選手紹介(29) | ソフトボールを愛する人にお届けするブログ

ソフトボールを愛する人にお届けするブログ

ソフトボールがもっと上手になりたい、勝ちたい、テクニックが知りたい方に、カリスマたちの貴重な情報をお届けします。



「井上 聡選手」です。

闘犬センターには井上性が二人いました。
二人とも高知工業の出身です。

一人は創立に貢献した

「井上雅行選手」で、

通称は「ゴリ」でした。

「井上聡選手」の通称は「タチ」です。

田中規夫さんの紹介で、闘犬センターで
ソフトボールをすることになったと記憶
していますが、入部早々に

「僕、館ヒロシに似てないですか?」

「みんなに良く言われるんです。」

と真顔で言うんですね。

「ん、館ヒロシ?」

「似てないろう!」

という反応が多かった中、杉本さんが
井上選手の事を

「タチ」

と呼び始めたのでした。

それからは私も井上選手の事を「タチ」
呼ぶようになり、今も「タチ」と呼んでい
ます。

杉本さんはいつの間にか「井上」と呼ぶ
ようになってしまいましたので、彼のこと
「タチ」と呼ぶのは私だけになってしま
いました。

後輩たちは当然のように

「井上さん」

と呼びますので、私が「タチ」と呼んでい
ることを不思議に思っていると思います
が、こんな理由がありました。

今度会ったら

「タチさん」と呼んでみてください。

きっと嬉しそうな顔をすると思いますよ
(笑)

さて、彼はあまりファイトを外に出すタイ
プではありませんでしたし、マイペースと
言う言葉がぴったりの選手でしょうか。

杉本さんが

「井上はセンスある。」

と認めるくらいですから、写真のように
小技も出来ますし、時には大きな当たりも
飛ばすなど、徐々に活躍する場面が増えて
くるのですが、個性豊かな闘犬センターで
は、最初の頃は全く目立たない存在でし
た。

試合に出るようになってからも、その控え
め(?)プレ―スタイルは変わることな
く、そのせいで私によく大きな声で怒られ
ていました。

三振をして下を向いてトボトボベンチに
帰って来るんですね。

これが気に入りませんでした。

そんな姿を相手ピッチャーに見せたら、相
手は自信をつけるだけだと思ったのです。

三振は仕方ない。

けど胸張って帰って来い!

と良く叱ったものです(笑)

彼がその存在感を増したのは、チームの
ベテランになったころからでした。

相変わらずのマイペース(笑)

この頃には後輩を上手に使ってマッサージ
や体の手入れ、荷物の管理をさせていまし
た。

以前紹介した「池澤選手」などはその代表
で、オランダ製の臭ーいオイルをいつも塗
らされていましたね(笑)

この姿勢は全日本に行っても変わらなかっ
たようで、何人かの子分を作って楽をして
いたようです。

チーム全体をまとめる力はなかったです
が、自分の周りをまとめる能力はあった
みたいですね。

闘犬センター解散後も高知に残ってソフト
ボールをやっていましたが、広島国体に
負けた時に

「辞めた。」

と言ってさっさと辞めてしまったそうで
す。

彼らしい辞め方と言えばそれまでですが、
ここまでやると周りの状況も見て判断す
るもんですけど・・・(笑)

井上選手は車の運転をするのが好きで、
闘犬センターの遠征ではいつも運転を
任されていました。

後に大型二種免許を取得してバスの運転
が出来るようになると、行きはもちろん
ですが、試合が終わると今度は運転手と
して、何時間もバスを運転して高知に帰
って来るといった重労働をしていました。

これは誰も変わってあげることが出来ま
せんでしたので、井上選手にはみんな
お世話になりました。

現在も「とさでん交通」とう会社で、
高速バスや貸し切りバスを運転して、
あちこち走り回っています。

どこかで見掛けたら

「タチさ~ん。」

と声をかけてあげてください(笑)

今日はここまでにしますね。