にこやかな笑顔のオーナーのです。
もともと自分のチームが一番大事な人
でしたが、日本ソフトボール協会の副会長
になったころから、ちょっとおかしくなりました。
副会長として、全日本のジュニアの女子の
合宿や大会、さらには全日本の女子の合宿
や大会に同行するようになって、
それはそれは最大級のお世話をしてもらう
ことを覚えたことに起因します。
常に誰かがついていて、ちょっとでも用事を
しようものならすぐお手伝いしてくれる。
夜中トイレに行ったら、ドアの外でタオルを
持って立っていてくれたなんて、嬉しいそうに
話していたのを覚えています。
何か勘違いしたんだと思います。
我々闘犬センターの行儀の悪いのが売りの
選手にも、突然それを要求してきたことが
ありました。
沖縄国体のプレ大会として沖縄県恩納村で
開催されたクラブ大会に、大会会長として派遣
された弘瀬 勝氏は、突然試合会場で
「ワシが大会会長で来ちゅうに、お前ら挨拶が
ない~!」
(私が大会会長で来ているのに・・・です。)
私たちは「はぁ~???」です。
今までそんなことは要求されたことが
ありませんし、そうじゃない行儀の悪さを
あなたは他の人に面白ろおかしく話して、
自慢していたではありませんか
突然の集合、整列の後、本部前で怒鳴られました。
全員あっぽろけの後、かんかんに怒っていました
し、このことがきっかけで当時のコーチが辞める
ことになります。(帰ったら辞めるって言いだして
ました。)
このオーナー怒ったあとは必ず機嫌取りが始まり
ます。この時もご多分にもれず、まずは幹部集合
があって、昼間怒ったことなんか、全くなかったか
のような普通の話をして、様子をうかがいます。
当然みんな機嫌が悪いので、それを察した
オーナーは、
「優勝したら、このホテルで美味しい物食べさせる
き。」
(オーナーは大会会長ですから、超一流ホテルに
秘書と一緒にご滞在。我々はひなびた民宿で
雑魚寝だったんです。)
ぶつぶつ文句を言いながらでも優勝しましたので、
約束通りホテルでの夕食となりました。
こうなったら大会中に怒鳴ったことなんか忘れた
かのように、
「どうや、うまいろうがや!」
「この伊勢海老大きいねや!」
私たちはまたいつものパターンや。
これでちゃらにされておしまいやね。
と話して宿舎に帰りました。
この沖縄の大会は、出発時の大阪空港で
天下の日本航空と全日空の出発時間を大幅に
遅らせるという大事件を起こしてからの、沖縄入り
でしたし、弘瀬 勝激怒の巻と言える大会でした。
書いているうちに大阪空港事件を思い出しました
ので、明日はこの事件をご紹介しますね。