メールマガジン(20) | ソフトボールを愛する人にお届けするブログ

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メールマガジンのご紹介も20回目に
なりました。

昭和57年のその3は、鴨田体育会との
熱い戦いの模様です。

それではどうぞ!

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第16号のメニューはこちらです。

■昭和57年(その3)
■編集後記

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■昭和57年(その3)
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前号に引き続き、昭和57年のシーズン
を振り返ります。

6月27日鴨田体育会に完敗して泣きま
したが、この年は全国大会が高知県開催
でしたので2位になった闘犬センターに
は、四国予選で勝てば全国大会に出場で
きるチャンスが残っていました。

7月11日徳島県で行われた四国予選に
出場して、YKK吉田工業に2-1で勝っ
て、全国大会への出場権を獲得します。

そして迎えた8月15日国体ソフトボー
ル成年男子県予選が開催され、闘犬セン
ターと鴨田体育会が再び決勝戦で戦うこ
とになりました。

この日は鴨田体育会が4試合目、闘犬セ
ンターは3試合目でしたが、どちらも
大差のコールドゲームがほとんどで、
比較的楽に決勝まで勝ち上がってきまし
た。

鴨田体育会は弘瀬さんが連投、一方闘犬
センターも一般男子の負けを引きずって
いましたので、調子の良かった私の連投
でした。

始まった決勝戦は闘犬センターと鴨田体
育会の戦いの中で、最も長く過酷な戦い
になります。

どちらも攻めあぐね、序盤は決定打が出
ないまま0点が続きます。そして延長戦
に入ると、良い当たりが正面をついたり、
ファインプレーが出て点が入るような気
がしない展開がずっと続いていました。

当時はタイブレークもなく、延長戦の
規定もなかったので、日没まで試合が
続くことになります。

最後の方は、弘瀬さんと私はお互いを
励ましあいながら、試合をしていたこと
を覚えています。

結局延長16回日没再試合になってしま
いました。

たぶんこの試合が「闘犬対鴨田」の
ベストゲーム
だと思います。

この二日後の17日に日程の関係もあっ
て、ナイターで再試合が行われます。

この日も弘瀬さんと私の投げ合いです。
2回裏についに均衡が破られ、鴨田体育
会が1点先取しますが、その後はまた
ゼロの行進が続いていきます。

けれどこの戦い、このままでは終わりま
せん。

7回表にまず同点に追いついたあと、
ランナーを一人置いた状態で私の左中間
を抜く2点ホームランが出て、3-1になり、
私を含めて闘犬センターは

「これで勝った!」

と思ってしまいました。

ところがこれが落とし穴でした。

これまでずっと張りつめてきたものが、
ぷつんと切れたというか、初めて

「勝ち」

を意識してしまったんですね。

いきなり私の心の中に、「勝てる。」
いう気持ちと、何かわからない恐怖みた
いなものが芽生えたのを覚えています。

そして、いきなり腕が回らなくなりまし
た。

最初で最後の経験でした。

自分でホームラン打ってイケイケ状態の
はずなのに、体が思うように動かない。

ボールも全く勢いを失っていましたので、
7回裏に2点取られて、また延長戦になっ
てしまいました。

そして8回裏、ワンアウト1.2塁の
場面でバンドをされます。

その時私は何を思ったか

「負けた!」

と思ってしまったんです。

そして、集中力もなくし、1塁のベース
カバーに入ったセカンドの山沖さんの動
きに合わせることもなく、ボールを暴投
してしまいます。

ボールがライト前に転転とする中、サヨ
ナラのランナーがホームインして、長い
24回の決勝戦に幕が降ろされることに
なりました。

見ている人にとっては、とても面白くて、
良い試合だったと言ってくれるゲームで
したが、私にとっては最悪の終わり方を
したゲームになりました。

実はこの試合のことを、私はあまり覚え
ていませんでした。

3年ほど前に闘犬対鴨田のOB戦をやら
ないかとのお誘いがあって、闘犬の事務
局を私がやることになってしまいました
ので、仕方なく資料集めをしていて、
試合経過や結果の記事を見て、思い出し
たという感じなんです。

今でも

「あの試合はずごかったね。」

って言って
くれる人はいますが、私にとっても闘犬
センターにとっても負け試合の一つにす
ぎないのです。

やっぱり試合は勝たなくてはダメですね。

結局国体の高知県代表は鴨田体育会とい
うことになり、この年は鴨田体育会に
闘犬センターから4名の補強選手が加わ
って、第39回国民体育大会ソフトボー
ル成年男子の部で見事優勝を飾ります。

闘犬センター中心での国体優勝はもう少
し後になりますが、闘犬センターが国体
に足跡を残した最初の国体がこの国体で
した。

今日はここまでにしますね。
次回は昭和年の残り、高知県で開催され
た一般男子の大会や、総合選手権の戦い
をご紹介します。

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この写真が国体予選に勝った鴨田体育会
に、闘犬センターから大館選手、清水選
手、田中雄二選手、家竹選手加わって、
国体に優勝した時の写真です。

この予選で何もしていない清水投手が
補強で入って、頑張った私が入っていな
いのは何故だんたんでしょう?

知っている人がいたら、教えて下さい。

嫌われていたのかなあ(笑)

今日はここまでにします。