闘犬センターイズム(12) | ソフトボールを愛する人にお届けするブログ

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やはりこの方の話しはみなさん興味が
あるようですので、今日も続けてみた
いと思います(笑)

「西村投手」を攻略する時は、

「ライズボール」

を狙って打つと結果が良かったみたい
ですね。

ドロップはどちらにどのように落ちる
投げた本人も、投げてみないと分から
ないと言っていたくらいですから、バ
ッターとしても狙って打てるようなボ
ールではありませんでした。

それに比べると「ライズボール」は握
りも分かりやすく、球筋も安定してい
ましたし、思ったように浮かないとい
うこともありましたので、大投手西村
とは言え打たれることもありました。

それに回転数も多いボールですので、
芯でとらえれば良く飛んで行く球種で
もありました。

私たちもフリーバッティングで西村投
手を打つ時は、必死で指の開き具合を
見て、

「ライズや!」

と思ったら打ちに行ったことを覚えて
います。

あまりにも「ライズボール」の時だけ
思い切りスイングするので、西村投手
にはすぐに見破られてしまっていまし
たけどね(笑)

この「ライズボール狙い」で西村投手
を上手に攻略した相手に

「沖縄県チーム」

がありました。

しっかり狙われ、そして打たれて敗戦。

終わった後に

「ライズが狙われていた。」

と分析していた姿がありました。

そうすると私に怒られるわけですね。

「それが分かっちょったら、ライズ投
 げるなや!」


「ドロップばっかり投げちょけ!」

西村投手は「ライズピッチャー」では
ありません。

どの球種も「日本一」だったんです。

ライズボールが狙われているのなら、
他のボールで勝負できるポテンシャル
があるのですから、他のボールを投げ
ておけというのが、私の意見なわけで
す。

正しいでしょう?(笑)

それが彼くらいのレベルになると、あ
えて狙われているボールを投げて抑え
ようとするんでしょうね。

「日本一のピッチャーのプライド」

みたいなものなんでしょうか。

西村投手も年齢を重ねるうちに、なか
なか全盛期のようなボールがいつも投
げられなくなっていきました。

そして、これまでの球種に加えてカー
ブ、シュート、数種類のチェンジアッ
プなどを投げるようになります。

これも普通の投手では味合うことの出
来ないスーパースターの苦悩なんだと
思います。

「無様なピッチングは出来ない。」

「けど、以前のようなボールは投げら
 れない。」

「周りは三振、三振を期待する。」

凡人からすると贅沢な悩みですが、本
人は辛い選手時代だったかもしれませ
ん。

隠れてコツコツランニングをしたりす
るようにもなっていました。

それとバットの進化もありました。

「テックファイアー」

の誕生は画期的でしたね。

それまでは飛ばないボールを飛ばない
バットで遠くに飛ばすためには、しっ
かりポイントで強くインパクトをしな
ければいけなかったものが、このバッ
トはインパクトを強く意識しなくても
当たれば飛んで行くという、新しいバ
ッティングを作りました。

女子がオリンピックで勝つために、よ
り飛ぶように改良されましたので、バ
ットの耐久力は求められませんでした。

そのためこの「飛ぶバット」は変形し
たり、折れたりしました。

闘犬センターに納入されたバットは、
1日ですべてが変形して返品なんてこ
とが繰り返され、メーカーさんから、

「これは試合用のバットです。」

「練習では使わないで下さい。」

「それでも他のチームだと、こんなに
 簡単には変形しないんですよ。」

と泣きが入ったこともありました。

「飛ぶバット」はバッターにとっては
魅力的であり、ありがたいものですが、
程度の問題ですよね。

まして値段が異常に高い!

当時私たちは価格を気にすることなく
気に入ったバットを使い放題でしたか
ら良かったですが、これが自腹だった
らどうなっていたんでしょうね。

闘犬センターの強さの秘密は、お金の
事をきにすることなく最高の道具が使
い放題だったといいうこともあると思
います。

話が逸れましたが、この飛ぶバットの
存在も西村投手の成長と変化の一因だ
ったような気がします。

今日はここまでにしますね。