西村と球児(最終回) | ソフトボールを愛する人にお届けするブログ

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これが私が持っている球児君グッズの中
で、一番値打ちのあるものと、勝手に思
っているものです。

球児君が出場した7回のオールスターの
使用球にサインが入ったものです。

このセットは本人も持っていないので、
世界中にこの1セットしか存在しないは
ずですから、値打ちはあると思います。

これまで、こじ付けも含めて西村選手と
球児君を比べてきました。

これを考えた時には、まさか球児君が
高知ファイティングドッグス(闘犬)に
入団するなどとは思ってもいなかったの
で、なんだこの偶然はと思ってしまいま
した。

報道によると球児君は7日から高知に居
たようですので、日本リーグで高知に
帰っていた西村選手と二人が、この連載
中に高知に居たということは、私への
ささやかなご褒美だったと勝手に喜んで
おります(笑)

この二人を比べようとしたこと自体が
間違いで、どちらも二度と現れないよう
な素晴らしい選手です。

二人とも伝説となり、一つの時代を築い
スーパースターになられました。

惜しむらくは西村選手が野球でどのくら
いまでやれたかを、見てみたかった気は
しますね。

そうなると私と西村選手の出会いは無く
なってしまいますが、それよりも野球で
も優秀な成績を残せるセンスとポテンシ
ャルを持っていただけに残念な気がして
なりません。

球児君の野球センスはプロ野球選手の中
でも、優秀であることはご紹介しました
が、西村選手のセンスと筋力はプロ野球
の選手と比べても、決して劣らないどこ
ろか、トップクラスのものを持っていた
ことは紛れもない事実です。

入学した高知商業の野球部は、郡部から
スカウトされて入学してきた部員と、
自ら入部してきた選手の扱いに差があっ
たそうです。(西村選手談)

西村選手は後者でしたので、その辺りに
不満を持っていたようです。

それでも当時の谷脇監督は西村選手に
何かを感じていたのか、

「キャッチャーをやれ。」

と言ったそうです。

西村選手がこれを素直に受け入れてキャ
ッチャーをやっていたとしたら、強肩
強打のキャッチャーとして大成していた
かもしれませんし、そのピッチャーへの
返球の速さからピンチになると

「ピッチャーとキャッチャー交代。」

という姿が見られたかもしれませんね。

西村選手は内野手でも外野手でも、どこ
でもやれるセンスを持っていましたので、
可能性はどこまでも続いていたと思いま
す。

もったいなかったかもしれませんね。

お金にならないソフトボールをやってい
た我々からすると、お金をもらって好き
な野球を仕事にすることは、羨ましい以
外の言葉が出てきません。

しかし、7年目に活躍し始めた球児君が

「先生、本当にグランドにお金が落ちち
 ゅうで。」


と言っていたのが、2年目になると

「お金儲けもしんどい。」

と言い始めた頃の顔を思い出すと、好き
なことを仕事にすると、好きじゃなくな
る瞬間があるんだなあと思ったものです。

私の視線で見た18歳の二人をまとめる
と、

西村選手は、確かにボールは速いけれど
高校でたばっかりの選手に負けるはずが
ないと、変な対抗意識を持っていました。

すぐに私はピッチャーの座を奪われまし
たが、それはオーナーの意向であって、
実力で負けてピッチャーが出来なくなっ
たとは思っていませんでした。

認めたくなかったんでしょうね(笑)

心の中のそんな闇の心がなかなか西村
選手を認めようとせず、本当に西村選手
の凄さを認めた(自分の敗北を認めた)
のは、現役を引退してトレーナーとして
チームに帯同し始めたころでしょうか。

あちこち体に故障を抱えながら投げ続け
ている西村選手の姿を客観的に見るよう
になってからでしょうか。(遅い!)

「こいつは凄い!」

この時には西村選手の偉大さを素直に
認めていました。

一方球児君は、運があるというか予想外
のドラフト1位での阪神タイガース入り
になりましたので、心配しかありません
でした。

「プロでやっていけるがやろうか。」

「公式戦で1勝くらい出来るろうか。」

こんなことしか考えていませんでした。

阪神にドラフト1位で入団して大成した
高卒のピッチャーなんか見たことなかっ
たですし、プロ野球はテレビで見るもの
で、本当のレベルなんかは知らなかった
と言ってもいいかもしれません。

1年目、2年目、3年目そんな心配ばか
りをしていたころが懐かしいですね。

あのころ球児君はすぐ側にいましたが、
活躍が予想を超えたころから、どんどん
遠くに行ってしまって、今は違う世界の
人になってしまいました。

寂しいような嬉しいような、複雑な感じ
ですね。

最後は取り留めもない私の感想になって
しまいましたが、二人ともこれからも
ますます活躍してもらいたいと、心から
願っています。

西村君はまずは監督として臨む世界選手
権での戦いが待っていますし、

球児君は高知ファイティングドッグスを
足がかりに、この先の野球人生をどう
生きて行くかの大切な時期を迎えます。

どちらも頑張って下さいませ。

今日はここまでにしますね。

急な大阪出張になりましたので、真夜中
のブログ更新になりました。