真意はどこにあるのか?(4) | ソフトボールを愛する人にお届けするブログ

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これが闘犬センター創部時期にいた同級
生たちです。

この選手たちがオーナー流に言うと

「ワシの子飼いの選手たち」

になります。

最初のお気に入りの選手たちですね。

闘犬センターはこの高校を卒業したばか
りの若者と、田中兄弟を中心とする
元朝倉体育会の人たちで構成されていま
した。

同じチームでありながら、オーナーとし
ては主導権を握っている必要がありまし
たので、時として元朝倉体育会勢が敵に
なることがありました。

「わしはソフトボールは素人やき、ソフ
 トボールのことは規夫さん、おまんに
 頼むぜよ。」


と言っておきながらです(笑)

以前にもちょっと紹介しましたが、ある
日曜日の練習のことでした。

この写真の後列向かって右端の井上選手
が、何かだるそうにチンタラ走っていま
した。

この時期、この井上選手がオーナーの
一番のお気に入り選手だったでしょうか。

そのチンタラ走っている姿を見ていた、
田中規夫監督が突然走って行って、井上
選手を殴っていました。

「何ダラダラやりゆうがな。」

「嫌やったら、帰れや。」

「足が痛いんです。」

「何故それを言わんがな。」

こんなやり取りでした。

規夫さんが選手に手を上げたのは、後に
も先にもこの1回だけでしたので、この
時は何かものすごく気に入らないことが
あったんでしょう。

練習はそのまま続けられて、終わります。

練習が終わった井上選手は、会社に帰っ
てオーナーに今日の出来事を報告したよ
うです。

それからが大変でした。

「ワシの可愛い子飼いの選手を、規夫が
 殴った。」


いきなり元朝倉体育会勢が敵になってし
まいました。

元朝倉体育会勢はいわゆる外様だったん
です。

この弘瀬 勝という人は、他人を信用で
きない人でした。

腹を割って話して、闘犬センターに来て
もらったこの人たちでさえ、信用してい
なかったんですね。

信用できないので、自分の回りに居ても
らうために、ある人には自分の近くにい
るとメリットがあると伝え、時に餌をぶ
ら下げるようなこともしました。

それがあるからこの人間は自分の近くに
いるとしか考えられない、寂しい人でも
ありました。

それか、この人は怖いので逆らっては
いけないと思わせることで、服従させる
ような手もつかっていました。

今回の問題は自分のお気に入りの選手が
殴られ、それを自分に言い上げてきたも
のですから、頭にきたんだと思いますが、
同じチーム内での、それも練習中の態度
のことですから、監督に任せておけばよ
かった程度のことでした。

こうなってしまうと規夫さんも面白くな
いので、

「責任を取って辞める。」

と言い出します。

オーナーもそんなつもりはなかったし、
辞められると困るので、人を介して事態
収拾を図ります。

結局は規夫さんが井上選手に謝罪をする
ことで、水に流すということになりまし
た。

お気に入りは必死で守ってくれる人でし
たが、お気に入りがいつ敵になるかも分
からない困った人でした。

今日はここまでにしますね。