
ここに写っている選手たちは
入部して来た時にチームが既に
「日本一」
だった選手たちです。
そんなに努力しなくても、勝てば日本一
になることが当たり前のことでした。
日本一になる時に苦労していないので、
その座を失うこと=負けることに対して
言葉を変えると、勝つということに執着
していないように見えました。
今時の若者と言ってしまえばそれまで
ですし、私たちとのジェネレーション
ギャップと言えないこともありますが、
何回も負けて、厚くて高い壁に跳ね返さ
れながら、やっと手に入れた日本一の座
とは、その価値が違っていたのかもしれ
ません。
特徴的なのは、こちらのペースで進む
いわゆる「勝ちゲーム」の場合は、
声も良く出て闘犬センターらしい戦いが
できるのですが、これが一旦相手ペース
の負けパターンにはまると、声も出ない
下を向く、すぐあきらめてるかのように
見えてしまう試合をします。
「開き直り」
土佐弁では
「はみかえる」
がなかなか出来ませんでした。
負ける時はいつもこんな感じになりまし
た。
そして負けた時は「悔しい」と言ってい
も、ここは切り替えが早く、すぐにケロッ
として普通に戻ります。
負けた原因を追究することもないように、
いつもと同じ練習をする姿に、
「何でかなあ?」
「変えないかんがじゃない。」
と思って見ていました。
勝負ですから「負ける」ことはあります。
けれど、負けたくないから練習するもの
ですし、努力出来るものだと私は思って
います。
評判の悪かった闘犬センターが世間に
評価されるためには、
「勝つ」
「勝ち続ける」
ことしかないと思っていた私たちの世代と
は、その「勝つことの価値」が違っていた
のかもしれません。
この選手たちの時代には、高知県内でも
闘犬センターのソフトボールの評判は、
「闘犬は強いですね。」
にすっかり変わっていましたので。
力はこの選手たちの方が上でしたが、
心は昔の選手の方が強かったように思い
ますね。
その分「変わり者」も多かったですけど
(笑)
今日はここまでにします。