読書時間:6.0h
一読:あり
再読:あり
R指定:なし
著者:ジェイムズ・リーバンクス/訳:濱野大道
原題:The Shepherd's Life - A Tale of the Lake District
刊行:2018年7月
価格:920円+税
出版:早川書房
#一万円選書
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600年続く羊飼いの暮らし
Helfted
夏
秋
冬
春
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著者の農場は、ピーター・ラビットの舞台である湖水地方にある。このあたり
羊は半分野生で、飼うというのは正しくない。
牧場と表現しないのは、そういうことだろう(たぶん)
夏-毛刈りと干し草作り
秋-羊の売買
冬-干し草を与える
春-羊の出産
作業はざっくりこんな感じで、何世紀も前から変わっていない。
訳者あとがき
訳者の方が書いているように、「夏」であれば、夏のエピソードが綴られているだけで、時系列ではない。
羊飼いの作業は変わらない、時系列なんて意味がないと言いたいのかもしれない。
羊飼いの仕事は『私たちの世界にどれほど無縁なのかは、汚物を眼にしたときの怯え具合で判断できる』という世界である。
今では、観光などの副業もしないと充分な収入が得られない。
それが600年も続いているのはなぜなのか。
著者の見立ては貧困と孤立した立地だが、とある詩人が環境保護活動を始めたのは大きい。
といっても景観のためで、羊飼いのためではなかったが![]()
600年も続いた尤もたるのは、誇りだと思う。
著者は地域では珍しい大学出で、都会で仕事をした後に農場へ戻った。σ(゚∀゚ )オレ なら戻らない![]()
羊飼いは著者にとってライフワークで、過酷でも儲からなくても、受け継がれていくだろう。
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正直、最初は入り込めず、6時間も費やしてしまいました。
続編も読もうと思ったのは、都会の喧騒からの逃避かノスタルジーか、自分でも分かりません。
40km圏に原発が2箇所あり、あと600年に疑問符が、、
















