読書時間:5.0h
一読:あり
再読:なし
R指定:なし
著者:松浦武四郎/訳:更科源蔵、吉田豊
刊行:2002年1月
価格:1300円+税
出版:平凡社
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発禁本「近世蝦夷人物誌」の現代語訳
改題 松浦武四郎と『近世蝦夷人物誌』
近世蝦夷人物誌 初編
序文
初編 巻の上
初編 巻の中
初編 巻の下
近世蝦夷人物誌 弐編
弐編 巻の上
弐編 巻の中
弐編 巻の下
近世蝦夷人物誌 参編
参編 巻の上
参編 巻の中
参編 巻の下
解説-蜘蛛の糸一本の面目 池澤夏樹
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松浦武四郎の肩書きのひとつに”冒険家”とある。
何度も北海道を訪れて書いたのが「近世蝦夷人物誌」である。
アイヌは文字を持たない民族なので、すべて聞き書きである(見て書いたのもある)
和人の松浦から見て書くに値するアイヌを取り上げているので、アイヌはいい人ばかりと錯覚してしまう。
術を使う者もいるので
、読み方には気をつけなければいけない。
ときおり垣間見える当時の様子に気づけば、貴重な一次資料となる。
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アイヌにも役割がある。p72
・酋長(おとな)
・小使(こづかい)
・土産取(みやげとり)
->和人が決めた役割!?!?
松前藩が収めていた時代。p254
・武器を取り上げた
・学問禁止
給料をもらっていた。p300
->いつから貨幣経済にとりこまれたのか!?
和人のアイヌに対する感覚
・読者の中には蝦夷人などは鳥獣と同じように思っている人もあろうかと思うので、p106
・アイヌのこととなると、なんの差別も知らぬ鳥獣のように無知なものだと言う、p117
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近世蝦夷人物誌は、為政者(主に松前藩)の有り様を書いているため、発禁となっていた。
有り様とは、アイヌの女性を妾にすること、男性は漁場で酷使すること、である。
これらは、武四郎が言うようにアイヌを人と思っていない所作だろう。
白糠のようにアイヌが反撃する誌もあるが、極稀である。p253
武四郎の悪夢で近世蝦夷人物誌は終わる。
アイヌの人に申し訳ないという気持ちから来る悪夢だろう。
松前藩の蛮行は消せなくても、武四郎のような人がいたのが救いである。
武四郎が訪れた蝦夷












