猛暑の中、今日は朝から練習試合です。
大丈夫かなあ?
外出を控えておられる方は、メールマガ
ジンをどうぞ。
-------------------------------------
第32号のメニューはこちらです。
■昭和62年
■編集後記
------------------------------------------------
■昭和62年
------------------------------------------------
昭和62年を迎えました。
結成9年目のシーズンの幕開けです。
この年の高知新聞も「高新スポーツ賞」
4年連続受賞の記事から始まっていま
す。
「高新スポーツ賞の顔」の記事の見出
しは、
「勝ち続ける苦しさ」
になっています。
前年3冠を達成した闘犬センターでした
が、全日本一般男子と国体四国予選の
負けが気に入らないと、杉本監督は語っ
ています。
確かに勝つことは出来るようになったの
ですが、相変わらずの練習量の少なさと、
大会でも満足に選手が揃うことない苦し
さの中で、勝ち続けることを求められる
苦しさを、
「負けないソフトに変わってきたんでし
ょうね。」
と杉本監督は表現しています。
若かった選手たちも1年ごとに年を取っ
ていきます。
相手の実業団も研究はしてきますので、
これまで有効だったエンドランスクイ
ズなどの奇襲もその効果が薄れていき
ます。
「勝負に対して、最初からバクチが
打てなくなった。」
その結果、
「トスで勝ったら後攻をとるように
なった。」
と語っています。
西村投手がエースに成長して、1点
取れば大丈夫みたいな感じもありまし
たが、爆発的な攻撃力も影をひそめて
いましたので、より慎重になったと
いくことでしょうか。
「何か1つタイトルを取って、日本選
手権までは流してみたいに行けたら
楽ながやけど・・・」
「出るからには勝たないとねぇ。」
と、この頃からは「勝つ」ことを義務
付けられたみたいな、イヤな感覚があ
りました。
それと、常勝軍団みたいに思われてい
る闘犬センターの鬼門が「国体」でし
た。
前年も2年連続で四国予選敗退を喫し
て、なかなか本大会出場さえままなら
ない状況では、話になりませんでした。
次の記事は6月7日、私と佐竹選手の
故郷「大正町(現四万十町)」での
ソフトボール教室の話題が紹介されて
います。
私が役場に勤めていた同級生に頼まれ
て行ったものでしたが、何か気恥ずか
しくてやりにくかったことを覚えてい
ますね。
さて、試合です。
8月全日本クラブ男子ソフトボール大
会で、3年連続山梨クラブとの決勝に
勝って、3年連続6回目の優勝を飾り
ます。
山梨クラブにとって闘犬センターは
「目の上のたんこぶ」
だったでしょうね(笑)
続く日本リーグ後期は大苦戦となりま
した。
後期書泉のYKKに1-2と予想外の敗戦か
ら始まって、続くトヨタ自動車にも
1-2で敗戦。
これで地力優勝は消滅してしまいまし
た。
住友金属和歌山には2-0で勝って、最終
戦の日本電装に勝てば4連覇達成とい
う試合に、延長10回1-2でサヨナラ負
けしてしまいます。
西村投手は6回までノーヒットノーラン
の力投、あと1点取っていれば楽勝の
試合を、7回裏ツーアウトから同点にさ
れての、逆転負けでした。
これで万事休す、勝ち点差1でトヨタ
自動車が優勝します。
優勝を逃した杉本監督は、
「二日目に勝てるはずのYKKに敗れた
のが痛かった。」
「電装戦は西村が良く投げた。」
「最後は疲れが出たかもしれないが、
西村が打たれれば仕方ない。」
「また頑張ります。」
と語っています。
その後9月28日愛知県犬山市で開催
された全日本一般男子ソフトボール大
会に参加した闘犬センターは、安定し
た戦いをして、決勝戦で福井クラブを
4-0で完封。
1回戦から決勝戦までの5試合を無失
点という完璧な戦いで優勝して、2年
ぶり3回目の優勝を飾ります。
負けた後の闘犬センターは気合の入り
方が違いますね(笑)
杉本監督も
「日本リーグ優勝を逃した直後で、選
手に大会にかける気迫が十分だった。」
と語っています。
そう何回も続けて負ける訳にはいかない
んです(笑)
しかし、この年は何か違っていました。
10月愛知県安城市で開催された第16
回日本ソフトボール選手権の準決勝で
トヨタ自動車と対戦して、延長14回
1-2で敗戦。
3連覇を逃します。
今日のメルマガ見てください。
負けた試合全部1-2です(笑)
ここ一番の決め手に欠けた1年間でした。
こう1点取っていれば、全タイトル制覇
もあった惜しいシーズンになりました。
まあ、勝負の世界に「たられば」はあり
ませんので、何かが足らなかった1年だ
ったんだと思います。
杉本監督の最後のコメントも
「西村‐山崎正の若いバッテリーがよく
頑張ってくれたが、芯で捕えた打球が
野手の正面ばかりをつき、ツキがなか
った。」
「今シーズンは各チームの力が上がっ
ているようで、苦しい試合ばかりだ
った。」
「やり直しです。」
と結んでいます。
実業団にも意地がある。
このまま闘犬センターばかり勝たせてい
てはいけない、と奮起した1年だったよ
うな気もします。
闘犬ばかりが優勝して、どこへ行っても
エラそうな顔をされ、ソフトボールマガ
ジンは「闘犬マガジン」とまで呼ばれる
ようになっていたこの流れを、変えよう
奮起した実業団勢の意地を見たようなシ
ーズンでした。
そして高知新聞にあった
「勝ち続ける苦しさ」
を初めて味わったシーズンになりました。
今回はここまでにしますね。
--------------------------------------
どうでしたでしょうか。
長くやっているといろいろなシーズンが
ありました。
これも勉強ですね。


写真は地元高知で開催されたクラブ大会
の、入場行進と優勝後の記念写真になり
ます。