闘犬センターは強かった?(2) | ソフトボールを愛する人にお届けするブログ

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この写真の前の話です。

初めて田中兄弟を中心にした、これから
「闘犬センター」として活動していく
みんなの練習を見に行った時のことです。

田舎者の私は驚いたと言うか、ちょっと
ビビってしまいました。

ノックをしていたのですが、ノックを
受けている選手同士がまるで喧嘩腰で
ノックを受けていました。

ちょっとファンブルでもしようものなら、

「お前のせいで試合に負けるがか。」

「やめて帰れや!」

このチームのモットーは

「他人に引っ張られるな、自分で引っ張
 れ。」


でしたから、どんな不利な状況でも、
失敗した時でも、自分から声を出すこと
を要求されていました。

下を向いて落ち込んでいる暇はなかった
のです。

そんなことしていたら、味方からボコボ
にされてしまうんです(笑)

ですが、相手チームを個人攻撃すること
は、監督(田中則夫さん)からきつく禁
止されていました。

これは本当です。

ただ力のない若造が、力が上の相手に向
かって行くとき、そして上から目線で
少しバカにされたような野次を言われた
時に、頭に血が登ったようになり、相手
構わず突っかって行ったこともありまし
た。

そんな時は則夫さんを始め、当時の首脳
陣も少し多めに見たことがあったんです
ね。

これが少しずつエスカレートして行って、
闘犬センターの口は悪くなっていきまし
た。

最初は弱い犬がキャンキャン吠えていた
だけだったのが、少し実力もつけてきて
全国レベルの相手と戦うことになると、
虚勢を張らないといけなくなります。

この頃のエネルギーは、

「エリートに対する反骨心」

です。

「なにくそ。」

「偉そうにしやがって。」

「負けてたまるか。」

この気持がそのまま言葉になります。

エリートさんからすると、

「こいつら頭おかしいがじゃない?」

って感じだったと思います。

私達はがむしゃらに勝ちに行きました。

そして勝った時の爽快感たら、どう表現
したらいいのか分からないほどでした。

この戦い方で行けば勝てると思ったんだ
と思います。

どんどん突き進んで行き、全国でも勝て
るようになって行きました。

ただ戦力的にも技術的にもまだまだでし
たし、未熟でしたので負けることも多か
ったです。

そこで気がついた事がありました。

相手に平常心で試合されると、実力がそ
のまま発揮されるので厳しくなる。

それなら、私達は

「闘犬はおかしい。」

と思わせる。

「闘犬とは試合したくない。」

と思わせることができたら、試合に勝つ
確率は高くなる。

この辺りが

「闘犬センターはガラが悪い。」

「闘犬センターは野次ばかり。」

「闘犬センターは偉そうな。」

のルーツになると思います。

力がついてきた頃に、方向修正すること
が出来たのではないかと思いますが、
当時は私達も若く、勘違いをしていまし
たし、有頂天になっていたこともありま
すので、そのままやりたい放題になって
しまっていました。

今考えてみると、何と浅はかなとも思い
ますが、全てが闘犬センター中心に回っ
ているかのような状態の中で、冷静に
それを分析する謙虚さは持ちあわせて
いませんでした。

最近昔話をするようなことになると、

「あの頃はやられました。」

なんて言われると。

「スミマセン。勘違いしてたんで。」

とその都度謝らなくてはいけなくなって
ますので、帳尻は合うのかもしれません
ね(笑)

明日からはプレーを中心に振り返って
みたいと思います。

今日はここまでにしますね。