闘犬センターイズム(13) | ソフトボールを愛する人にお届けするブログ

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「西村信紀誕生日記念シリーズ」
4日目にはいりました(笑)

この方当然ピッチャーとしてすごい選手
でしたが、バッターとしても非凡な能力
を持っておられました。

確率はすごいというほどでもありません
でしたが、

「遠くへ飛ばす」

という力は、誰にも負けないものを持っ
ていました。

相模原球場の左中間に放り込んだホーム
ランが最高の当たりだったのではないで
しょうか。

ソフトボールのフェンスははるかに超え、
野球場の左中間にソフトボールを打ち込
むなんて、誰ができるでしょうか。

世界選手権に行くと、屈強な身体の外国
人選手が、ソフトボールをまるでピンポ
ン球のように遠くへ飛ばすのをみたこと
がありますが、日本人では見たことがあ
りませんでした。

それもそうですよね。

西村選手の背筋力は筋力計を振りきって
しまうので計測不能だったんです。

この圧倒的な筋力をもってすれば、野球
場のスタンドに放り込むことも可能だっ
たわけですね。

闘犬センターには歴代良いバッターが多
かった訳ですが、高く遠くへ飛ばすとい
う意味では

「梅下選手」

が一番だったでしょうか。

これは彼の持つスイングが影響していま
す。

遠くへ飛ばすとなると、

「岡本選手」「植野選手」

もすごい力を持っていました。

時代もあります。昔の選手のバッティン
グフォームを見てみて下さい。



「上から叩いて、ゴロを打つ。」

「球足勝負。」

の意識が見えますよね。

上体が決して上を向いてはいません。

これは今のようにボールが飛ばなかったの
と、フェンスのない会場で試合をしていた
ということも、このようなバッティングス
タイルをさせていた原因だと思います。

と言っても昔の選手の方が遠くへ飛ばす能
力が低かったということではありませんが、
闘犬センター第3期黄金時代のように、長
距離砲がずらっと並んだということではあ
りませんでした。

そんなソフトボールでは勝てなかったとい
うことでもあったような気がします。

昔の選手の中に入ってきた西村選手の飛距
離は、一発で試合を決めてしまう破壊力が
ありましたので、彼のホームランで勝った
という試合もたくさんありましたね。

西村選手が投げて、西村選手が打って勝つ。

こうなると西村選手は先輩にボコボコにさ
れてしまいます(笑)

殴ってはいませんよ。

「お前一人でやったらええわや!」

という冷たい捨てゼリフを言われて、放置
されるだけでした(笑)

一生懸命投げて、誰も打たないもんだから
自分で打って勝ったというのに、誰も褒め
てくれないばかりか、嫌味を言われる。

可哀想な西村選手でした。

神様は不公平です。

投げることがすごい選手に、打つ能力まで
与える必要はないんです。

それからすると、後に中京大学から入部し
てきた

「大木選手」

などは、良い選手でした(笑)

明日はそのあたりのお話をしてみたいと思
います。

ちなみに西村選手を抑えるには、スローボ
ールをど真ん中になげておけば、かなりの
確率で打ち取ることができました。

チェンジアップなんて難しいボールでなく
ていいんです。

スローボール、ゆっくり投げればいいんで
すけど、なかなかこのスローボールを試合
で投げられるピッチャーはいません。

速球を簡単にホームランされているピッチ
ャーに、

「ど真ん中にスローボールを投げろ。」

「絶対に抑えられる!」

とアドバイスしたことも一度や二度ではあ
ありません(笑)

私たちは練習中に何回も実践して結果を残
していたので、絶対的な自信があって言っ
ているのに・・・

これ以上西村選手に打たれると面白くない
ので、本音でアドバイスしているんですが、
相手ピッチャーは言うことを聞いてはくれ
ませんでした。

そしてまたスピードボールで勝負してホー
ムランを打たれる。

「言うたろうが。」

「何しゆうがな!」

「こいつに打たしたらいかんがよや。」

と怒られてしまいます。

それだけ、西村選手というのはすごい打者
でもありました。

今日はここまでにしますね。