監督(その35) | ソフトボールを愛する人にお届けするブログ

ソフトボールを愛する人にお届けするブログ

ソフトボールがもっと上手になりたい、勝ちたい、テクニックが知りたい方に、カリスマたちの貴重な情報をお届けします。



昨日お約束したハイタッチの写真です。

ちゃんとホームランを打った西村選手を
ハイタッチでお迎えしているでしょう
(笑)

それも、みんな笑顔じゃないですか。

いつもいつもいじめていた訳ではありませ
んよ、西村君(笑)

昨日あれから写真を探すんですが、
なかなか見つかりません(汗)

確かあったよな!
なかったらどうしよう・・・

ひっくり返して、見直してもない。

二回目の見直しをしている時に、やっと
見つけたのがこの写真です。

カラーではないですが、お許し下さい。

あったと思ったら杉本さんだったりして
思い違いやったかなってヒヤヒヤして
いました(笑)

あって良かったです!

さて、当時の闘犬センターの状況ですが、
西村一人が目立って、西村だけが
ヒーローになるのは、闘犬センターでは
許されなかったということでしょうか。

みんな自分がヒーローになりたい!

実力を示さないと闘犬センター内での、
自分のポジションが確保できないという
熾烈なチーム内での格闘がありました。

仲良しが集まったクラブチームではありま
せん。

勝つために集められた”変わり者”集団で
すから、普段から仲良しなんてこともあり
ませんし、ほとんど付き合いのない者まで
いました。

しかし、一旦試合となると同じチームの
仲間ですから、力を合わせて「勝ち」
こだわります。

ですから、チーム内でも気に入らないこと
に対しては「キツイ」んですね(笑)

けれどそれが分かっている選手は、それは
必死でソフトボールをしていました。

やり方の良し悪しは別にしてですが(笑)

それが以前ご紹介したチーム内での勢力争
いみたいなことにもつながるわけですが、
西村選手くらい別格になると、その争いに
は巻き込まれなくて済むことになります。

西村選手は特別なんです!

それは闘犬センターだけでなく、日本ソフ
トボール界でもそうだと思います。

彼のようなピッチャーは、今後出て来ない
んじゃないかと私は思っています。

さらに彼はバッターとしても、非凡な才能
を持っていました。

その飛距離という点では、彼が日本一では
ないかと思います。

今から約20年ほど前、相模原球場の左中
間のスタンドに放り込んだ当たりは、すご
かったです。

投げても一流、打っても一流、人間性も
悪くない(笑)

ただ、西村選手を打ち取る方法は簡単でし
た。

スリングショットでゆっくりど真ん中に
投げると、ほぼ間違いなく打ち取れます。

ひどい時には、空振りまでします。

私たちはそれを知っているので、ここで
西村選手に打たせたくない時は、相手投手
に、

「おーい、こいつど真ん中のスローボール
 はよう打たんき、真ん中に放れ!」


って教えてあげるんですね。

しかし、相手ベンチからのこのアドバイス
を実践してくれるピッチャーはいなくて、
あげくに西村選手にホームランを打たれる
わけですから、

「なんで打たすがな!」

になるわけです。
分かっていただけたでしょうか?

あまり誉め過ぎましたので、西村投手の
弱いところをご紹介しましょう。

彼のドロップはシュートしながら落ちてく
る時が、一番威力がありました。

ただ、どっちに曲がるか、どの程度落ちる
かは、投げた本人も投げてみないと分から
ないというのが、最初の頃の状態でした。

その暴れ球をミットをくるっと返して
キャッチ出来たのが、長く恋女房だった
森澤選手(現デンソー女子ソフトボール部
監督)でした。

それは見事なミットさばきでしたが、一回
だけ受け損ねて、左手の薬指の第一関節が
試合中に反対を向いて脱臼したことがあり
ました。

やはり西村投手のボールは凶器です。

森澤選手の後にキャッチャーになったのが
山崎正宏選手でした。

彼の場合、どうしてもボールをミットが
追いかける形になってしまいますので、
遅れるとパスボールになることがありまし
た。

それは何回も見ています。

ノーアウトやワンアウトでランナーが三塁
にいる場合、このバッテリーはパスボール
での失点を怖がりました。

特にキャッチャーの山崎選手が怖がった感
じでしょうか。

点を取られるのが怖い!

パスボールをして怒られるのが恐い!

選択するサインは「ライズ」です。

そうすると、簡単に外野フライを上げられ
たり、ひどい時には長打を打たれることも
ありました。

当時、西村投手のドロップを外野に運べる
打者はいなかったと言ってもいいと思いま
す。

にもかかわらずこのバッテリーは
「ライズ」を選択して失点しますから、
怒られるわけですよね。

「なんでドロップ投げんがな?」

「正宏がライズのサイン出すんで・・・」

「ボケ!首振ったらええろうが!」

こんな場面が何回かありました(笑)

勝ったら一番注目されて、目立つのは
やっぱりピッチャーです。

他人のせいにしたらいけませんよ、
西村君(笑)

また、西村投手は特定の選手に打たれ
ました。

そしてピンチによくその選手に打席が
回ってきました。

山梨クラブの清水選手やデンソーの岡田
選手、なぜかタンミングが合うんでしょう
ね。

あまりによく打たれるので、おもわず笑っ
てしまったことがあります。

西村選手も人の子ということでしょう。

今日はここまでにしますね。

次回は西村投手の功罪というテーマで、
お話しようかと思っています。

来週をお楽しみに!