オーナー弘瀬 勝氏(その6) | ソフトボールを愛する人にお届けするブログ

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オーナー満面の笑みの胴上げです。

この写真はいつの時かはっきりしませんが、

結構若い時の写真みたいです。

後半になると優勝しても胴上げなんかする

雰囲気はまったくなくなりましたので、

国体で優勝して新聞記者から

「胴上げしてくださいよ!」

って言われてしぶしぶやっていたくらいです。

この写真の時はそうじゃないような気がします

が、胴上げも本当は監督を一番先にやりたい

んです。

けど後で子どものようにすねるので、

「社長、社長。」って一番先に呼んで、胴上げ

してあげると、このような満面の笑みに

なるという訳です

今日は大阪空港事件をご紹介するんでしたね。

昨日ご紹介した沖縄県でのクラブ大会は、

翌年の国体のプレ大会でしたので、かなりの数

のチームが大阪から同じ便で沖縄入りすること

になっていました。

闘犬センターもその中に含まれていましたので、

高知空港から飛行機で大阪空港に行って、

沖縄行きの飛行機の搭乗を待っていました。

もう少しで搭乗が始まるかなと思っていたところに、

アナウンスがあって、5名くらいの人がカウンターに

呼び出されました。

その中に我がオーナー弘瀬 勝の名前がありました。

これが大事件の始まりでした。

「おい、ワシの名前が呼ばれたぞ、何やろうねや?」

と機嫌よくカウンターに行ったんです。

しばらくすると、聞きなれた大きな怒鳴り声が聞こえて

来るではありませんか

「わしは日本ソフトボール協会の副会長で、国体委員ぞ!」

「わしに飛行機を乗り換えろと言うがか!」

元々私たちが乗る予定は日本航空の飛行機でした。

なんだかの理由で呼び出された5名が、ほぼ同時刻に

出発する全日空の飛行機に乗り換えてくださいという、

お願いだったんですね。

「はい、分かりました。」って乗り換えたらすむことなんです

けど、オーナーは気に入らなかったんですね。

「全日空のスタッフが迎えに来るまで、ここを動かない。」

と言い出しました。

ところが、間に入った日本ソフトボール協会と全日空との

連絡がスムーズに行かないので、迎えが来ないのです。

時間だけがどんどん過ぎていきますが、この状況が解消

されないと、日本航空も全日空も出発出来ないのです。

当然私たちも待合ロビーに残されたままです。

その年入った新人はドキドキして聞きます。

「どうします?」

こんなことには慣れている私は答えます。

「放っちょけや、あの人置いて俺らあだけ行く訳には
いかんがやし、あの人が行かないって言うがやったら
行かんかったらええがやき」

まあ、言い出したら聞きませんので、なるようになれです。

やっと連絡がついて全日空のスタッフが迎えに来て、

移動となりましたが、ここでまた事件です。

なんと、私たち闘犬センターご一行様もオーナーと一緒

に移動させられることになりました。

「えっ、俺らあも一緒?」

真っ赤なジャージの団体が機内に入っていくと、乗客の

皆さんの顔が怖い、怖い

それはそうですよね、搭乗してから訳も分からず待たされ

ていたわけですものね。

那覇から乗り換えで他の島に行く方もいらっしゃったで

しょう。イライラしますよね。

そこへゾロゾロ入って行くわけですから、

「こいつらのおかげで、飛行機が遅れた!」って思われても

仕方ありませんでど、すみません、私たちも被害者です。

最後まで私たちがオーナーと一緒に乗り換えることになった

かは、分かりませんでしたが、想像するに

「ワシはワシのチームの選手と一緒じゃないと、乗り換えん

ぞ!」くらいのことは言っていると思います。

大きな迷惑です。

日本航空もなぜ5名の中に弘瀬 勝を入れたんでしょうね

他に搭乗者は何百人もいたのに・・・

結局たった一人の機嫌を損ねたために、天下の日本航空と

全日空の飛行機が飛べなかったという大事件になります。

那覇空港に着くとオーナーは笑顔でこう言いました。

「お前らは、バスで行けや。」

「ワシは日本航空が迎えに来ちゅうき。」

すごく上機嫌で現地のお偉いさんと消えて行きました。

「あーあ、これやき、やってられんで!」

嫌~な気持ちで迎えた大会の事件のお話しでした。