西村と球児(その4) | ソフトボールを愛する人にお届けするブログ

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あえてタイトルの名前を入れ替えてみま
した。

今日は「西村選手」を中心に。



これは18歳入部したきたばかりの頃の
投球フォームです。

一方こちらは、



ニュージーランド武者修行を終えて帰国
して、向かうところ敵なしとなった後の
完成された頃の投球フォームです。

どうでしょうか?

違いがわかりますか?

投げている時には動作も速いので、
なかなかわかりませんし、そもそも投球
フォームなんてものは、本人が相当変え
たと思っても、周りから見るとほとんど
変わっていなのが普通です。

持って生まれたフォームみたいなものな
んでしょうね。

写真なんかでストップして見ると、なん
とかその違いを見つけることが出来るか
もしれません。

この2枚を見比べてみると、その表情に
違いを見ることが出来ます。

18歳の頃の力んだ顔に比べて、後の
写真の顔には

「打者を見る余裕」

みたなものを感じるのは私だけでしょう
か。

そしてその結果が、



こんなことになります。

投げれば完全試合、ノーヒットノーラン、
三振17個、16個。

ソフトボールは7イニングですから、
アウトは全部で21個です。

そのうちの16個とか17個が三振とい
うことは、感覚としてはほとんど三振と
いう感じになります。

見ている人は

「すごい!」

ということになりますが、守っている
選手にとっては、やりにくくて仕方ない
ということになります。

西村選手が一人でやっているみたいな
感じですから、面白くありませんし、
攻撃のリズムも作れません。

その結果、西村選手はチームメイトから
攻撃されるようになります。

「勝手にやれや!」

ただのやっかみですけどね(笑)

けれど誰にも打たれないという結果は、
間違いなく西村選手の自信になりました。

それは堂々としたものでした。

一方の球児君はというと、注目され始め
た頃はそうでもなかったですが、2年目
くらいが一番見ていて危なかったですね。

試合を終えて食事をして帰宅。
そしてその日のビデオを見ながら治療を
することになるわけですが、その時には
音声は切ってありました。

解説者やマスコミの声を異常に気にして
いましたので、

「気にするな。」

「解説者は結果を見てしゃべるのが仕事
 やから。」


と言っても、どうしても気になるようで
した。

「こいつ、つぶれやせんろうか。」

と心配していたころの話しです。

けれど、セットアッパーで結果を残し、
ストッパーとなり、浮き上がるような
ストレートで狙って三振をとれるように
なってくると、その結果が自信となって
人間的にも大きく成長していきました。

環境って人間を作るってことを如実に
示しているのが、この二人ではないで
しょうか。

今日はここまでにしますね。