしますね。