新社長でものめないアップルからの条件 | iPhone 乗り換え

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 また加藤社長も
「NTTドコモはネットワーククラウドと
 (スマートフォン向けコンテンツ配信サイトの)
 dマーケットのエコシステムを追求しており、
 アップルとは相いれない」
と語る。


 この「アップルからの条件」とは
販売台数だけでなく、
NTTグループが持つ
「特許などの知的財産権をアップルが自由に使えるようにする」
という文言のこと。

 アップルとしては
Androidを推進するグーグルと戦ううえで、
特許をできるだけ囲い込んでおきたい。

 グーグルが2011年に端末メーカーの
米モトローラ・モビリティーを買収したのも、
モトローラが持つ1万7000件の
特許が目当てとされている。

 グーグル関係者が
「特許を持たないことには、
 訴訟も交渉も有利に進められない。
 ライバルと同じ土俵に上がるためには
 豊富な特許資産が不可欠だった」
と語るように、
“現在のスマートフォン戦争”において、
特許は何にも代えがたい武器なのだ。

 グーグルやマイクロソフトと
特許獲得合戦を繰り広げるなか、
アップルが目をつけたのが
NTTグループの特許だった。

 NTTドコモにiPhoneを導入させる代わりに、
NTTドコモだけでなくNTTグループの特許を
アップルが自由に利用できるという
条件を突きつけてきたのだ。

 NTTドコモだけでなく
NTTグループが所有する特許全体に及ぶのでは、
NTTドコモの幹部には
おいそれとOKを出せるわけがない。

 NTTグループには優秀な研究機関があり、
宝の山のような存在だ。

 たとえiPhone獲得のためといっても、
グループの財産を差し出すわけにはいかない。

 NTTドコモの経営者が
山田氏から加藤氏に代わっても、
そう簡単に覆せる話ではない。

 ただNTTドコモの関係者は、
「加藤社長が導入は難しいと断言したからといって、
 アップルとの関係が全く切れているわけではない」
という。

 加藤社長も
「条件に関しては言及できない」
としながら、
「条件がずっと一緒だということはないだろう。
 iPhoneを巡る競争も変化を見せてくる。
 時とともに変わってくるのではないか」
と見通しを示した。


 条件が難しいなか、
ユーザーがiPhoneを欲しがっているという声は
加藤社長の下にも
きちんと届いているのは間違いない。

「先日、
 ある大学のトイレで若い学生に呼び止められて、
 「iPhoneお願いします」と懇願された。
 どうやらテレビを見て
 (私がNTTドコモの社長だということを)
 知っていたらしい」

 NTTドコモが本心では
iPhoneをのどから手が出るほど
取り扱いたいと考えていることに変わりはない。

“一発逆転”でNTTドコモから
iPhoneが発売されるには、
アップルがこれまでの条件を
緩和するなど大きな変化が必要になりそうだ。

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